ゲーム モバイルファクトリー 広告宣伝費削減も売上は堅調

最近のソーシャルゲームは、ゲーム性はもちろんの事、いかにユーザーに知ってもらうかが重要となってきています。そのため、広告宣伝費もどんどん膨れ上がる傾向が見られます。そんな中、広告宣伝費を削減し、成功した企業がありました。今回は、広告宣伝費を削減するタイミングに関しての記事になります。

shutterstock_224709715オンラインゲームにおける広告宣伝費

ソーシャルゲームやネイティブアプリなどのオンラインゲームを中心としたゲームは毎日のようにリリースされています。しかし、運営がうまくいかないためにサービスを終了してしまうゲームも年間数100本にもなるということも言われています。そのため、いかにユーザーに周知させるかが重要です。最近の大手ソーシャルゲーム会社では、開発費に数億、広告宣伝費に数億という単位の資金を投じ、ゲーム開発を行っております。

広告宣伝費を削減

そんな広告宣伝費を大量にかけて収益を上げている企業が多い中、広告宣伝費をあえて減らすことによって収益を増やしたという企業がありました。それがモバイルファクトリーになります。

【速報】モバイルファクトリー、広告宣伝費の抑制で1Qは『駅メモ!』のDAUが大きく減少 半面、課金を行うコアなユーザー増加で売上は順調
https://gamebiz.jp/?p=160484

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引用始め
1月22日に開催された2015年12月期の決算説明会において、プロモーション効率が下がってきていることを課題として取り上げ、その方針転換を打ち出していたが、この第1四半期は実際にWebプロモーションの削減を行い、広告宣伝費が前四半期比で7000万円削減された。
引用終わり

こちらの企業では、第1四半期での報告でプロモーション効率が下がっていることが課題に挙げられていました。そのため方針を変更し、Webプロモーションを7000万円削減しました。しかし、App Store、Google Playも両プラットフォームとも、その日、実際ゲームを行ったDAU(日次アクティブユーザー数)は減少したものの、売り上げにおけるランキングは減少することなく横ばいという結果になりました。

スクリーンショット 2016-04-25 12.59.34DAUのグラフより

今回、紹介された「ステーションメモリーズ!」のグラフを使えば、開始から9か月ほどは急激な上昇が見られました。しかし。その後の2か月は、上昇幅が鈍化しています。そして、12月以降広告宣伝費を削減したことにより、DAUは減少しましたが、直近2、3か月は横ばいです。これによって、プレイしているユーザーの多くがこのゲームに関して満足度が高かったと言えるでしょう。

プロモーションでユーザーを大量に獲得できる方法はいくらでもあります。ログイン報酬や期間が空いたことへの報酬、大量の宣伝、他の人気コンテンツとのコラボなどなど、またそれでランキングが上がればそれも宣伝効果につながります。しかし、そこで獲得したユーザーはライトな人が多いため長続きしません。そのようなことがあるため、一概に広告宣伝費をかけてアクティブユーザーを増やせばいいというわけではないでしょう。むしろ、毎日コツコツやってくれている人がどれぐらいいるのか、さらにコンスタントに課金をしてくれている人がどれぐらいいるのか、そしてそのような人が全体のどれぐらいの割合なのかというところまで考慮したほうがいいでしょう。その結果、繰り返しプレイし、課金してくれるユーザーが多いのであれば、広告宣伝費による新規ユーザーを獲得するよりも、今まで課金してくれたユーザーがもう一歩出したり、コツコツやってきたものの課金したことない人が課金をしたくなるような企画をするようにすれば、広告宣伝費の削減をしてもコアユーザーは離れず、収益性がアップするのではないでしょうか。

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