ソーシャルゲーム運営案件を受託したい場合どうすればいいか 運営案件未経験の企業にも門戸は開かれているのか

Pile of documents on wood background. Graph, glasses, note and pen.
「ソシャゲ運営」について

今回の記事のテーマは、ソーシャルゲームの「運営」についてです。ソーシャルゲームは開発して終わりではなく、その後の追加イベントの開催など含む運用益を含みこんで設計されています。一度ヒットしたゲームはユーザーを獲得し、その後の安定的な運営によって利益を発生させ続ける事ができます。一般的に運営はゲームがロングランであればあるほど、年単位のプロジェクトになります。そのメリットから、弊社宛に「未経験だが運営をやりたい」という会社からの相談を頂くこともあります。今回の記事では、「これから運営の案件をやっていこうか検討している」企業向けに、現時点において運営案件をやる事のメリット、デメリットについて書きました。ご参考になれば幸いです。

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運営をめぐる状況

まず現在の運営の仕事をめぐる状況について確認しておきましょう。前述したとおり、運営はうまくすれば会社に大きな利益をもたらしてくれます。しかし一方に運営によるデメリットも存在します。それは、運営は長期にわたり、なおかつ仕事に代わり映えがしなくなってくるため、クリエイターを欲求不満にさせがちである、という点です。クリエイターの性分として、自社でゲーム開発をしたい、創造的な仕事をしたいという欲求を抱きがちですが、運営の仕事はそんなクリエイターのニーズには応えてはくれません。運営に疲弊したクエリエイターが、それを理由に転職することもあるくらいです。クリエイター離れを問題にした企業は運営自体を移管する所もあり、そうした企業からのご相談を多く頂く時期もありました。

そうした企業の他に、「ゲームを開発はしたが、運営を数ヶ月してみてどうにも利益が見込めないので損切りのために移管先を探している」といった会社も存在します。こうした企業が存在する限りは、運営案件の供給は一定数存在する事になります。

Businessman on rock mountain with a question mark
問題点は何か

しかし初挑戦の企業にとっては、問題点が二つ存在します、一つは競合会社の問題、もう一つは人材の問題です。前者についていえば、「運営は利益率が高い」と早期に目を付け、すでに運営の実績を残してきた企業が多数存在します。運営案件を受注出来るかは、基本的に「そのゲームの運用により、具体的にどのくらいの利益を出す見込みがあるのか」という点にかかっています。その点、有名タイトルの運用経験があり、数字で実績を出せる企業にはやはり見劣りします。最近では運営に特化した企業も出て来ているので、未経験の企業にとってはますます不利な状況があります。しかしこの問題については、営業相手に説得力を持たせれば解決出来るともいえます。では説得力を持たせるために何が必要か?といえば、運営の出来る人材がいることです。運営は、KPI分析に基づき、適切な施策を出来る人材が必要になります。こうした人材を「運営プランナー」といいますが、論理的思考力に長けており運営の経験があるようなプランナーは、業界全体で見ても希少な人材です。どこの企業においても引く手あまたであり、直ぐに採用出来るとは限りません。これが第二の問題になります。

以上のように、これから運営にトライしたい!と言う場合には、それなりに解決すべき問題があります。そこを乗り越えてでもやるべきだ、と確信出来るなら是非やったほうが良いです。前述の通り、運営によって安定的に利益を生み出せることは確かですし、運営を外注したい、というニーズは確かに存在するからです。「そこまででもない」という場合には、手を出さない方が良いでしょう。必要な人材は、少しの努力で採用出来るようなレベルではないからです。知り合いづてにそうした人材が紹介されるなど、チャンスに恵まれる事があるわけでもなければ、それなりにコストがかかります。

いずれにしても、迷ったのであればまずはアンテナを高くして情報を集めて見て下さい。弊社に問い合わせていただければ、現状でご相談が来ていれば運営案件をご紹介するとも出来ますし、運営を既に実績に持っている協力会社も紹介できます。お問い合わせは下のフォームより、どうぞ。