日本のスポーツと賭博
2016年にeスポーツ業界が直面する問題をまとめた記事があります(この段落下に記事へのリンクがあります)。この記事の中では「未成年による違法な賭博」が問題視されています。既にeスポーツ観戦における未成年のギャンブルは事例があり、少年が母親のクレジットカードを使ってまで掛け金を捻出していたという深刻なケースもあります。スポーツと賭博というと、日本も他人事ではありません。バドミントン五輪候補の日本人選手男子ペアのふたりが裏カジノにおける違法賭博を認めたというニュースや、巨人の高木選手による野球賭博が明るみに出るなどは記憶に新しいですね。野球賭博に関しては過去にも問題になりましたし、日本の国技である相撲においても違法賭博や八百長などが取り沙汰されたこともありました。「ゲーム＝遊び」から「ゲーム＝スポーツ」への認識の転換は、ゲーム業界発展と日本におけるeスポーツ振興において重要なことではありますが、スポーツというものが持つ負の側面、賭博の対象になるということをどう考えていくかという必要があると思います。
https://jp.automaton.am/articles/newsjp/the-biggest-issues-facing-esports/
e-Sportsと賭博
野球賭博はその関係者にあたる人物が元締めをしているケースが多いため、球界の関係者自体が野球賭博にのめり込んでしまう可能性が高いそうです。野球のことを熟知した元締めとその周辺人物達による巧みなルール設定や話術によって、どんどん深みにはまっていくのです。ゲーム業界、eスポーツ業界はこの反省を受けて、プロ連盟による賭博に対する問題意識の喚起や防止策の徹底実施をしなければ、プロゲームプレーヤーから違法賭博によって取り締まりを受ける人が出てきてしまうという最悪の結果を招きかねません。今はまだeスポーツと賭博という課題に対する目が向けられていないので、早急な防止対策が必要になりますが、スポーツは人の目に触れることが重要ですので、非常に難しい問題になるでしょう。選手一人一人、業界人一人ひとりの意識を賭博から遠ざける他、手立ては内容に思えます。オンラインゲーマーなどはハイエンドPCを自作で作ったり、ネットワークに関する知識も豊富ですから、オンライン上での賭博などが拡大、発展しないようにしなければなりません。
盲点だったスポーツ化によるリスク
eスポーツはアニメゲームマンガ業界と密接に関わっている分野です。この業界にはゲームに対する関心が他の業界よりも強い傾向にあります。先程はゲーム業界やプロゲーマーなどがeスポーツ賭博汚染に巻き込まれるという未来を想定しましたが、アニメ業界やマンガ業界に波及する恐れもあります。だからこそeスポーツは金銭の動きに対するクリーンなイメージを社会に対して与えなくてはなりません。ゲームに感心のある方は先述のとおり、オンライン上でのやり取りやネットワークの仕組みに対して専門的な知識を持っている場合が多いため、巧妙な手口でギャンブルのやり取りが行われることが想定されます。競馬や競艇のように、ギャンブルとして国に認められているものもありますが、国が統括がしにくいデジタル上でのやり取りが主になってくることから考えて、政府公認のお墨付きは貰えなさそうです（表現規制など他の側面を考慮しても国が認めるギャンブルにはならないでしょう）。それよりも、もし違法賭博が目に余るようになると、ネットワーク利用に対する規制の動きに拍車をかけることなりかねません。
クリーンなイメージ作りが必要
ゲーム業界は従来のスポーツ業界よりも、周囲からの視線に対して敏感でなければなりません。ゲーマーに対するネガティブなイメージや、ゲーム業界から提供されるコンテンツ内容に対する問題意識から、「不透明性」や「異常性」といった業界外からのイメージを払拭し続けなければなりません。eスポーツそのものにも、それらのイメージを打破する力はあります。しかしそのeスポーツから賭博という問題が噴出したとき、ゲーム業界全体に対するイメージは急速に悪化するでしょう。それはネットによる情報閲覧規制などに発展する可能性がある問題であり、また、表現の自由に関する問題にも繋がるでしょう。ギャンブルに対する問題意識を高めるか、実際の金銭ではないが、ある程度の射幸性を得られるシステム作りなども平行して行っていく必要があるのかもしれません。
e-Sports交流会に関心あるアニメゲームマンガ業界の方々へ
新人ですが、山崎はラクジョブを運営するビ・ハイアでe-Sports振興に関心のあるアニメゲームマンガ業界経営者の方々限定で交流会を開きたいと思っています。詳しいことはまだ決まっておりませんが、ラクジョブ新聞かメールの方で、詳細が決まりましたら連絡いたします。現段階でご興味がある方は、下のメールフォームからご連絡ください。
