ゲーム業界で経験者を採用したいと考えている社長、人事採用担当の方にアドバイスです。まずはラクジョブを使ってください。はい、もちろん大真面目です。
企業が採用を考える時に真っ先に考える媒体は、できるだけ知名度の高い大手サイト、リクナビ、マイナビ、DODA、エンジャパン、イーキャリアあたりだと思います。しかし、いざ載せてみての応募が来ない、来ても未経験者だったり、求めているスキルとずれてしまっている。そういうケースがほとんどだと聞きます。だいたい100名以上の応募が来て採用率は1%あるかないかという話がほとんどです。300人以上の応募が来て一人も採用できなかったという話も聞いたことがあります。
なぜそんなことが起こるのか?大手サイトに求人を出していい場合というのは、「日本の産業でメジャーな業種で活躍する職種」を求めているときだけです。どういうことかというと、大手求人サイトのビジネスにとってもっとも大切な顧客というのは『日本の中で沢山売上があり、従業員もいる産業』だからです。当然ですよね。それがもっともビジネスになります。
しかし、アニメゲームマンガ業界の産業規模は全て合わせても数兆円。ゲーム産業が大きいといっても2〜3兆円。マンガは5000億円程度。アニメは日本動画協会によると2000億円程度です。全部合わせて、大きく見積もっても3〜4兆円程度。逆に、日本のGDPは500兆円クラス、全法人の売上という規模で考えると1200〜1400兆円あります(財務省 https://www.mof.go.jp/pri/reference/ssc/results/h26.pdf)。
アニメゲームマンガ業界にいると分からない事ですが、日本の産業においてメジャーなのは不動産業36兆円、建設業128兆円、製造業400兆円規模の中の自動車産業30〜40兆円などです。政府分類でいくとゲーム業界は情報通信産業59兆円の中の情報サービス業15兆円ほどのなかのソフトウェア業の中の・・・ゲームソフトウェア業になります。
アニメゲームマンガは現時点ではマイナーもマイナーなのです。1300〜1400兆円規模の中の1%にも満たない。それがアニメゲームマンガ業界なのです。大手求人サイトでもっとも採用しやすい業種は、不動産系などを調べてみると
1382件もあります。約5000件ほど掲載されてるリクナビネクストさんの中で28%ほどをしめるのが不動産の求人です。これは業種別に調べた事例ですが、職種別に最も必要とされてるのが営業で
1,696件あります。約5,000件中の34%もあります。それではゲームの求人はどれくらいかな・・・と探すかというと
22件・・・悲しすぎる数字ですね。0.4%です。あなたが求人サイトの経営者なら、22件しか乗ってない求人業種と、1,000件以上掲載されている求人業種どちらに力を入れますか。私ならゲームなんて力をいれません。ビジネスなら当然の事だと思います。リソースである人・物・金は限られていますし、どこに分配するのか・・・と考えたらアニメゲームマンガではないのです。ラクジョブ運営会社代表の清水も営業マンを募集するときはリクナビネクストを使っていました。ラクジョブは使ってないのです。営業の採用をしたいというお客さんもたまにいますが私は断っています。リクナビの方が向いているからです。
例えるならあなたはセブンイレブンに行って雑誌コーナーを見て『ここはホビージャパンがおいてない!ニュータイプもない!』と憤慨するでしょうか。そういうのが欲しいなら、専門書店に行くべきでしょう。セブンイレブンはアニメイトでもまんだらけでもないのです。
大手求人サイトはそもそもアニメゲームマンガ向けじゃないですし、いくらあなたがお金を払ってもサイト全体からしてアニメゲームマンガの求人に力を入れるほど魅力がこの業界にありません。その前提を知らずにゲームクリエイターを大手求人広告で採用しようという場合には勝手が違ってきます。だから「大手サイトに求人を出せばゲームクリエイターが取れる」は間違いなんです。ただし、ゲーム会社が営業マンを採用したい、財務担当を採用したい、そういう場合は「大手求人サイトに求人を出せば採用出来る」は正解になります。クリエイターの場合が間違いなのです。
ゲームクリエイターを採用するために必要なのは、一般的な基準を提示することではなく、より専門的によりニッチに訴求していくことです。なので、IT系に特化した求人サイトでも物足りないです。やはりゲーム業界に特化したラクジョブが好ましいです。
もちろんラクジョブに掲載する際にも何も考えずに掲載しては採用できません。ニッチなラクジョブの中でもさらにニッチになってください。「そんなことしたら応募が少なくなってしまう」という心配の声も聞こえてきそうですが、先ほども述べた通りやたらめったら募集していても300人の募集が来て一人も採用できませんでした。ということになったら意味がありません。実際ラクジョブも数名しか応募が来ていないが採用できた、十数名の応募で採用率が30%以上という例も少なくありません。
私も仕事柄、他者求人サイトの求人案件はよく目にしますが、やたら「未経験者OK」の求人が多くありませんか?なんでだと思います?それは、求人サイトの営業担当者も企業側の採用担当者も安心したいからです。「まずは応募数を増やさないと」という話はよく聞きますが、大切なのは、応募数ではなく、採用です。大切なのは採用のためにどうすればいいかであり、採用のためにはどうすればいいかではありません。応募が来ることに安心して、採用という目的に対してサボる理由を作っていては採用できるものも採用できません。
では、採用するために必要なことは何か?
それは応募数を減らすこと、求める対象をより明確に提示することです。例えば、ゲームのプログラマーを採用したいのであれば、どんな言語が使える人なのか(C++、C#、Objective C、Unity、Cocos2d-x、LAMP、Unreal Engineなど)を持っていて、どんな経験を積んでいる人なのか(ゲーム開発経験は必要なのか、IT系、業務系、システム系でもいいのか、普通のアプリ開発経験でもいいのか、コンシューマーゲームなのかスマホゲームなのか、オンラインゲームなのか、18禁ゲームなのか)、その人が入ってきたらどういう仕事をしてもらうのか(フロント、クライアント側の開発なのか、サーバー側の開発なのか、どういうゲームを開発することが多いのか、オリジナルなのか、受託なのか、何名規模のチームなのか、先輩はいるのか、若手を教育する必要はあるのか、クライアント、外注先とのコミュニケーションは必要なのか、社内の管理も必要なのか)、どういう仕事にどれくらいの給与を出すのか(専門学校卒の新人はいくら、大卒だといくら、院卒だといくら、3年ぐらいの経験者だといくら、ディレクション経験もあるといくら)など、詳しく書いてください。
これはプランナーでも、イラストレーターでも、2DCGデザイナーでも、3DCGデザイナーでも、ディレクターでも、変わりはありません。もしあなたの会社の求人広告に詳細な情報が書かれていないようであれば、今すぐ書いてください。「和気あいあいとした職場です」、それもいいでしょう。でも、何より先に「何を求めているのか」「何をしてもらいたいのか」を書いてください。誰でもいい、何をさせるか決まっていないで、求人に広告を出そうとする会社はないはずです。「この会社で働きたい」と思う人がいたとしても、そもそもその人が会社の求めるところの人材でなければ300人応募がこようが無意味です。
むしろその人たちをチェックして対応する分の時間だけロスになってしまいます。そもそもあなたは今回の採用で何人を採用しようとしていますか?SESや派遣の会社でない限り、10名以上の採用を予定していますという会社の方が少ないのではないでしょうか。あるいは本当にいい人が1名でも採用できるのであれば、そうじゃない人が2、3名採用できるよりも全然嬉しいという場合もあると思います。どんな人を何人採用したいのかから考えれば、そのために対象となる人が何人くらい応募すればいいかもわかるはずです。10名程度の応募で手間も最小限に目的の成果を上げるためには、まず対象になりうる人にしっかり絞ってください。どういう人なら即決レベルで、どういう人なら検討可能なのかを示してください。
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