求人広告の書き方、コツは細分化!意義のある求人のために

suspicious secretary did found something on her l「全く同じ文章、全く同じ写真」を使っていませんか?

私達は仕事柄、アニメゲーム漫画業界の様々な求人記事を目にします。ラクジョブ内だけでなく自社HP、他媒体などなど。そこで気になるのが、例えば同一の会社で別々の職種募集をする際に、全く同じ写真や文章を使っていること。もちろん職種が違うので文章は微妙に変化がありますが、それでも変化があるのは仕事内容くらい。・・・御社もそんな求人をしていませんか?

実はこの方法、とても効率が悪いのです。大手企業であれば最初は社名だけで応募が来ると思いますが、それでもクオリティの高い人を採るためには全く同じ文章や画像はNG。それは、職種ごとに就職や転職で響く言葉、ポイントが全く違うからなのです。

Fotolia_90149159_Subscription_Monthly_M写真の違いとは?

求人をする際に、写真はかなりわかりやすいものです。求人記事でもTOPに来ますし、視覚情報は印象づけも強く行うことができます。写真のテクニックはいくつかありますが、一番わかりやすいのは「人を写すか作品を写すか」。例えば自社タイトルや制作物を多めに掲載する場合、それは「作る作品のクオリティや内容を重視する」タイプの人材がターゲットになります。例えばサーバープログラマーを採用したいと考えた場合、作品の美しいCGやガチャで手に入るイラスト、アイテムなどをアピールしたとしても、彼らの心にはあまり響きません。どちらかと言えば職場の環境、一緒に働く人の表情などが注目されます。しかし一方で3DCGデザイナーなど自身のスキルアップに重点を置きやすい職種の人材は、こういった制作物の多い記事に反応しやすいというデータがあります。(ラクジョブがこれまで掲載してきた8年間分の掲載データと応募データを参照しました)

一方、スタッフの顔や職場環境を転職の際に重視するのは、特に社内外でコミュニケーションを取る事が必須の人材です。以前書きましたが、3DCGデザイナーが作品掲載数の多い会社に応募する一方で、2DCGデザイナーは職場の雰囲気、人がよく映っている記事に応募しやすくなっています。写真だけでこれだけの違いが出るのです。

※因みに最も応募が少ないのは自社ロゴの表示です。社名よりも環境や制作物を重視していることがお分かり頂けるかと思います。

Female writer drinking cup of coffee文章の違いとは?

文章も写真と同じ。アピールする内容を職種別に分けた方が良いでしょう。職場環境を重視する人材に関しては職場での仕事のやりやすさをアピールすれば効果がありますし、制作物に拘る職種であれば制作の喜びやスキルアップしたと感じられる瞬間について社内にインタビューすることもできます。スタッフの生の声はとても人材にとって大きな資料となりますので、力を入れることをお勧めします。写真と文章の内容が一致していることは、全体的な印象をまとめるためにもとても大事です。

Fotolia_83383647_Subscription_Monthly_Mそうは言っても・・・どうやってリサーチすれば良いのか?

どの職種が何を重視するかなんてわからない・・・という声もあると思いますが、そんな時には社内に聞いてみて下さい。募集職種に関して、該当する社内の人材が最も様々なキーワードを持っています。中途入社なら尚更。「何故うちを選んだの?」「前の会社を何故辞めたの?」といった質問で、それぞれの職種がどういった事を仕事で重視しているかがわかると思います。場合によっては求人記事を監修してもらっても良いかも知れません。社長や人事担当者からは思いもよらない視点が手に入る可能性があります。

例えば以前ラクジョブでお手伝いした例で、大手企業から中小の開発会社に転職した2DCGデザイナーへ話を聞いてみたところ、「大手は確かに魅力的だが、人と人との繋がりが希薄で、仕事をしていても空しかった。受託会社であれば規模が小さくても、もっと周囲の人と話したり考えながら仕事ができると思った」と答えて下さった例があります。大手企業についての意見はもちろん個人のものですし全てがそうとは思いませんが、こういった1人1人の印象が転職では大きな動機となっているのです。

Businessman in his office making stop sign「条件」だけでは来てくれない

求人のお手伝いをしていてよく言われるのが「応募が多い会社は年収を高く設定しているのですか?」というご質問ですが、そんなことはありません。少なくとも、差なんてあって月額1万そこら。同じスキルの人材が別々の会社におうぼしたとして、年収は殆ど変わらないのにもかかわらず差が出ているのです。つまり人材は給与や報酬といったものよりも、クリエイターとして重視している事が他にも沢山あるのです。それを見逃してしまうといたずらに年収ばかりが上がり、最終的に会社も苦しくなってしまいますし人材も辞めてしまう可能性が高くなります。先ほどの2DCGデザイナーの例ではありませんが、働いてくれている人、これから働くかもしれない人によりそった求人を今後も心がけたい物です。

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