本日3月16日、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)からPlayStation VRのプレスリリースが発表されました。今回は、それに伴ってのOculus Riftとの比較と参入企業により日本のVRゲームの傾向に関して書かせていただきました。
PlayStation®4専用バーチャルリアリティシステムPlayStation®VR
2016年10月に44,980円/399USドル/399ユーロ/349ポンドで発売
~ソフトウェアメーカー230社以上が参入、幅広いジャンルから160本以上のソフトウェアタイトルを開発中~
https://www.scei.co.jp/corporate/release/2016/160316.html
PlayStation VRとOculus Riftとの比較
引用始め
<PlayStation VR商品概要>
商品名「プレイステーション ヴィーアール」
型番CUH-ZVR1シリーズ
発売日2016年10月
希望小売価格44,980円/399USドル/399ユーロ/349ポンド
外形寸法
VRヘッドセット:約187 × 185 × 277 mm(幅×高さ×奥行き、最大突起部除く、ヘッドバンド長さ最短)
プロセッサーユニット:約143 × 36 × 143 mm(幅×高さ×奥行き、最大突起部除く)
質量
VRヘッドセット:約610 g (ケーブル含まず)
プロセッサーユニット:約365g
ディスプレイ方式OLED
ディスプレイサイズ5.7インチ
ディスプレイ解像度1920×RGB×1080
(左右の目それぞれに960×RGB×1080の映像を表示)
リフレッシュレート120Hz、90Hz
視野角約100度
搭載センサー6軸検出システム (3軸ジャイロ・3軸加速度)
接続端子
VRヘッドセット:HDMI端子、AUX端子、ステレオヘッドフォン端子
プロセッサーユニット:HDMI TV端子、HDMI PS4端子、USB端子、HDMI端子、AUX端子
プロセッサーユニット機能3Dオーディオプロセッシング、ソーシャルスクリーン(ミラーリングモード/セパレートモード)、シネマティックモード
引用終わり
気になるのがやはり他のヘットマウントディスプレイとの性能や価格の比較ですよね。別のサイトの記事では、PlayStation VRの開発のトップの方にインタビューした記事がありましたが、Oculus VRの性能には及ばないとのことでした。そして、一番の違いは、ディスプレイの解像度になります。PlayStation VRが1920×1080に対して、Oculus Riftは、2160×1080です。他にも視野を動かした際のトラッキングの性能やオーディオ関連で違いがあるかもしれませんが、今回はそこまでは確認できませんでした。
PlayStation VRの開発トップ、Oculus Riftがハイエンド性能で優ると認める。ただし「お手頃価格と大衆市場」を強調
https://japanese.engadget.com/2016/03/14/playstation-vr-oculus-rift/
しかし一方で、PlayStation VRの強みとしているのが価格です。販売価格は、44,980円/399USドル/399ユーロ/349ポンドとし、Oculus VRの599ドルと200ドルも差が出ています。そして、Oculus VRの場合であれば、それに対応できるパソコンを準備しないといけないということで初期投資を大きいものとなっています。そのため、性能は劣るものの、より大衆向けに販売するために、価格を抑えた販売戦略をとっています。Oculus Riftとしては、1月よりXbox ONEのソフトとコントローラーに付属する形で予約を開始し、3月より出荷をしているため、PlayStation VRが発売される10月までにいかに販売台数を稼ぐかが鍵となってくるのではないでしょうか。
日本の参入企業の傾向は
引用始め
2016/03/16現在
(社名五十音・アルファベット順 /敬称略)
<日本>
アークシステムワークス株式会社
アイディアファクトリー株式会社
株式会社アクティブゲーミングメディア
株式会社アクワイア
株式会社アトラス
株式会社エクシング
株式会社KADOKAWA
株式会社角川ゲームス
株式会社カプコン
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
株式会社 グラスホッパー・マニファクチュア
グリー株式会社
株式会社コーエーテクモゲームス
株式会社コナミデジタルエンタテインメント
株式会社コロプラ
株式会社Cygames
サン電子株式会社
ジェムドロップ株式会社
株式会社スクウェア・エニックス
株式会社スパイク・チュンソフト
株式会社セガゲームス
ソリッドスフィア株式会社
株式会社ディースリー・パブリッシャー
株式会社デジタルワークスエンターテインメント
株式会社バンダイナムコエンターテインメント
株式会社バンダイナムコスタジオ
有限会社びんぼうソフト
株式会社フロム・ソフトウェア
ポリゴンマジック株式会社
株式会社マーベラス
株式会社MAGES.
株式会社モノビット
株式会社レベルファイブ
株式会社wise
計34社
引用終わり
配信元 PlayStation VR プレスリリースより (画像は各社ホームページより)
カプコンやコーエーテクモゲームス、スクウェア・エニックスを始めとしたコンシューマーゲームメーカーや、ガンホー・オンライン・エンターテインメントやCygames、コロプラを始めとしたソーシャルアプリケーションプロバイダーなど大手メーカーを中心として34社の参入が決まっています。そして大手パブリッシャーやディベロパーが名前を連ねる中、版権関連を多く保有しているKADOKAWAが一覧に入っていることです。艦隊これくしょんを始めとしたゲームコンテンツやマンガやライトノベルなどの版権を多く所有しているため、日本市場のVRゲームとしてはこれらの人気版権を活用したゲーム展開が主流になっていくのではないかと考えています。
PlayStation VRの今後の流れと新たな需要
全世界で230社ものゲーム開発会社が携わる予定となっているPlayStation VR ですが、今後の流れとしては、10月販売開始し、年末までに50タイトルほどをリリース予定としているようです。そして、ご紹介した参入企業もこれからVRを活用したゲーム開発が行われていくでしょう。さらに市場の拡大の仕方によってはより一層の広がりを見せ、ゲーム会社、映像制作会社などにお仕事が共有されることが期待されます。
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