1000社以上の求人情報ページを見ていて思うこと
記事を読んでいただきありがとうございます。今回はこれまでにさまざまな求人広告をプロの視点で見てきた私が伝えていきたい、自社求人情報の強化についてです。実際に1000社以上の求人情報ページをチェックしてきました。その中でここはもっとこうしたら応募者に響くなと思ったことや、これはわかりにくいからこうすると更に良くなるなとか、いろんなことに気づきます。今回取り上げるのは、その中でも自社採用情報ページで多くの会社が実践していないことで、データの公開という点について触れ行こうと思います。これを実践すると様々なメリットがありますので、そのためにも是非最後まで記事をお読みいただけると幸いです。
求人情報において重要なことはこれまでも何度も伝えていることですが、求職者の目線にたった文章やデザインとなっているかと言うことです。その目線に立つとはどういうことかというと、実際にその求職者が会社に対して応募をし、面接を経て、採用となって働くことになったときに、実際にその求職者があなたの会社で働くイメージを持てるのかと言うことです。だから具体的に伝えていく必要がありますし、細かい部分まで伝えた方がより伝わりやすいでしょう。
データ量で考えてみても、1キロバイトのデータで伝えられる内容と1ギガバイトのデータで伝えられる内容は天と地ほどの差があります。伝えるデータ量は多ければ多いほど良いと言えます。もちろんすべての内容を読み込むのに10分以上かかり、さらに読み終えるまでに3日はかかるという内容だとやり過ぎですが、文字や画像、動画などさまざまな手段を使って惜しみなく社内の情報や伝えたいことを発信していきましょう。それが良い人材を獲得するための唯一無二の近道です。
公開するデータとは
ではどんな情報を発信していくと良いのでしょうか?それはすでに伝えていることですが、自社の内容であれば何でもかまいません、極端な話スタッフがどんな日々を過ごしているのか、どんな風に仕事に取り組んでいるのか、どんな人間関係なのか、どんなことを社長が考えているのか、忘年会の様子、新年会の様子、花見の様子、社員旅行の様子など伝えることは山ほどあります。ネタがない、と嘆いている方がいらっしゃいましたら、誰かの一日を代わる代わる取り上げるだけでも十分ネタになりますし、採用情報を更新しているあなた自身がどのような考えを持って今の会社で働き、日々を過ごしているのかと言うことだけでも発信する価値のある情報です。
情報はそういった内容は生の声として非常に有効であると言えます。逆にそれだけだと伝わらない、伝わりにくい情報もあります。実際働くまでわかりませんでしたが、実際のところ入ってびっくりしましたという話として聞いたのが、男女比が10:0で男しかいない会社だったとか、遊技機液晶開発メインの会社で男女比が3:7で女性の方が多くてビックリしたとか、そういった内容はもともと考えて発信していかないと伝わりません。
でも実際に入ってみてどうなのかということと、そういった数字に落とし込んだデータは働いているスタッフ自身どころか、社長でさえわかっていないことがたくさんあります。だからネタに困ったという前にスタッフの情報を数値化するとともに、アンケートを採って実際どんなことを考えているのかをとりまとめるだけでも十分読み応えのある情報になります。
その効果の一例
とあるゲーム開発会社ではそれまで比較的情報発信が多く行われている会社でしたが、あるとき男女比が9.5:0.5と20人を超える会社としては相当比率が偏っていました。デザイナーも含めて採用を行っているにもかからず男女比がどんどん偏っていき、最終的にいくところまでいきついたという感じになってしまいました。採用担当者である社長は、もっと女性に入ってきてほしいと思って、求人広告を作るときにその点も盛り込んで作ってほしいと相談を受けたのでラクジョブでの記事もさることながら、自社採用情報のページの作成についてもいろいろとアドバイスをすることにしました。
女性が働きやすい環境が整っていますというデータをどんどん積極的に公開しつつ、今は男女の比率が偏っていますが、社内で働く数少ない女性の意見をのせたり、改善点があれば積極的に変えていっているということを伝えていきました。その結果求人広告を掲載して女性からの応募も増え、実際採用にもいたり今では7:3まで女性の比率が上がっているそうです。入社した女性にも職場の環境として喜ばれていて、知り合いや一緒に仕事をしたことのある女性クリエイターが紹介で入ってくることも増えたとのことです。
求職者の目線でページを作るのはもちろんのこと、どういった狙いを持ってページを作るのかもまた重要です。データはイメージをしやすくするためには、なくてはならないツールです。これをもとにどんどんいい情報を発信していきながら、意欲もありのびしろも多いクリエイターが採用していくきっかけになればと思います。とりあえず作ったようなページでは実際に掲載しても意味がありません。どのような目的を持ってそのページを作るのかを念頭に置いて、どんどん情報を発信し、社内のデータを収集しながら求職者がイメージしやすくなるように考えて作ってみて下さいね。
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