求人広告の効果を上げる「仕事内容」の表記とは?

Businessman on rock mountain with a question mark仕事内容、3行で終わらせていませんか?

求人広告で記入必須なのが「仕事内容」の欄。これ、「仕事のやりがい」や「募集の背景」に比べてとても簡素に書く会社さんが多いのですが、とても勿体ない話です。実は「仕事内容」の内容によっては人材の応募を止めてしまう可能性があるだけでなく、採用後に即退社になってしまう危険性もあるのです。御社が求人記事の仕事内容について短い文章や箇条書きで終わらせているとしたら、是非一度見直して頂きたい!という思いから今回の記事を書きました。今回は、仕事内容を簡素に書いてしまう事についてのリスクだけでなく、どういった書き方が人材に魅力を感じさせるか、また、人材が辞めにくくなる「仕事内容」の書き方についてもお教えします。


頭を抱えるビジネスウーマン 正面「仕事内容」の悪例

そもそも、良くない「仕事内容」記入例とはどんなものでしょうか?それは仕事内容があまりにシンプルなもの。例えばアプリゲームのフロントプログラマーであれば「Unityを用いたスマホゲームの開発」「フロントプログラマーとしての全般作業」といったようなものです。「ゲーム開発における2DCG制作全般」「3DCGアニメ制作におけるモデリング作業」なども同じでしょう。つまり、その職種の仕事内容しか書いておらず、会社自身の仕事について触れていないのです。「自社で開発中のRPGスマホゲームにおけるUnity開発作業。キャラクター3Dモデルのゲーム内組み込みなど」というように詳細が書かれていればまだOKです。例として御社が取引先から受託仕事の相談を受けた時を考えてみてください。「プログラミング全般の作業をやって欲しいんだよね」とだけ説明されても、「何人?」「言語は?」「ゲームの内容は??」などと聞きたいことだらけになりませんか?それと同じように、人材に対してもわかりやすい記述を心がけてみて下さい。

suspicious secretary did found something on her l「仕事内容」が細かく書けない時は

でも仕事内容を細かく書くと制作内容が明らかになってしまうため、あまり細かくは書かない・・・という会社さんももちろんあります。しかし必要なのはタイトルなど作品の詳細では無く、仕事の内容、範囲なのです。以前UIデザイナー採用について書いたときにも触れましたが、例えば「UIデザイン作業」と書いた場合、人によっては「バナー制作」から「画面推移デザイン」まで想像するものは様々です。こういったズレを起こさないためにも、何を手がけてもらうかについては明記することをお勧めします。

とはいえ正直、入ってもらってからいくらでも変わり得るし・・・という場合は「基本作業は××となっておりますが、その他制作周りの事もお手伝い頂きます」と書いておきましょう。少なくとも直近で採用できれば任せたい仕事、というものがあり、その後もプロジェクトが終わってからこういった仕事を任せたい、というものはあるはずです。そういった部分を書くことで、人材側からの信頼が得られます。

Funny and crazy man using a computer一さじ加えて、魅力的な仕事に見せる演出を

しかし、それでも仕事内容というのは現実的な事柄が書いてあることからどうしても箇条書きなど淡々としたものになってしまいがちです。しかし求人はある種の「広告」。仕事内容にも一工夫をしてみてください。例えばさっきのプログラマー募集の仕事内容例、「自社で開発中のRPGスマホゲームにおけるUnity開発作業。キャラクター3Dモデルのゲーム内組み込みなど」であれば、「RPGゲームがどれくらいワクワクできる取り組みか」「ゲーム内に組み込むモデルはどういったテイストか」など、情報はいくらでも盛ることができます。そこまで書けなくても「会社として××のようなゲームを目指している」といった意気込みも記入出来るでしょう。出来る限りの情報で人材を楽しませるのも1つの手です。

Businessman in a meeting求人は会社のためでは無い?

求人広告は「広告」ですから、会社の良いところや仕事の良い部分を魅力的に演出し、読む人を惹きつける必要があります。しかし、意外とそういった部分は紹介文章だけで、その他は放っておかれがちです。これは会社側が「人が欲しいから」といった理由で求人広告を書き、人材自身のニーズを満たすことが無視されてしまっているため。人材側も同じように人だと考えれば、彼ら自身が転職に当たってどんな情報が欲しいか、どんな不安を抱えているか想像し、理解する必要があります。少なくとも私達が求人広告を書く際は、そういった人材1人1人が救われたり安心できるようにと気を配ります。皆さんから求人を出す際も、どうか御社に応募してくるかも知れない人材や、求人を目にするかも知れない人達の気持ちになって考えてみると、これまでと全く違った記事に仕上がる可能性があります。御社のためにも、そして御社に入る人材のためにも、双方が幸せになり助け合えるような求人方法をこれからもオススメし続けます!