漏れや抜けはないか
記事を読んでいただきありがとうございます。これまで様々な求人情報を見てきました。他社の求人広告媒体もそうですし、自社採用のページもチェックしています。多くの会社で問題があるのは求人情報量の少なさですが、それでもまだきちんとまんべんなく情報が記載されているのであればまだ良いでしょう。このところ目立って気になっているのは、抜けや漏れです。どういうことかというと、単純なところでいうと文章中の文字の抜けです。そのページを作った人が後でしっかりとチェックしていないことが丸わかりになってしまいます。
抜けは読み直せば気づくことではありますので、ページを作成した後の文章チェックは必ずやりましょうという話は当然のこととして、結構多くて見落とされているポイントとしてあるのは、漏れです。何が漏れているのかというと、給与の記載がない、待遇面の記載がない、勤務時間の記載がないなど、必要とされる項目そのものが抜けているということです。これはあとでページを見直しても、全体像を把握している人は見ない限り、抜けたままです。文章チェックして誤字や脱字がなかったとしても、項目そのものがないという状況であればそのチェックは機能しません。
これまで各項目における求職者の目線で書き方、記載方法を伝えてきましたが、その項目そのものがないという場合にはどうすれば良いのかについては、伝えていませんでした。というわけで改めて伝えていきます。どんな項目が必要なのかについては、最低限求人広告会社のページに行って中身を確認しましょう。それを抑えておけば最低限は大丈夫です。ただ、あくまでそれでも最低限です。求人広告はこれまでもお伝えしたとおり、求人広告会社側で決めた項目以外に記載することは基本的に出来ません。ですからそれをまねてもそれ以上のページを作ることは出来ませんので、自社の求人情報ページを制作するのであれば、オリジナリティのある項目を追加しても良いでしょう。
改めて確認しよう
多くの求人広告会社ではどういった項目があるのかについて、ラクジョブを題材に見てみると次の項目によって構成されています。まずは求人情報から見ていきましょう。
募集の背景、募集職種名、仕事内容、仕事のやりがい、勤務地、最寄り駅、雇用形態、応募資格、給与、給与形態、勤務時間、試用期間、試用期間給与、待遇、休日・休暇
会社情報はどのようになっているのかも同時にチェックしてみましょう。
会社名、設立、代表者、資本金、年間売上、従業員数、事業内容、主要取引先、本社、ホームページ、応募・選考について、面接地、担当、代表者メッセージ、今まで携わった作品
ラクジョブではこのようになっています。求人情報で15項目、会社情報でも15項目あります。これに加えて画像も掲載していますし、更にいえば動画を掲載している場合もあります。それだけで求人情報一つとってもかなりの情報を伝えているということがわかるかと思います。自社の求人情報ページをチェックしてみて下さい。これよりも多いでしょうか?少ないでしょうか?残念なことに多くの会社でこれらの項目数よりも少ないところがほとんどです。しかも各社が比較的容易に取り入れやすいスタッフへのインタビューなどそういった部分も求人広告の項目の中には入っていません。それだけに自社の求人情報ページというものは、求人広告と比較しただけでももっと改善する余地やまねをする余地があります。
結局は求職者目線
一番重要なポイントはこれまで何度も伝えているとおり、求職者の目線でページ作りです。それがすべての根幹です。ここで伝えた内容をすっ飛ばしてもきちんと求職者に会社の魅力であったり、デメリットであったりが伝わっているのであれば何も言うことはありません、むしろどんどん他の会社がまねをしていってほしいぐらいです。それぐらい求人情報のページというものは正解がありませんし、どういった作り方をするのかは各社のセンスにかかっています。だからこそここで手を抜いてしまうと、質の高い求職者が応募しようとしたときにその手を止めてしまうことになりかねません。いい人材を採用したいのであればいい人材が来たくなるようにしっかりとアイディアを盛り込んで、ある程度手間暇をかけたページを作っていく必要があります。それをする前にいい人が来ないと嘆いているのであれば、滑稽も良いところです。営業中の看板を出さずに現在閉店と看板を掲げながら、お客さんが入ってこないと嘆いているようなものです。しっかりとおもてなしをしてこそのお客さんですから、自社の求人情報ページだからといって手を抜くことなくしっかりと作り込んで下さい。外注を使って制作すること自体はかまいませんが、その場合どんなページにしたいのかは社長がしっかりと考えてデザインをして下さい。どんな人材が入ってきたら嬉しいのか、どんな風に活躍してもらって、会社としてどんな未来へ進んでいきたいのかは、すべて会社の社長の頭の中に入っています。だからこそ、それを構築するために必要な人材がどんな人なのか、どんな風に訴えれば良いのかの鍵はすべてそこにあります。
細かい部分の話ではありますが、こういったことをひとつひとつしっかりとこなしていくことで、必ずいい人材が入ってきます。採用につながる数も増えますし、応募そのものの数も増えます。これは何処の会社で実行しても同じことが言えます。求人広告を掲載するときにも今まで以上に効果のある施策ですので、ぜひ実施して下さい。予算が、時間がという言い訳をしている暇があったら今すぐやりましょう。すぐに行動に移して損をすることは何もありません。むしろ行動に移さないことで損をすることの方が多いです。いい人材との出会いを心から祈っております。
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