スマホゲームにおいて、必ずと言っていいほどあるのが、ゲームに登場するキャラクターです。その多くがイラストレーターによって書かれた2Dのイラストです。しかしここ数年は、スマホ自体のスペックの向上により、3Dキャラクターや2Dのキャラクターが一定の周期で動くようなゲームが増えてきています。今回は、2Dイラストによるモーションの市場とLive2DのVRへの挑戦に関しての紹介になります。
ガラケーやスマホゲームのキャラクターの変化
ガラケーなどでゲームをするようになり、ゲームのキャラクターの表現方法も様々なものがありました。ただそれにも大きな流れがありました。ゲームのジャンルによりますが、キャラクターのみのイラストが多くありました。その後、「探検ドリランド」のヒット以降は、キャラクターと背景が一体となったイラストが多くなりました。そして、コナミよりリリースされた「ドラゴンコレクション」は、コナミの大ヒットトレーディングカードゲーム「遊戯王」のノウハウを使ったカードバトルのゲームで、このゲームがヒットしたため、その後のイラストはトレーディングカードのイラストであり、ゲームが多くリリースされる時期が続きました。
ここ数年のキャラクターの表現
しかしここ数年で、スマートフォンのスペックの向上に伴い、多様なゲーム性、多彩なキャラクター表現方法となってきました。その中でキャラクターの表現に関しては、従来通りのイラストでの表現とともに、3Dでのキャラクター、2Dのイラストをパーツごとに作成して、ソフトを使って一定周期ごとに動かすという表現が増えてきています。
2Dイラストモーションの実情
3Dキャラクターに関しては、Maya、Maxの大きく2種類のソフトが使われています。主にゲームでは、Mayaが多く使われています。しかし一方の2Dのイラストのモーションに関しては、ゲームといってこれを使用するというソフトはなく、各社で色々なソフトを使っています。以前は、Flashしかなかったのですが、他にもLive2D、Spine、SpliteStudio、E-moteなどのソフトが開発され、それぞれの企業がそれぞれのソフトを使うため、外注を使おうにもなかなかマッチした会社がみつからないということが多くあります。これもまだどのソフトが何に対して適しているのかがわかっていないためです。そのため、ソフトの開発会社はもう一歩強みとなる部分を示すことができれば、大幅にシェアを伸ばすことが可能となるのではないでしょうか。
2DイラストとVR
そんな勢力が乱立している2Dイラストのモーションですが、そのうちの1つであるLive2Dは、VRで活用できるということで開発を進めております。
2Dイラストなのに360度全方位表現だと!?「Live2D Euclid」ついにお披露…VRとARで展示
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160523-00000004-isd-game
引用始め
株式会社Live2Dは、年次イベント「alive」にて、開発中の「Live2D Euclid(ユークリッド)」を利用したVR展示を実施すると発表しました。
2Dで描かれたキャラクターを立体的に表現する「Live2D」。3Dモデルを作り上げる必要もなく、またアニメーションのように膨大な枚数も不要で、イラストで描かれたキャラクターのテイストを活かしたまま動かすことができるこの技術は、ゲームはもちろん様々な媒体で活躍を見せています。
そんな「Live2D」シリーズの発展のひとつとして、「Live2D Euclid」が2014年に発表されました。現在展開している「Live2D Cubism」は、1枚の原画を元に立体的な動きを可能としていますが、立体表現の角度には限界がありました。ですが「Euclid」は360度の立体表現を目指しており、そのコンセプトに多くの方が高い関心を寄せています。
引用終わり
今回、開発中のソフトは2Dイラストを用いて作られるため、3Dモデルやアニメのような膨大な作画を書く必要がありません。そのため、様々なゲームへの活用とともに、VRを用いた新たなゲームや映像を作ることが可能となるのではないでしょうか。
イベント告知
開発中のEuclidですが、実際どのようなものかは、定期的にイベントを開催して公開しているとのことです。
引用始め
今年も7月2日に「alive 2016」を開催しますが、この年次イベントにて「Live2D Euclid」のVRおよびARデモの展示を行うと明かしました。
VRデモのテーマは「Live2D 保健室」で、360度全方位の2D表現を実現したキャラクター「YUI」が、目の前で語りかけてくるというもの。保健室というシチュエーションで、「Euclid」生まれのキャラクターがどのような表現を見せてくれるのか、早くも期待が高まります。3台のHTC Viveが用意されますが、注目度合いによっては混み合うかもしれません。
また今回は、「Live2D Euclid」で動くキャラクターをじっくり見られるように、ARのデモも展示。会場に用意されているモバイル端末を通して、等身大の「YUI」を様々な角度から見ることができます。Live2Dが切り開く次のステップが気になる方は、「alive 2016」に足を運んでみてはいかがでしょうか。
■「alive 2016」
●開催日:2016年7月2日(土)
●場所:日本工学院 蒲田キャンパス
●詳細はこちら:https://www.live2d.com/ja/alive2016
引用終わり