今回の記事では、企業採用ページについて書きたいと思います。ほとんどの企業のホームページには、人材採用のページがもうけられています。ほとんどの企業の採用ページには、採用情報として、募集職種や業務内容などの基本的なデータが揃っています。しかしそうした企業の採用ページは、採用を専門的にてがけている者の目からみて情報不足です。つまり職種や募集要項の情報だけで希望の人材を採用することはできない、ということです。
今回の記事では、どんな企業でもすぐに実践でき効果につながる採用ページの書き方についてご説明します。この「ラクジョブ新聞」内には採用ページの書き方について他にも記事がありますが、今回の文章では根本的な考え方から説明しますので、入門としてわかりやすいかと思います。ぜひ参考にしてみてください。
採用しようとしている人材は何を気にするか
まず着手すべきことがあります。それは「ターゲットの設定」です。募集しようとしている人材がどんな人材か、あらためて考えて的を絞りましょう。たとえば採用したいのがPHPプログラマーであったとしましょう。さらに、ゲームメーカー向けの派遣出向を見越しての採用であったとします。すると、人材として採用したいのは、「ある程度のスキルと経験があり、直ぐに出向要員として期待出来る」「会社の方針と合わせてくれる」等の条件が揃った人材である事になります。こうした人材に向けて響く情報を連ねて行く必要があります。2〜3年くらいは業務歴がありスキルのあるエンジニアに響く情報とは何でしょうか。一つには、手がける案件がゲームメーカー向けのものであると明示することです。エンジニアとして、社会人としての経験があれば、当然どんな案件をすれば自分のキャリアアップに繋がるかを考えて居るはだからです。
さらに、派遣出向という業務形態や、自社の人事方針などについても情報を盛り込むと良いです。入社した場合にどんな職場で働く事になるのか。職場は選ぶ事が出来るのか。派遣出向要員でも大事に教育する方針がある会社なのか違うのか。エンジニアの視点に立って、不安に感じる点、疑問に思う点に答え、不安を取り除くような情報を盛り込んで下さい。つまり、「採用しようとする人材が気にするであろうポイント」を想定した上で情報を追加していくということです。
他社と比較してどうか
次に、出来れば他社競合との位置関係も念頭において欲しいです。上に書いた事を実践するだけでも充分に効果を期待する事が出来ると思いますが、採用しようとする人材は他の企業のホームページもチェックしているはずです。そこで自社と競合になるような会社のホームページもチェックして見て下さい。そこにどんな情報が盛り込まれていますか。数社をチェックした上で情報の見せかたをコントロールして欲しいです。例えば給与水準が他社よりも低い、と感じるのなら、「スキルによって応相談」と書くことで「予選落ち」は回避出来ます。逆に、他社には書いていないが、自社にはかける事があれば、それは是非記入して下さい。「研修制度が充実している」だとか、「部活がある」だとか、何らかのアピールは出来るはずです。「人材の目線にたつ」ということと本質は一緒です。すなわち、「単なる条件についての羅列」だけでは伝わらない、という事です。情報を付与して行く事が重要になるのですが、どんな情報を付与して行くのかについては少し手を止めて考えてみましょう。
少しの手間、大きな効果
以上述べたことは、人によっては「手間になる、面倒くさい」と思われるかも知れません。しかし良くよく考えると至極当然のことをいっていると思いませんか。人材にとっては、似たような会社が沢山あって選ぶに選びにくいのです。どの企業の採用ページを見ても、とくに代わり映えがしないとなれば、「知名度のあるところにしよう」「給料の高いところにしよう」と言う発想になります。そうした分かりやすい尺度で勝てない多数の企業にとっては、これは不利になります。そうなる前に、少しだけ手を止めて、情報を付け足して見て下さい。何を書くと良いのかについては、やる内に分かってくるので心配は要りません。もしそれでもそうしても面倒くさい!と思うのであれば弊社にお問い合わせを。求人広告を10年にわたって続けて来た弊社が、御社の採用ページについて相談にのりますよ。