記事を読んでいただき有り難うございます。今回の話題は「名刺」についてです。弊社は経営者交流会を開催する営業代行の会社だという事もあり、非常に多くの方と名刺交換をする機会があります。営業における初対面のシチュエーションでする事と言えば「名刺交換」ですが、その時にどんな名刺を渡すのかによって、会社の印象は意外な程左右されるものです。
名刺はビジネスにどう役立つか
そもそも名刺はどんな目的の為に配っている物なのでしょうか。名刺の目的には大きく分けて2つの要素があると思います。まず名前を覚えてもらい簡単な自己紹介をすると言う事。そして連絡先を伝達すると言う事です。
つまり名刺を配る目的とはあくまで自分を覚えてもらい,再度連絡を取れるようにする事にあります。そもそも最近ではSNSの一般化やブログなどのメディアが広がっていることで、連絡を取ること自体は簡単になりました。たとえ連絡先を知らずとも、相手に関心があればネットで調べてダイレクトメッセージを送ることでコミュニケーションをする事は出来ます。そこで重要になってくるのは、相手に覚えてもらう事です。自分が名刺を交換した相手も、他に大量の人とのやり取りがあります。名前を覚えてもらわなければあなたはその中の一部の存在でしかありません。
人間は直ぐに忘れる生き物だ
たとえば交流会で少し話をしたとして、「少しは仕事の話が出来そうだな」と思っても、殆どの場合は忘れてしまいます。「エビングハウスの忘却曲線」という有名な理論はありますが、一度会って話した相手の7割5分は翌日には印象から消えていると言います。その仲で確実に相手に覚えてもらうためには、名刺の中に入れる情報を出来るだけシンプルで明確な情報に変えた方がいいです。
良くお目にかかる名刺の例として、「お洒落だけど何をメインにやっている会社なのかが今ひとつよくわからない」という名刺があります。たとえば社名のロゴが大きく入ってはいるが事業の内容については殆ど触れていないものなどです。おそらく名刺については名前が書いてあり連絡先さえあれば最低限事は足りている。そう考えているのだと思いますが、これは勿体ない。営業の折角の機会を損失しています。
目的から逆算した名刺に
アニメやゲームのディベロッパーに、営業に置いて強く意識してもらいたいことは、自社の強みをアピールして印象づけるということです。
単なるCGの受託制作会社、だけでは何ら他の会社と違いがわかりません。CGの受託開発であっても、海外スタジオを持っているので大量に単価を抑えて生産する事が得意だ、とか特にLive2Dに強い、など何かしらの特徴はあると思います。それを直接に話した際にも強調した方がいいですし、名刺にも自社の強みを反映させてほしいと思います。交流会に参加した後などに、多くの名刺が手元にあった時、ほとんどの会社は名刺と顔とやっている事業が一致しないと思います。そこで「そういえばここは繰り返しモデリングが強いと話していたなあ」と思ってもらえれば大成功です。その時に特徴無き名刺ではその他の名刺の中に埋もれてしまいます。
名刺にはSNSのアカウント名も必ず入れる
営業の成否は究極的には相手に何回も顔を見せ、覚えてもらい信頼をしてもらえるか、と言うところにかかっています。その為にもっとも良い方法は、直接に相手の事を何度も訪問する事です。しかし何社もの会社を訪問して回ることには手間も時間もかかります。そこで次に良いのは、自社のメディアを運用し、日頃からそれを運用して多くの人に観てもらうことです。相手に何回も自社の情報を見てもらえれば自然と会社の得意な分野や挑戦したいことも伝わります。
そこで名刺には是非、自分のやっているfacebookやyoutgubeのアカウント名も入れるようにしていただきたいと思います。名刺の営業面から見た目的とは、相手との関係性を繋ぎとめ、自分のメディア・配信する情報に注目してもらう事です。実際、本当に気になった相手はすぐにSNSで探りを入れるでしょう。そこへの導線として名刺にも「〜日記毎日更新中!」のように入れておくと効果的です。
名刺から既に自分の会社のアピールは始まっている
名刺の作り方から既にその会社の「らしさ」と言うものは伝わって来ます。何の変哲も無い名刺であれば何の変哲も無い会社なのだな、と判断され直ぐに忘れ去られてしまいます。左図は弊社の名刺です。
これは名刺の裏ですが、会社における最大の理念である「業界発展」が印字されています。ビ・ハイアといえば業界発展、業界発展と言えばビ・ハイアなのだと言う事が伝わる名刺だと思います。どんな会社にも、ビ・ハイアでいう「業界発展」に変わるようなキャッチフレーズや特化している部分が存在すると思います。それを生かして、自社における情報の配信や営業を行うようにしてみてください。