山崎翔太郎 自己紹介
こんにちは!アルバイトで働いている東洋大学社会学部4年 山崎です!レトロゲームが大好きな23歳。見た目も趣味も老けている?それだけは言わないでください!
こんにちは!この記事は現在ビ・ハイア株式会社でアルバイトをしている山崎が、2月20日(土)から公開された劇場版ボーイズラブアニメ「同級生」が大ヒットを記録したニュースを読み、今後BL作品はどうなっていくのかということについて書いた記事です。
ここまでのBL作品のヒットは異例です。こうした大ヒット作品によって、BL作品に対しどのような注目が集まっていくのか非常に気になりますよね。
恐るべきBL作品
今回の「同級生」とはどういう作品なのかということを知らない方もいらっしゃると思います。BLアンソロジーコミック誌OPERAに登場するや否や、恐ろしい勢いで人気を博した作品です。この記事を書いている途中、「私は腐男子ではないのですが、この作品を頑張って見たいと思っています。業界発展のために。」と、社員の方に行ったところ、「ならどうぞ」と原作を渡していただきました。ビ・ハイアも恐るべし…。ということで読ませていただきました。ほとんど初BLでしたが、少女マンガよりも恥ずかしくなった経験は初めてでした。でもこれは人気になるだろうなぁ〜という爽やかホモ!爽やかホモでしたよ!こうなんか、嫌らしい感じがしない作品だったので、映画もいけるんじゃないかなと思ってます!
さて私の腐男子デビュー宣言(?)はさておき、お話を戻して映画ですが、どうやらお客さんの90%が女性ということらしいですね。そのような環境で山崎が鑑賞に耐えうるかは疑問ですが、業界の動向を見るためにも是非ここは劇場でみたいと考えています。どれくらい同級生がヒットしたかといいますと、先行上映を含めた累計動員数106,827人 興行収入158,295,100円(3/13現在)を記録しています。そして作品の内容も良いと評判です。Yahoo映画やぴあ調査の満足度ランキングではどちらも高評価です。
https://nijimen.net/archives/56902
ホモの時代はきたのか(画像提供元:Amazon)
BL作品の劇場公開作品といえば2014年「劇場版 世界一初恋 〜横澤隆史の場合〜」などがありましたね。この作品が公開した時も9スクリーン限定の公開なのにも関わらず、土日2日間の興行収入が約2000万円越えをするなどして話題になりました。そして今回の「同級生」ですが、30スクリーンで公開です。着々と勢力を拡大しているかのように見えるBL業界に、インターネットでは数年前から「ホモ映画の時代がきた」「(「Wake Up, Girls! 七人のアイドル」を「世界一初恋が抑え」)アイドル映画じゃなくてホモ映画の時代だ」という声が(冗談混じりではあるかとは思いますが)聞こえてきます。
今回の同級生ヒットでさらにその声が加速してきそうですが、果たして本当にBLの時代は来たのでしょうか。
BLの時代とはそもそも何か(画像提供元:Amazon)
重要なのはBL業界の需要がどこにあるか、そしてBL業界がどの客層をターゲットにしているか、ということだと考えてみるとBLの時代が来るのか来ないのか、という問いをある程度考えることができると思います。「〜の時代」という表現は主に消費者側にとっての言葉で、日本全国津々浦々広い範囲でとあるコンテンツ、商品、サービスが普及するという表現だと私は考えています。
今回の記事を書くにあたってほぼ初めてBLを読ませていただきました。読まないとわからないですね。私は少女漫画のように男子が読んでも楽しめそうな内容なのかも、と思ったのですが、男性のことは意識されてない世界なのだなと感じました。また一つ大人になりました。溝口彰子さん著『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』でゲイの方が「やおい」に対する拒否反応を示す投書をとある雑誌宛に書いた、という内容を思い出しましたが、同性愛の方へ向けた作品でもない、本当にこのような作品が好きな人向けに書かれているということが、BL作品には多いのだと思います。
そう考えると、BL業界は「BLが好きな人」に対してしか売り出していない戦略を取っているのではないかと思います。そもそもおおっぴらにすべきではないという文化をもったジャンルでした。「同級生」と「世界一初恋」(執筆合間に少し読みました)しか読んでいない私が言っても説得力に欠けるとは思いますが、BL業界は「BLが好きな人以外」に読ませようというアプローチをしていないと思います。
売り出されはする。だが…
BL業界自体は今回の同級生ヒットで注目され、完全にドンピシャなアニメゲームマンガ業界にとっては無視できない存在になると思います。要するにビジネス的な視点で見ると、より大きな利益を獲得できるいい時代になったと言っても良いでしょう。そういう意味で「BLの時代」は来たのかもしれませんが、消費者にとってBLの時代が来たのかといえばそうとは言い切れません。インターネットの声では、「劇場で本作品の予告編を流すのは勘弁してくれと映画館側に抗議した」というものもあります。信頼の置ける情報ではないので恐縮ですが、私の友人にもこの作品の話をした時、不快感を感じたという人もいました。
ハードルは下がるということは、ここしばらくはないでしょう。そもそも、BL界隈はこれはアニメゲームマンガ業界がどうこうという問題を超え、LGBTというものをどういう風に考えていくかという問いに変わってきそうです。まだまだ消費者間での住み分けは必要になりそうです。私個人的には良質なアニメがもっと増えていくことは喜ばしいことですので、BLだろうがGLだろうが、良い作品は良い作品として広まっていく、そういう社会になったらいいなと思っています。
記事を読んでいただきありがとうございました!
ラクジョブに関するお問い合わせはこちらから!