情報収集を間違えて状況判断を間違えると大変な事になる
最近良い天気が続いています。私も外で記事を書くことがありますが、今日は風も気持ちよさそうなのであとで外で記事を書いてみようかなと思ったり。天気はいいときもあれば悪いときもあります。良いか悪いかは人間が勝手な尺度で決めているだけなので、晴れだろうが雨だろうが雪だろうが結局は天気というくくりでみればたいして変わりはありません。
私たちが最もかかわりの深いアニメゲーム漫画業界ですが、業界においても天気が移り変わるように景気がよかったり景気が悪かったり、新作がどんどん出たり、出る作品がどれも売れなかったり、ばかあたりする作品が出たりと、時期や状況によってどんどん移り変わります。
先日ラクジョブのリピートを決められたお客さんがいます。複数ある理由の中で今回取り上げるのはそのうちのひとつ、業界の情報が聞けるというところを掘り下げてお話していこうと思います。
戦争と同様ビジネスにおいても情報は命綱だ
それにしてもなぜ業界の動向を知りたいのでしょうか。それはある意味当然とも言えることですが、資本主義における会社の存続をかけた戦いは実際に起こった戦争を参考にできる部分が多々あります。戦争の中でも最も重要ともいえるのが情報です。
自分たちの情報はもちろんのこと、戦う相手やそれを取り巻く環境、そしてそれらを支える各国間の動きなど知っておくべきことはたくさんあります。自社の情報は一番簡単に集めやすいところではありますが、ライバルとなる相手の情報や業界全体の動向などはこれが正解というものが存在しません。複数の情報の中から自分で予測を立て、作戦を立案し遂行していく必要があります。
特に重要なのはミクロ的視点ではなくマクロ的視点です。今目の前の仕事をどうするか、これはこれでやり遂げる必要がありますし、考えることも当然あります。ですがそれだけではその次がないため、先手を打つことができず後手後手に回ってしまい最終的にはジリ貧になって負けていくだけになってしまいます。そのためにも中長期的な視点で物事を捉える必要があります。そのひとつの材料となるのが業界の情報です。
常に足でミクロとマクロな情報を集め続けているので良質な情報が提供出来る
我々は業界を絞って営業している関係上、否が応にも業界関連はもちろんのこと、業界に関わろうとしている企業や団体の情報なども耳にします。話として多いのは昨年件数自体も多かったですが、M&Aや倒産、解散などの情報、スタッフの稼働状況、就転職情報、財務状況などを中心として多岐にわたります。新商品、新企画、新作の情報などもよく耳にします。もちろん守秘義務の関係上話ができない部分がほとんどです。それでも概要をかいつまんでお伝えしたり、そういった状況から今後の流れを推測したりすることは可能です。よくお客さんから聞かれるのは、他者の動向として、どんな傾向の作品が増えているか、どんな作品を作ろうとしているのか、人材の動きはどうか、M&Aや景気動向、勢いのある会社はどこなのかなどです。特に勢いのある会社についてはみなさん興味があるようで、IRを公開している上場企業はおいておくとして、非公開のSAPであったり開発会社でも調子のいいところ、ヒット作に関わっているところなどは教えてほしいという話がよくあります。どの作品に関わっているかは公開されていれば良いですが、公開されていないことも多いのでそういった場合は明確な回答はできないまでも、運営実績があり月商1億円以上の売上げを継続したことのある会社を紹介しますなど、ちょっと方向性を変えてお話したりマッチングしたりします。
あれ?なんで進まないんだろう・・・突然止まったプロジェクト
他社の状況などを知っていれば・・・と思った事例のひとつとしてこんなことがありました。これは私が紹介した会社さんから聞いたのですが、面白いゲームの企画が出来上がったのでぜひいい開発会社を紹介してほしいという相談をいただいた結果、4社ほどマッチングを行いそのうちの1社と仕事になりました。開発実績としても申し分のない会社だったので私も一番のお勧めですとお伝えした会社でした。順調に開発は進み、プロトタイプも完成しアルファ版に移行してそこもクリアし、ベータ版も終盤に差し掛かったときでした。今回開発していたゲームの肝となるアイディアを遊び方のメインにすえたゲームが、これまで市場にはひとつもなかったのに、大々的に発表されリリースされました。そしてそのゲームは大ヒットしたのです。開発中のゲームは、大ヒットしたゲームがリリースされて2~3ヶ月後に市場に出せるぐらいのタイミングでした。出せばそれなりに売上げを上げられたと思いますが、それでもそのパブリッシャーさんはリリースするのをやめて開発もベータ版をもって終了としてしまいました。
こんなときに他社の開発状況が少しでもわかっていればと思いましたが、こういった事象はよくあります。コンシューマーゲームでもそういったことがたびたびあったと聞いています。さすがに他社がどんなゲームを作っているかを事細かに話すことはできませんが、ネイティブアプリへのシフトを行っているなど、ある程度の方向性を指し示す話はよく耳にしますし、具体的な社名は出さないまでも業界の動向としてそういったブラウザゲームを主体に考えている、ネイティブへ全面的にシフトしている、など各社の状況を包み込んでおおまかな事例の紹介をすることはできます。
正しい情報収集と正しい判断を!
今回リピートいただいたのがパブリッシャーということもあり、特に各パブリッシャーの状況やゲームの方向性や失敗の事例など知りたいことがたくさんあり、ラクジョブの話以外にもそういったことについて情報交換をさせてほしいとおっしゃっていました。新しい開発ツールや今後主流となっていきそうな開発ツール、ソフトウェアなどの情報も積極的に取り入れるとともに、交流会でもどんどん情報発信を行っているおかげもあっていろんな会社様から情報をいただくことができます。これは他社にない特徴のひとつだと思います。業界に特化していないと聞けなかったであろう情報が日々やり取りされていて、全業界の全業種を営業の対象としていると難しいでしょう。ラクジョブは単なる求人媒体にとどまらず、業界発展を支えるツールのひとつとして活用していただければと思います。そのひとつが我々の持つ業界の一次情報であると考えています。まずは情報交換をしてみたいという方も気軽にご連絡ください。業界発展のためになるのであれば喜んでお話をさせていただきます。
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