自社採用HPの充実と求人広告の効果は相関関係にある、と言う事について書きたいと思います。また、それと同時になぜ、ビ・ハイアが採用HPをあり得ないくらい充実させているのか、についても書きます。プロの採用ノウハウを1つ無料公開します。
私は人材紹介会社、人材派遣会社の取締役を務め、その後、自社求人サイト運営、自社メディアであるアニメゲームマンガ専門求人サイトラクジョブの運営会社の代表をしています。
ビジネスマンとしてのキャリアを人材業界で15年以上積んできました。その中で確実に言えることがあるのが、自社採用HPが充実してない会社は採用がしにくい、と言う事です。
しかも、それだけなら昔から言われていたことですが、最近はそれが更に顕著に影響を与えてくるのです。自社の求人HPが充実していないとなぜ求人広告の費用対効果が落ちてしまうのか・・・それは昔から指摘されていたことでした。
簡単にまとめると
・求人広告に載っている内容と自社HPの求人部分のページに齟齬があると求職者が信用しなくなって応募が減る
と言う事です。ちょっと極端に言うと求人広告には残業無し!月給30万円、未経験からOK!と書いてあるのに、自社のHPには経験必須、残業あり、月給20万〜50万と書いてあったら?求職者の立場なら混乱しませんか?
それでもインターネットができたばかりの2000年代前半まではよかったのです。日本はガラケーが溢れていて、インターネットの速度もまだまだ遅かった時代は求人広告サイトを見て、それでその応募しようと思ってる会社のHPを見ようとする人自体が少数派でした。
これは食べログ以前、食べログ以後のレストランの選び方に似ています。食べログがない頃はお店を選ぶと言ったら雑誌やテレビ広告など、広告の情報をそのまま信じてお店に行っていた人がかなりいました。しかし、インターネットが高速になってスマフォで気軽にネットに接続できる時代はレストランの入口の前ですら、まず食べログの情報をチェックするようになりました。そこまでじゃないにしても、テレビなどで広告を見ても、まず、検索して調べる・・・それが当たり前の行動になっています。
そんなの知ってるよ〜という人ほど、自社の採用HPをおろそかにしています。例えばゲーム業界で活躍してる経営者の皆さんの世代は大先輩がファミコン世代(50代以上)、それよりちょっと新しいとプレステ・セガサターン世代(30代後半〜40代)、一番新しい経営者層がネイティブアプリ世代(20代〜30代前半)にそれぞれ業界に入って起業した人達です。
サーチアンドデストロイ!・・・も、いいなあ、、、それはさておきサーチアンドサーチ!とにかく検索の時代です。この中でもネイティブアプリ世代以外はどうしても、今の求職者がどういう風にネットで動いているか、と言うことに対してリアルに感じる事が出来ません。無意識の内に、自分が就職活動、転職活動をしていた頃の常識、感覚で捉えてしまいます。そうなると、自社の採用HPの情報が更新されていても『まあ、それほど問題じゃない』と感じてしまうのです。
たしかに、2000年代前半まではそれでもよかったのです。しかし、私が別記事で書いたように
採用についてガラケー時代の感覚を引きずっていませんか?
今はGoogle全盛期です。何をするにしてもまずは検索、検索・・・なのです。昔は、と言っても10〜15年程度昔ですが、その頃なら求人広告だけを見て応募してくる人もいたでしょう。しかし、ラクジョブやリクナビに載っている求人情報を見たら、まず応募者は真剣に考えていればいるほど『検索して調べる』というステップを踏みます。求人広告が本当か?応募しようとしてる会社は嘘をついてないか?などです。ビ・ハイアHPには通常ならあり得ないくらいネガテイブな事を正直に書いてるページもあります。
例えばこの記事は、うちの副社長の平田がどれだけ社長である私に叱られて嫌だったか、辞めたいと思ったか、正直に書かれています。もう、ぶっちゃけすぎていて社長である私が読んでいて引いたくらいです!(笑)そういう記事が沢山あります。無論、それ以外にも面白いコンテンツも用意してますが、主要なスタッフがしんどいと思う理由をしっかり書いています。
どんな会社もストレスゼロはありえません。下記のような求人広告があったら誰でもおかしくないか??と思うはずです。
弊社は残業ゼロ、やり甲斐タップリ、人間関係は全て明るく良好、それでいてボーナスタップリ、有給消化率100%!ヒット作品にあなたも関われて未経験からでもOK!!!
そんな会社は存在しない、と思うはずです。それは求職者も分かってるんです。
仮にゲーム会社の社長さんならこんな案件があるよ、と言われたらどう思いますか?
納期の締めきり特になし、完璧なゲームを作って下さい、人月は最低でも100万円〜、リリースして運営する場合、レベニューシェアの比率は運営会社7割です。しかも、支払いはまず1億円の開発費用を前払いして、たらない分は毎月支払います。アルファ版すら納品できなくても返金は不要です。あなたの会社がヒットタイトルを作ってない、そもそもゲーム未経験でも、未経験ジャンルでも果敢に挑戦して下さい。
まずは検索、検索・・・それが全てのスタンダード
どう考えてもおかしいだろう!と思いませんか?しかし、往々にして盛り過ぎだろ!という求人広告は良くあります。ラクジョブではそういう記載は断っています。なぜなら、求職者の立場に立ったら『求人広告はだけでは信用しない』のがスタンダードになっているからです。求人広告を見て知ったら、まずはその会社のことを調べる、これがスタンダードです。
求人広告の役割は2010年代以降、求人広告だけで就職、転職を完結させるものではなく、集客のための広告、になりつつあります。だからこそ、以前よりもはるかに自社採用HPの充実が重要になります。ラクジョブでも、リクナビさんでも求人広告は安くありません。そのお金をかけるからこそ、自社採用HPの充実をして頂きたいのです。ラクジョブに載せる募集企業でも、自社採用HPが充実しているところほど、高い効果を上げています。
いい人が来ない、最近求人広告の費用対効果が・・・と思ったら、一回求人広告に割く予算を自社採用HPの充実に割いてみてはいかがでしょうか。まあ、ラクジョブの売上は減りますが、それでもお客さんに無駄なお金を使わせるより余程いいでしょう。長期的なアニメゲーム漫画業界の発展とお客さんの発展を考えたら、自社採用HPが充実しないまま広告ばかりやるよりも絶対にそっちの方がいいです。
これについては色んなノウハウがあるのですが、今回のコラムではココまでにしておきたいと思います。ラクジョブ運営会社代表がラクジョブ載せる前にその予算を別のに使え・・・なんか、営業の現場に怒られそうなもの書いちゃったなあ・・・ごめん!ウチの営業のみんな!
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うちのスタッフが私にクレームを言いたい場合は直接言ってくれ!業界発展!