こんにちは、ビ・ハイアの平田です。今回お話するのは「仕事内容」の書き方です。
求人広告には必須の「仕事内容」項目。しかし昨今新しい職種や仕事が毎日の様に生まれている日進月歩のアニメゲーム漫画業界では、その「仕事内容」で応募する人材に大きなズレが生じてしまうことがあります。そんな、シンプルながらも甘く見てはいけない「仕事内容」と、それを逆手に取った裏ワザについても本日はご紹介します。
【仕事内容は簡潔で具体的なものがベスト】
まず、基本的な「仕事内容」の書き方ですが、これはシンプルであることが一番重要です。「募集の背景」等のリード文がそれなりに長く情熱を込めたものである以上、続く仕事内容については冗長にしすぎずシンプルにまとめる必要があります。仕事のやりがいについて書く場所が大体他に用意されているはずなので、ここには客観的な事実だけを書き連ねるようにしましょう。最初に書いた「募集の背景」で情熱や会社のコンセプトはしっかり伝えているはずなので、具体的な仕事内容を書くだけで充分伝わります。また、必要なスキル等については「応募資格」といった後半の欄に書くことが望ましいですが、スキル部分をかなり重要視している場合は重複になったとしても「仕事内容」で書いてしまって構わないでしょう。
また、「具体的な仕事内容」という書き方をしましたが、ここで言う「具体的」というのは「可能であれば作品名を出す」くらいが理想的です。もちろん新作やタイトルが出せないコンテンツもあるかもしれませんが、その場合は「来期放送予定の有名バトルアクションアニメ」や「来年度中にリリース予定の新作MMORPG」といったように「いつ」「どんな」コンテンツを出すかが書かれていると良いでしょう。これは、応募者の想像力を広げる効果があります。応募者自身に「募集の背景」での情熱が伝わっていれば、「この会社が出すコンテンツなら、きっと期待できる!」と意欲的に見てもらう事が出来ます。参加したいと思える会社紹介があるからこそ、シンプルな仕事内容の紹介が生きるということを知っておきましょう。
【職種から想像する仕事内容は人によって違う】
仕事内容を書く上での落とし穴として「他の会社でもこんなもんだろう」と仕事内容を簡略化してしまうという例があります。特にスマホゲーム業界や漫画アプリ業界など変化が激しく新興の業界は、職種名こそ共通していても仕事内容は全く違う事がしばしばあり得るのです。実際にあった例を挙げましょう。Aという会社で「アートディレクター」といった場合、「コンセプトアートやキャラクターデザインを担当し、イベントグラフィックのラフだけ担当して仕上げる人達に赤入れをする」が仕事内容でした。しかし同じ「アートディレクター」の定義が、B社では「グラフィックは全く担当せず、外注先イラストレーターのイラストの指示、修正をする人材」を、C社では「メイングラフィックを描きつつ社内のイラストレーターに描画における指示を行う人材」を指していました。この時、A社の人材が仮にB社やC社への転職を希望していても、そこで仕事内容の説明に「アートディレクター業務を行って頂きます」としか書いていなければ、募集内容の認識に大きなズレが生じてしまいます。これ以外にも「グラフィッカー」「デザイナー」「UIデザイナー」「ディレクター」「プランナー」など、多くの職種において仕事のズレは発生しやすいため、一体どんな仕事内容なのかは基本的なことでも簡潔にまとめてしっかり書いておくことが必要です。
【仕事内容の書き方で経験者の応募率を増やす裏ワザ】
因みに、この「仕事内容」には裏ワザ的な使い方もあります。「仕事内容」は別の視点で言えば、「募集の背景」で情熱を伝えた後に冷静に現実的な仕事の内容を伝えるための場所です。求人広告には「応募者を高揚させる」というイメージ戦略だけでなく、それで浮ついた人ばかりが応募しすぎないように「現実に戻させる」場所が必要なのですが、「仕事内容」はどこまで応募者の温度を抑えるか調整を効かせやすい場所とも言えます。例えば漫画の編集者や大手企業からのアニメプロデューサーの募集は、いくら経験者を求めていても未経験者からの応募が絶えない職種でもあります。こういった予想が出来る場合は、仕事内容に専門用語を使ったり経験者で無いとわからないような言葉を入れるのは一つの技です。企業側としては経験者のみの募集と明記していても応募はどこからでもできてしまう訳ですから、事前に経験者だけをスクリーニングする方法としてこちらは有効に働く場合があります。
https://www.youtube.com/watch?v=SeusiXcL9TA
ゲーム業界の求人広告で「仕事内容」をどこまで細かく書くべきか
https://www.youtube.com/watch?v=mUQt–Yix64
アニメ業界の求人広告「仕事内容」の書き方のコツ
https://www.youtube.com/watch?v=vGkKokV8_BI
漫画、出版業界の求人広告で「仕事内容」を書くときに気をつけて欲しいこと
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