「ラグスト」、正式名「ラグナストライクエンジェルズ」は、現在、事前予約申し込みを行っているDMMゲームスのスマホ、PCゲームになります。そして、このプロジェクトでアニメ放送も行われているのですが、本編の長さがあまりにも短いということで話題となっています。
PVの方が長えぞ! 新アニメ「ラグスト」が40秒しかない上にCMまで入っている斬新な構成
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160406-00000061-it_nlab-ent.view-000
引用始め
2016年春アニメの放送が徐々に始まっていますが、その中に1つあまりにも斬新な作品があると話題です。タイトルは、「ラグナストライクエンジェルズ」。ニコニコ動画でも配信中なのですが、なんと再生時間が40秒しかありません。
引用終わり
(画像は公式サイトより)
ラグナストライクエンジェルズ、通称「ラグスト」は、DMMゲームス、アニプレックス、ディンゴの協力のもと開発が進められているプロジェクトになります。タイトル自体は、昨年の東京ゲームショウ2015あたりで大々的に打ち出されました。DMM.comは、これまで自社のDMMプラットフォームにとにかくたくさんのブラウザゲームのタイトルを出してきました。しかし数任せのクオリティーが低いタイトルが多かったこともあり、ほんの一部を除いて収益を得られるタイトルが得られていませんでした。そんなこともあり、昨年から1タイトルに注力する方針に変わり、DMMとして最も力を入れたプロジェクトが「ラグナストライクエンジェルズ」になります。キャラクター原案にライトノベル「冴えない彼女の育て方」のキャラクターデザインを担当した深崎さんを起用することや、DMMゲームス、アニプレックス、ディンゴと3社でやっていることもありメディアミックスを含めた大規模なプロジェクトということになるということがわかります。
プロモーションビデオとテレビアニメシリーズ
プロモーションビデオでは、フル3Dのゲームの内容やシステムに関してと、世界一短い(かもしれない)テレビアニメシリーズという番組宣伝で終わるものでした。そして、4月2日、土曜日、TOKYO MXの24時56分00秒~24時56分30秒ごろ、「学戦都市アスタリスク」の本編終了後のCM枠で第一話が放送されました。全体で40秒、うち3秒がゲームの宣伝、10秒が次回予告ということを考慮すれば、本編は27秒になります。そして最後には、お尻の映像で締めるというなんとも斬新かつ突っ込みどころ満載の内容でした。プロモーションビデオが90秒あったことをおもえば、圧倒的な短さですし、視聴者の中には、「短すぎだ」「CMやPVと思った」という感想が多かったそうです。その一方で、「映像は綺麗だった」という意見もありました。この調子で十二話、TOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビ、BS11にて放送予定となっています。
ラグストの状況は
各メディア展開の影響か、4月6日時点で、ゲームの方の事前登録は10万人を突破し(ラグスト ニュース)、テレビアニメも4月7日の9時の時点で、ニコニコ動画でのアニメの再生数が10万人以上となっていることを考えれば、プロジェクトとしては順調ではないでしょうか。
新たなアニメの放送方法
最近、アニメ放送の形式は、様々に多様化してきました。地上波のみならず、劇場版やインターネット配信と増えてきました。放送分数に関しても、これまでは30分アニメが多かった深夜枠のアニメでしたが、15分、10分、5分、3分など様々な長さのアニメが放送されるようになってきました。また、30分のアニメだったとしても、アニサン劇場のような十二話を三話ずつに分割して4作品を放送したり、ウルトラスーパーアニメタイムのように一話で3作品を放送する形式など、時間配分も自由に使う形式が増えてきました。そして今回の放送方法、他のテレビアニメのCM枠を使ったアニメシリーズの放送方法はまた新たなアニメの楽しみ方を増やしたと言えるでしょう。莫大な出資がかかるテレビシリーズですが、これであれば予算を抑えての制作が行えるため出資したい企業やアニメ化したい企画が進行しやすいでしょう。企業CMにはソフトバンクのようなドラマ風のCMもあります。尺が短いため、ストーリー性を出しにくいというデメリットもありますが、その分、クオリティーにこだわることがしやすいため、映像美を求めるアニメ作品には有効でしょう。
最終的にどんな放送方法であれ、いい作品がもっと増え、アニメ業界全体が盛り上がっていけばと思っております。