3DCGデザイナーの転職活動が活発
記事を読んでいただきありがとうございます。今回のテーマはずばり人材の動向についてです。先日弊社からお付き合いのある会社様に対して毎日発行しているメールマガジンにも情報を記載しましたが、3DCGデザイナーが現在動いています。特に遊技機専門でやっていた会社さんに所属している人の動きが活発です。もちろんそれ以外にもゲーム系の会社に所属している人も多いですし、様々なところで人手不足が叫ばれているので、実際に人を採用して社内の開発チームに加わってほしいという企業様には朗報ではないかと思います。
転職希望者の多くは経験3年から、ベテランの人になると10年選手のデザイナーがほとんどを占めています。主に20代後半から30代前半までといったところでしょうか。ゲーム専門でキャリアを積んできた方や、ゲームも遊技機も制作してきた方、ゲームや遊技機はもちろんのことTVCMや実写の映像制作など幅広く経験をしてきた人もいます。そのキャリアにおいて使われているツールはMayaと3ds
Maxで過半数を占めます。こういった状況を見ていると、業界のシェアの縮図が見れて非常に勉強になりますし、そういった情報を持っていることから取引先の社長から3Dツールの導入をする際に相談をいただくこともあります。
活発になっているそのワケ
そもそもなぜ現在人材側の動きが活発になっているのでしょうか。それはいくつかの理由があります。まずこれまで何度も取り上げてきている遊技機業界における規制です。規制により開発の動きがかなり悪くなってしまいました。そして新規のプロジェクトが立ち上がるどころか、予定していたプロジェクトや現在進行中にプロジェクトが中止や停止、企画段階まで差し戻しなど本制作になかなか入れなくなってしまいました。その結果素材づくりを担当する3DCGデザイナーの業務も止まってしまい、仕事があぶれた状態に陥っています。会社としてはすぐにでも新規の案件を入れて穴埋めをしたいところですが、映像制作の業界において遊技機の案件に支えられていた部分も大きく、業界各社が仕事不足であえいでいるためなかなか見つからないというのが現状です。ゲーム関係の映像も手掛けていた会社は積極的にゲーム系の仕事も取りに行くようになっていますが、会社としてはこれまでの収益がなかなか見込めなくなってしまったこともあり、2016年はスタートから厳しい状況が続いています。
また大手のメーカーや映像制作会社が決算期ということもあって、ちょうどプロジェクトの終了が重なり次の仕事、次の職場を考えやすい時期に入っています。コンシューマーゲームの仕事が大半を占めていた時代であればそのリリースタイミングというかマスターアップの時期に合わせて職場を移ることもよくありましたが、現在はスマートフォン向けのゲーム開発が主流であり、そうなると終了の時期が明確ではないため常に転職のタイミングがあるとも言えます。とはいえ、会社として決算に合わせてある程度動きを決めることも少なからずありますので、そういった意味でも転職しやすい時期が遊技機業界の規制と相まって推し進められていると言えるでしょう。
良い人材と巡り合うために
動きが活発化している中、3DCGデザイナーにおいてはこれまで遊技機の液晶開発に専門特化して制作したといっても、ゲームのハイエンドモデリングやモーションにおいてはその技術がそのまま使えると思います。ハイエンドしかしていなかった場合に、スマートフォン向けのゲームにおけるモデリングやモーションといった部分においては、同じモデリングといってもやはり違う部分が大きいのでそこはすぐになじめていけるか少し様子を見る必要があると言えます。未経験者はもちろんのこと、経験者が積極的に転職活動をしているのをただ見過ごすのももったいないので、今こそ募集をしていくのがよいでしょう。そしてそれは早めに実施することをお勧めします。
なぜ早めにするのかというと、仕事のできる人材であればあるほど状況判断もある程度早いですし、最後の最後まで会社に残って仕事をし続けるというよりは自分の実力を発揮できるほかの会社を見つけてさっさと転職していってしまいます。そのためこれからくる映像業界からの人材流出が本格化する前に、募集を始めておくことでいい人材を確保しやすくなります。すでに倒産している会社や事業売却といった形で映像部門を他社に売却した会社、事業停止といった形で映像制作事業そのものをやめてしまった会社もちらほら出始めています。これが本格化したならば、魅力的な経験者よりも比較的仕事状の評価が低い人材があふれてしまいます。そうなる前に今すぐ人材の募集を始めておくのがいい人材と出会うための条件といえるでしょう。
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