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2016.08.29 パチンコ 釘問題 迫る第1次及び第2次リストの撤去期限とペナルティ

A 3d policeman made a stop of gestures第1次と第2次の撤去期限は8月31日

記事を読んでいただきありがとうございます。今回取り上げるのは釘問題で昨年から揺れに揺れているパチンコ遊技機業界についての話です。現在既に第3次撤去リストが公開され、年内にすべての社会的不適合機の撤去を行うことが日工組から正式に発表されました。第1次と第2次は今月末が撤去の期限であり、それを過ぎても設置していると違法状態となります。にもかかわらず、撤去対象に含まれる機種がまだ現役で稼働しているホールが数多く残っているという話も耳にします。

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しかしながら、撤去期限まであと4日しかないのにもかかわらず、900店近くも沖海3の設置店が存在することに驚きを隠せません。
一方で、最後の3日間が週の頭ということもあり、一気に撤去が進む可能性もあるので、今後の設置店舗数推移に注目して行きたいと思っています。

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【撤去問題】パチンコ撤去リスト(1次・2次)の8月末期限が直前に迫る!!

通常考えてみると撤去期限直前までは違法ではなく法的にも問題ないのだからギリギリまで設置したいというホールの考えもよくわかります。ユーザー視点からしても、人気の台も数多く撤去対象に含まれていました。例えば『ルパン三世』や『牙狼』などです。これらも撤去対象機ではあるものの、ホールに登場してからずっと人気代として多くのホールで設置されている台です。それが撤去されると2度と遊べなくなってしまうわけですから、撤去期限のギリギリまでホールに置いておいてほしいというのも理解できる部分ではあります。

Thinking businessman standing with hand on chin against white and grey background撤去しないとどうなる?

そうは言っても最終的にはすべて撤去しないと違法店として処罰されてしまうので、撤去はしていきます。釘問題でメーカー側も大変ではありますが、実際に撤去し新しい台を設置するホール側は相当厳しい状況に追い込まれています。というのも、あまりヒットしていないけどとりあえず設置してあった1台や2台を入れ替えるならまだしも、現時点でヒット機と呼ばれる稼働率、稼働期間の長い台が入れ替わりになってしまうのは経営的にもかなりの大打撃です。入れ替わる台がまた同じぐらい客を引き寄せてお金を落としていってくれれば良いのですが、新基準の台は基本的に低射幸性を原則としているので、馴染み深かった人気の台とゲームの仕様が大きく変わってしまうため、それも期待しにくい部分ではあります。

これまではMAX機と呼ばれるなかなか当たらないけど、その低確率を超えてうまくいったら大当たりというところゲーム性から、そこそこ当たるけどあたってもリターンが少ないというゲーム性に舵が切り替わっています。今まで高射幸性を楽しみというか、大当たりを夢見てプレイしてきたユーザーがそういった新しい仕様で満足するかというと正直不明ですし、むしろホール離れが起きる可能性のほうが高くなるのではないかと思います。

そういった点から考えても、すぐに撤去せずになんだかんだ理由を付けて撤去を引き延ばそうとするのもうなづけます。過去に撤去期限を過ぎても設置し続けていたホールが幾つかあり、法令を遵守して撤去対象機を撤去したホールの客が減り、違法な状態で設置を続けるホールに行列ができた、なんていうこともありました。そんなことになっては正直者が馬鹿を見るということになり、誰も守ろうという気が起きなくなってしまいます。そういったことにならないように下記のような通達が出ました。

引用開始

同友会(東野昌一代表理事)は8月24日開催の理事会で、撤去期限を超えて回収対象遊技機を設置していた会員ホール企業に対し、会員資格を停止することを決議した。

決議した内容は「本年2月10日及び3月2日に日工組より提示された第一次リスト、第二次リストの回収対象遊技機を平成28年9月1日時点で設置していた会員企業に対し、会員資格を停止とする」というもの。

同組合では「第三次リストの回収対象遊技機も同様の対応とするが、理事会などを通じ全ての会員企業が達成できるよう周知徹底していく」とした。

回収対象遊技機の撤去に関しては、今年8月4日、ホール5団体と全商協、日工組の業界7団体が集まる場で警察庁が期限内の確実な撤去を要請。その後、期限までに回収対象機を外さないホールに対し、新台及び中古機、部品等の販売停止措置を検討すること等を上記業界7団体が8月18日付けで決議している。

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期限内の非撤去、会員資格停止/同友会

撤去の先にあるもの

遊技機関連団体からは撤去に対する姿勢は本気であるということを伝えんばかりの記事ではありますが、そもそも撤去をしたからといって問題が解決するわけではありません。撤去する際の費用や入れ替えに関する費用負担の按分はどうするのかについても最終的にははっきりしていないですし、現在の状況だとホールへの負担は相当なものになります。ただでさえ台の入れ替えで新機種のお金も人件費も余計にかかる上に、さらに入れ替えた台がこれまでの台ほど人気も出ないということになれば、それこそ目も当てられません。

8月31日は一つの区切りではありますが、さらに動向を注目していくべきタイミングは来年年明けでしょう。第3次リストの撤去期限が12月31日であり、その時点ですべてMAX機等の高射幸性の台がすべて入れ替わってしまいます。そんな中でいかにホールが客の足を引き止め、さらには拡大させることができるのか、経営は成り立つのか、などなど注目すべきでしょう。ラクジョブはこれからもこの問題について継続的に観察し情報を収集していきます!

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