ゲーム VR 予約ついに開始のPSVR スペックは? 今後の売り上げは? 数字からわかるPSVRの現在と今後について

記事を読んで下さり有難うございます。今回の記事では、PSVRについて書きたいと思います。6月18日、いよいよPSVRが予約開始になりました。前評判通り、多数のゲームファンが殺到し、またたく間に品切れ状態になったPSVRですが、皆さん手に入れましたか?手に入れたくても間に合わなかった人も買おうかどうか迷っている人もいらっしゃると思います。今回の記事では、注目のPSVRについて、いろいろな数字を調べてみましたという記事です。この記事が、皆さんのお仕事や趣味のご参考になれば幸いです。

alpha[2]PSVRのスペックは?

さて、まずはPSVRの基本データから見ていきましょう。まずは価格とスペックについて。PSVRの定価は49,980円です(PSカメラ同梱版)。PS4のスタンダードモデルの定価37778円と比べると、少し割高ですね。ちなみに、他のVRの主要なハードの価格についても紹介すると、facebook 社のオキュラスVRは94,600円 、HTCViveは111,999円と、他のハードに比べてかなり抑えた価格設定になっています。

PSVRの強みはやはり、有力なゲームディベロッパー(カプコン、スクエニ、ガンホー…)が軒並みタイトル開発に参画しており、ゲームタイトルが最初から充実している点です。ファイナルファンタジーなどのおなじみのタイトルを遊ぶことができて、操作感も比較的なじみがあるPS仕様、ということで、VR初心者にとっては比較的に間口の広いハードになっています。

しかしながら、49,980円という定価については「高い」「なかなか手が出せない」という意見がネット上のコメントやゲーム開発会社の経営から聞こえてくるのも事実です。4万円弱のPS4は全世界で250万台(2016年6月現在)を超えるセールスを記録していますが、ハイクオリティ路線を引き継ぐPSVRはどうなるのか、注目に値します。

shutterstock_362387999ソニーの売り上げ高は?

ソニーにとって大きな勝負となるPSVRですが、ここで開発している会社の売り上げ規模にも注目してみましょう。VRは確かに市場の期待感の高い新技術ですが、まだまだ投資領域であり、資本力の違いが勝敗を分けていくでしょう。

ソニーは2016年の3月時点の決算では。売上高が8兆1057億円、純利益が2941億円と発表されています。facebookは53.8億ドル、純利益は22億2900万ドル。Gear VRのサムスンは2015年度四半期の売り上げが50億5000万ドル、純利益は約26億5000万ドルです。HTC Viveは2016年の売上高が148億ドルと発表されています。

分かり辛いので概算で日本円にそろえると、ソニーが8兆1057億円で純利益が2941億円、Facebookは売上高が5380億円で純利益は2229億円、サムスンは売り上げが5050億円で2650億ドル。HTCは1480億円ですが、スマホの販売不振により業績が不振になっており、2015年時点での純利益はマイナス4億7100万円と発表されています。

ソニーとFacebookとサムスンは利益額という観点から言ってもかなりいい勝負です。HTCViveは資本力という点では両社には及びませんが、対角線5mを歩くことのできるルームスケール機能など、PSVRやオキュラスとは異なる路線で存在感を示しています。

Fotolia_97905618_Subscription_Monthly_M-330x228今後の展望は?

最後にPSVRの今後の展望についてです。PSVRが今後どのように市場に受け入れられ、普及していくのか、ということについては調査会社のSUPERDATAが興味深い見立てを発表しています。

参考記事:https://jp.gamesindustry.biz/article/1604/16042201/

以下、記事の引用です。

この改正は,同社の最新レポート「VRと次のキラーアプリ」の中で行われたものであり,その中で下方修正の理由をいくつか述べているが,Oculus Rift,HTC Vive,さらにはSamsungのGear VRに至るまでが,十分に市場に調達できていないことが指摘されている。このレポートには,約1300万人の米国人が今年中にもVRヘッドセットを購入する予定であるものの,Superdataは720万台の出荷しか期待できないとしている。

それらの720万台のうち,Gear VRの年内出荷予想は350万台で,最も広い利用が期待されている。Superdataは,PlayStation VRが260万台で二番手となり,HTCとOculusが生産問題を解決できれば好転する可能性は高いことを認めながらも,ViveとRiftは合わせても110万台くらいになるだろうと予想する。

Superdataのリサーチディレクター件VR/AR戦略ヘッド(director of research and head of VR/AR strategy)のStephanie Llamas氏によると,VRに関する消費者の意識は予想以上に低いのも問題であるという。「一般の人々は,ほとんどVRに関して気付いておらず,50%のアメリカ人は何の興味も示していないし,VRの知識を持っていない」とLlamas氏は語り, 「より広い消費者への受け入れは市場認識の構築に依存しているが,今日の消費者の80%近くは,たまにしか,または決してVRについて耳がしたことがない」と続ける。

(引用終了)

やはり現時点では、VRという技術自体に存在感が薄く、消費者に浸透するには時間がかかるということが言えそうです。しかしこれから爆発的に伸びる可能性のある領域として、各企業とも投資を続ける期間がしばらく続くでしょう。

その中でもPSVRは豊富なコンテンツと価格の安さを両立させているという点で、ゲームにおいてシェアを獲得する可能性があります。また、何といっても日本のコンテンツが一番楽しみやすいという最大の利点があります。PSVRがメインマシンとして定着すれば、より日本のコンテンツが世界で受け入れられやすくなるはずです。ラクジョブとしてはぜひ、PSVRを応援していきたいところです。

ラクジョブ新聞では今後も、各企業の最新の動向について最新の情報をお送りしていきます。