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2016.04.25 ゲーム ドラゴンクエストがリアルイベント開催をすることによる業界への影響

dqmsリアルイベント開催

記事を読んでいただきありがとうございます。今回取り上げるのはドラゴンクエスト30周年プロジェクトの一環であるドラゴンクエストミュージアムや脱出ゲーム、アリーナによるショーなどのリアルイベントについてです。これまでドラゴンクエストは30周年ということからもわかるとおり、当時合併前のエニックスという社名でドラゴンクエストを1986年5月27日に発売しました。当時本格的なRPGは初めてということもあり、150万本の大ヒットとなりました。その後1987年1月26日に発売されたドラゴンクエスト2では241万本、1988年2月10日に発売されたドラゴンクエスト3では380万本と空前の大ヒットを記録していきました。以降出せば最低でも100万本以上のヒット、初のオンラインタイトルであるドラゴンクエスト10を除けば、280万本以上の販売本数を記録する大ヒットシリーズとなりました。

新感覚の体験型イベント ドラゴンクエストミュージアム この夏に開催!

これまでドラゴンクエストシリーズにおいてゲームであったりアニメであったりコミックなどになることはありましたが、リアルのイベントとして開催されることはありませんでした。この発表を聞いたとき、ドラゴンクエスト30周年プロジェクトとして続けざまにドラゴンクエストシリーズのゲームタイトルをリリースすることは、最新のドラゴンクエスト11への布石になるとは思いましたが、リアルイベントを開催してどうするのだろうと思いました。この話を聞く前に、すでにユニバーサルスタジオジャパンで『妖怪ウォッチ』のアトラクションが運営され、続いてカプコンの『バイオハザード』と『モンスターハンター』のアトラクションが運営されることが発表されました。これはゲーム業界においてどんな影響があるのかという点においてとても興味深いところなので今回取り上げてみました。

Targetingリアルイベントの狙い

今回リアルイベントを開催することにしたドラゴンクエストについてですが、いくつかの視点で考えればそれも合点がいくと言えばいきます。一つは収益チャンネルの増加があげられます。イベント開催による収益でこれがしっかりと確保できるようであれば、かつて『サクラ大戦』というタイトルでショーを行って収益化できたことからしてもやってもおかしくはない話です。ただ『サクラ大戦』と違い、ドラゴンクエストは人間メインというよりも人間とモンスターの戦いが主体なので、ちょっとショーにしにくいのかなとは思っていましたが、テリー役に風間俊介さん、アリーナ役に中川翔子さんを起用してオリジナルのアリーナを主体としたショーにしたのはなるほどと思いましたし、ショー自体面白そうです。そのほかリアル脱出イベントも開催されますし、ここまでイベントを強力に打ち出していくのはなぜなのかと思ったときに、興味深い記事が日経新聞で掲載されていましたので、ご紹介します。

引用開始

ドラゴンクエスト30周年プロジェクト統括プロデューサーの市村龍太郎氏は、リアルイベント化の理由を「すべては開発中の『ドラゴンクエスト11(11)過ぎ去りし時を求めて』の発売時に向けて、世の熱気を高めるため」と話す。『ドラゴンクエスト11~』は30周年度中(2017年5月まで)の発売を目指す。『ドラゴンクエスト』の本編となるナンバリングタイトルは寡作として知られる。12年発売の前作『10(10)』はオンライン専用のため、09年の『9(9)』以来『ドラゴンクエスト』から遠ざかっているユーザーも多い。

こうした状況を踏まえ、「『ドラゴンクエスト11~』に向けて、市場を再度立ち上げる意気込みで30周年プロジェクトに取り組んでいる」(市村氏)。

引用終了

日経新聞 「ドラクエ」リアルイベント ゲームの世界を体験より抜粋

World provided by Nasa新しいプロモーション

これはある程度資本力があり、知名度のあるタイトルでないとなかなか実現は難しいのかも知れませんが、リアルイベントを通じてゲームを告知することにはいくつかのリターンが見込めます。今回取り上げた日経新聞の記事のインタビューでは、当然のことながら新たなファンを獲得したり過去ファンだった人に久しぶりに『ドラゴンクエスト』で遊んでもらおうということと、リアルイベント開始当初は都内のみだが今後日本全国に展開し、日本中の人に『ドラゴンクエスト』を身近に感じてもらうという狙いがあると書かれています。

『妖怪ウオッチ』や『バイオハザード』等でコラボレーションしているユニバーサルスタジオジャパンは大阪にしかないので、当然他の地域の人は身近に感じにくいでしょう。そこに自社単体で様々なイベントを打ち出し全国的にファンを獲得していこうというのは、なかなか面白い試みだと思いますし、やり方次第ではTVCMへのプロモーション費用を一部転用することでリアルイベントへの展開も今後活発化していくことも予想されます。そしてそこでVRなども絡んでくればより身近にゲームそのものを感じてもらいやすくなるでしょう。

これまでアトラクションとして遊ぶことはあっても身近に感じるというものではありませんでしたが、『ドラゴンクエスト』が投じた一石によりゲーム業界での広告プランニングというかプロモーションそのものが変わってくると同時に、収益化の手段が増えていくことも予想されます。そうすると今までゲーム業界の枠内にとどまることの多かった投資先が、業界を超えた部分にも増えていくことで、ゲーム業界だけではなく日本全体が活発化することにつながっていくかも知れないと思います。

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