料理ロボのニュース
英国に拠点を置くモーリー・ロボティクス社が、世界で初めてのロボキッチンの開発をしており、2018年の発売を目指すというユニークなニュースが、インターネットニュースサイトを中心に取り上げられています。
(引用開始)
下ごしらえから、全体の調理まで。人間じみた「お料理ロボット」が2年以内に実用化予定
「下ごしらえから、全体の調理まで、命令通りに実行します。しかも、毎回同じ正確さで調理してくれます。」
“ロボシェフ”は、今週ドイツで開催されたハノーバー・メッセ国際産業技術見本市で公開されたものだ。開発者はマーク・オレイニクさんで、大量の関節とモーターで作動する人間と同じ大きさの2本の腕で構成されるロボシェフは、レンジや専用調理器具を備える調理場にぶら下げられる。腹ペコの人は、タッチスクリーンや携帯アプリでロボシェフのデジタルライブラリからレシピを選ぶだけで、あとは自動で材料を取り上げ、鍋を混ぜたり、火の温度を調節したりと、責任を持って料理してくれる。
(引用終わり)
欠点としては、このキッチンロボットは料理を作る人間の動きをコピーしているというだけであり、器具が所定の位置になかったりするとたちまち料理を作ることは不可能になってしまうということです。今後これらにカメラなどが搭載され、鍋や調理器具を判別する人工知能が搭載されれば、完全に自立した調理ロボとして注目を浴びることは間違いありません。
コンテンツ作成は料理と似ている?
弊社ラクジョブはビ・ハイア株式会社が運営する求人広告、及びアニメゲーム漫画遊技機映像制作業界専門の情報メディアです。今回このニュースを取り上げたのは、コンテンツ作成と料理は似ているという視点を持っていたからです。お客さんの要望にしたがったり、喜びそうなものを想定して必要な材料を用意し、それらを組み合わせたり、自分のアイディアをくっ付けたりして加工していきます。料理、特に飲食店の場合なら、料理は最終的にお客さんの前に出され、美味しいと思われたものは評価され、お店自体の株も上がり、口コミで広まったりインタビューを受けたりしますよね。コンテンツ作成にも同じことが言えるのではないでしょうか。今回の記事でお伝えしたいことは、料理感覚で記事作成をしてみよう!ということではありません。そうではなく、料理感覚で記事を作ってしまっては、いずれ人工知能に負けてしまいますということをお伝えしたいのです。
文章作成は人工知能でもできる
必要な材料を揃え、それをどのように処理するか、どのように分析をするか、どのようなデータが妥当性があると認められ、どのような情報が人々に読まれるのか …。文章作成やコンテンツの作成には、こういった視点が必要不可欠です。しかし、これらはすでに人工知能によってある程度のところまで処理は可能になっているのです。古いニュースですが、2015年6月のニュース記事に、2030年頃に出回っているニュース記事の9割が、人工知能によるものになるだろうという予測を、人工知能による文章作成システムを開発しているチームが立てています。
(引用開始)
コンピューターを使ってデータから文章を作成する研究をしているNarrative Science社によると、すでにコンピューターが書いたスポーツや経済関係の文章がメディアや企業に提供され、世間に出回っているという。Quillと名付けられたこの人工知能「記者」は、蓄積されたデータをもとに、重要な事柄を判断し、それを記事にしていく。
(引用終わり)
「文章を作る」ということが機械によってできる世界において、「単なるニュースの発信」や「思慮の浅い考察の情報」は「そんなものは機械でもできるだろう」と価値を見出されなくなってしまいます。来たるべき人工知能による情報発信に対して、我々が備えておくべきことは何でしょうか。自戒の意味も込めて、次節にてまとめさせていただきます。
人間は何を備えておくべきか
まず、単なる物知りが本当に価値のない時代へ突入してしまいます。事実だけを伝えることは人工知能でもできる社会です。そうなってしまうと、人間が「情報発信」という分野において価値ある存在になるには、「既存ではない情報の発信者となる」ということです。現在のインターネットニュースサイトは、他所の記事をそのまま転載したり、公式サイトの文章を転載して、「こういう情報がありました」に終始しているものが圧倒的に多いです。別のサイトの別の記事なのに、似たような内容のものばかりが検索でヒットしてしまうという状況ですが、今後そういったことをしたとしても見向きもされなくなってしまう時代が来るのではないでしょうか。要するに、ライターが考えることをしなければ機械に負けてしまう世の中になってしまうのです。
我々に必要なこととは一体なんなのでしょう。先程の料理ロボのニュースで、料理ロボの欠点に「動きをそのままコピーすることしかできない」ということがありました。ここがロボと人間の違いであり、そして人工知能との違いでもあります。要するに、「プログラミングされたこと以外はできない、もしくは不得意」なのです。「既存ではない情報の発信者となる」ということは、このロボットや人工知能の「想定外」にいち早く気づき、情報を練って発信するという能力のことです。これこそがロボットやプログラミングされた人工知能にはできないことです。そうなると、常に情報を収集し、様々なものにいろんな視点から分析をしてみたり、考え、それを臆することなく発信することが重要になってくると言えるでしょう。自社でSEO対策やコンテンツマーケティングを考えておられる担当者様は、単なるニュース転載や雑記ではなく、もともと価値のある情報に「自社だったらどういう価値を新たに付加できるか」ということを考えてコンテンツ制作をされることをお勧めします。
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記事を読んで頂きありがとうございました!