ゲーム開発・映像制作会社担当者様へ 春は取引先を精査してみませんか?業界の動向と営業の戦略について

shutterstock_306431408今やって欲しい事 営業リストの精査

記事を読んでいただき有り難うございます。今回の話題は、「春が来たらやって欲しい、営業リストの精査」についてです。3月も後半に入りました。多くの企業にとっては決算時期であることもあり、多忙にされている人も多いののではないでしょうか。今手元で忙しくしていることが一段落したなら、是非取りくんで欲しいのが「営業リストの精査」です。去年からゲーム・映像制作業界に影響のある事柄がいくつかありました。そうした波を経て、以前とは状況の変わっている取引先もあるはずです。注意すべきポイントを書きましたので、この記事を参考に、しばらくぶりに会う企業や、新しくコンタクトする企業など、営業戦略を考え直すきっかけにして頂ければと思います。

shutterstock_309537812遊技機業界の影響からゲームなどにシフトする流れ

ゲームや映像制作業界に影響する外部要因として、何よりも大きいのは遊技機業界の低迷です。ゲームや映像制作系の企業ではこの事態に対応して、「遊技機の仕事を前の半分程度に減らした」「ゲームのラインを新設した」という企業が出てきています。昔は遊技機ばかりやっている企業だと思っていた・・・のに現在ではすっかりゲーム開発会社に様変わり、ということが、皆さんの知る範囲にも必ず存在します。また、遊技機の制作ラインを閉じるケースでは、過剰人員が出ている所があるかもしれません。そうした会社にコンタクトをとってみれば、3Dデザイナー部隊を買収するなどの展開もあり得ます。いずれにせよ、遊技機系の会社だと思っていた所にコンタクトを取ってみるのはメリットが大きいです。

どこまで続くのか・・・打開策を提示したい!
SAP減収益の影響

去年ゲーム業界の話題を読んだ話題のもう一つはこれでしょう。ガンホーやグリーなどの主要SAP企業の大半が減収益しました。まだまだソシャゲの本数は多く、表面化した影響はそこまで見られないかもしれません。しかし減収益した、といういうことはやはりその企業の停滞を意味する訳です。その余波は確実に下請けの開発会社に訪れます。もちろん、考え得る影響の1つには開発コストの節約にSAPが走り、仕事の単価が下がったり、案件を取りにくくなることがありますが、今回は敢えてプラスな面に目を向けて見ます。SAP企業が減収益していることによって産まれるチャンス。それは、運営案件が探しやすくなることです。開発はしたものの運営利益を出すには費用がかかってしまうアプリ、運用利益を出す事は簡単だが、長期にわたってリソースを割くよりは他のことに戦力を集中させたいので買取先を探しているアプリ、そんな「運営案件の外注先を紹介して欲しい」というご相談をここ数日で立て続けにいくつもいただいています。アプリは大きくヒットして運用も含め利益を出せるものとそうで無いものに二極化しており、前者に集中してリソースを有効利用したいというSAPの意図が見てとれます。こうした状況は長期的にはゲーム業界衰退につながるのであまり良い状況ではないかもしれませんが、逆手に取れば運営案件を受注する絶好のタイミングであるとも言えます。これから運営を手がけていきたい企業は、これまでに作ったコネクションを温め直して見てはいかがでしょうか。

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春からVRをはじめようとしている企業、多数

また、VR映像も現在のトレンドです。去年の11月くらいまではVRについてなんの素振りも見せて居なかった企業でも、今年の4〜6月にかけてゲームのプレスリリースを準備していたり、イベントへの出展を準備していたり、何らかのアクションをとっているかもしれません。とはいえVRについてはどの会社も未知の分野ですので、情報交換相手を探している、何か一緒にやれる企業を求めているという企業が多く存在します。全体的にVRについては外の企業と会うことに対してオープンな傾向があるので、VRについて情報交換をしましょう、という事で久しぶりにコンタクトして見る取引先があっても良いと思います。

shutterstock_325612109状況は常に変わっている。アンテナ高く行きましょう

今日は遊技機業界とSAPについて取り上げましたが、他の業界にも変化が絶えず起こっています。状況が変われば、以前に付き合っていた企業も以前とは違う動きを取っているはずです。忘れた頃にお伺いを立ててみれば、思いもしない展開があるかもしれません。また、今までは利害の一致しなかった会社でも、今なら話しやすくなっている、という事があるかもしれまん。人材の採用についても、案件の営業についても、タイミングを逃すとかなり厳しくなることも多々ありますので、市場環境に注意して見て下さい。このラクジョブ新聞を読めば、市場動向について過不足ない知識が身につきます。是非今後も活用してみてください。