茨城県 アニメゲーム漫画などクリエイティブ企業誘致 最大150万円補助金支給 上野から約1時間

近年、企業による地方進出が盛んになっています。こちらの記事(アニメゲーム漫画業界は地方支社設立ブーム。都道府県別の転入出、有効求人倍率から見る地方で働くメリット・デメリット)でも紹介しましたが、アニメゲーム漫画業界も含むクリエイティブ企業が年々増えています。そこには地方公共団体側からの「ぜひ来てほしい!」というインセンティブが強まっていることも影響しています。今回は数ある地方の中から茨城の企業誘致を紹介します。

ibaraki茨城県って何があるの?

上野駅から水戸駅までJR常磐線の特急を利用すれば、約1時間で行ける遠いようで意外と近い茨城県。正直私自身、「茨城といえば水戸。水戸といえば納豆。」くらいのイメージしか持っていなかったのですが、2015年3月期の連結売上高は約9兆7千億円、当期純利益は約2400億円、グループ従業員は約33万人の巨大企業グループである日立製作所発祥の地として有名な日立市、実写版『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の同時公開作品『巨神兵東京に現わる 劇場版』『シン・ゴジラ』などの監督、樋口真嗣氏が幼少期を過ごした古河(こが)市などもあり、東京からの適度な距離感と相まって注目を集めています。

ibaraki_kenpokuリノベーションしてシェアオフィス・シェアハウス

そんな茨城県では、現在「茨城県北クリエイティブプロジェクト」と題して、クリエイティブ企業やクリエイター、アーティストへの誘致を行っています。今回は、先述の「日立市」と日本三名瀑に数えられる袋田の滝、温泉、奥久慈しゃも、りんごなど観光と食の魅力にあふれる「大子町」の2ヶ所ににリノベーションで生まれ変わったシェアオフィスを用意しています。シェアオフィスに進出するクリエイター、クリエイティブ企業に対しては、最大100万円の事業所開設・運営補助の「支援金給付」や3か月間家賃が無料となる「お試し居住」の用意もあります。(日立市の場合にはさらに市から50万円の補助もプラスされます)

また、”Co-creation”をコンセプトとした日立市の地域貢献型シェアハウス「コクリエ」やクリエイターの育成とコンテンツ制作活動を目的とした「いばらきクリエイターズハウス」などの設備も増えており、個人クリエイターからある程度の規模感の企業まで受け入れ態勢が整っています。

pic_tour01大学・専門学校からのパイプ、経験者採用

そして、地方進出の旨味の一つは、東京のように同業他社と競合になって人材を取り合わなくて済むことにあります。茨城には、茨城工業大学、茨城工業高等専門学校、文化デザイナー学院などの技術者やクリエイターを排出する学校があり、地元で働きたいという学生たちを多く見ることができます。

また、どれだけ東京が魅力的な土地であっても、必ず一定数は地元で働きたい、あるいは地元に帰らざるを得ないというUターン希望のクリエイターがいます。経験者採用という観点からも地方にへの進出を決める企業も多くあります。

tour茨城でアニメゲーム漫画を作る

また、茨城には、スマホゲーム「真・三国無双SLASH」「三國志2」「信長の野望 全国版」などを受託開発するマジカルロット株式会社やデザイン事業を営む有限会社プラネッツなどの企業や茨城を拠点とする個人クリエイターやクリエイター集団など、協力関係で仕事に取り組めるような会社もあります。

茨城への進出を検討したい企業様、クリエイターの方はお気軽にお問い合わせください。また、今週末(2016年3月19日(土)20日(日))には、1泊2日のシェアオフィス視察ツアーも開催されます。お時間ある方はぜひこちらにも足を運んで、旅行がてら現地の雰囲気を味わってみてください。

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