今回は、2016年3月6日に秋葉原UDXで開催された「茨城コンテンツコレクション」についてご紹介させていただきます。実際に私もお邪魔させていただきました。
まずはいばらきコンテンツコレクションとは何なのか、公式ホームページ(https://www.i-contents.jp/icc/)から言葉を拝借します。
”いばらきコンテンツコレクションは、茨城県を拠点として活動するクリエイターの展示会です。マンガ・ゲーム・アニメ・キャラクターなど、茨城生まれのコンテンツとの出会いの場として企画されました。「あ、こんなのも作ってるんだ。」と、茨城県の新たな側面を感じていただければ幸いです。”
茨城とクリエイター、アニメ、ゲーム、漫画、キャラクターと聞いてもいまいちピンと来ない方も多いかと思いますが、実は県民一体となってクリエイティブ産業に力を入れています。
東京への人口集中
地方からすると、東京という土地に憧れを抱いている方も多いようですが、生涯働き続ける場所として東京を選べる方ばかりではないはずです(https://raku-job.jp/news/recruitment/9487/)。2016年2月段階での東京都の人口は約1350万人です。2016年2月時点の概算では、日本全体の人口は約1億2680万人なので、日本全体の1/10以上が東京に集中していることになります。さらにアニメゲーム漫画業界においてはさらに東京への集中は顕著で、ラクジョブ調べによると、クリエイターの約1/6が東京に集中している計算になります。
なぜ東京にそれほどまでにクリエイターが集中しているのか。その理由の一つは企業の集中です。わかりやすくアニメ業界を例にとって説明すると、アニメは何百名もの人が集団で制作して初めて1本の作品ができます。普段何気なく見ている30分アニメ(実尺21分)を週に1本制作する労力は並々ならないいものがあります。その30分の制作のためにアニメ会社は基本的に練馬、荻窪近辺に密集しています。制作進行は原画、動画の回収を含め、全てのセクションの管理を直接に間接にこなしていく必要があるため、企業同士も当然それぞれが近くにオフィスを構える必要があります。
では、それほどまでに東京に企業やクリエイターが密集してしまっている中で、茨城という土地は企業やクリエイターたちが働き得る環境なのでしょうか。もちろん可能です。一つには、急激なデジタル化があります。アニメも作画アニメーションのみならず、CGアニメーションも増えています。また、ゲームもそういった意味では、茨城での開発が可能です。実際茨城でスマホゲームからPCゲーム、コンシューマーゲームまで一手に開発が可能な会社もあります。
また、クリエイターさんの中にはやむを得ず実家に帰らなけらばならないという人もいるはずです。そして、これからの高齢化社会が進行していくと、この傾向は今後さらに加速していくでしょう。すでに地方に支社を出すアニメゲーム系の会社も増えています。地方復興という考え方もあるでしょうし、東京という激戦区で優秀な人材を採用できる企業が大手のみに限られてしまっているという状況もあります。オフショアでの開発が一般的になっているように、地方の人材の活用も今後の鍵になっています。
茨城で働きたいクリエイター・茨城に支社を出したい企業へのメリット
茨城では、クリエイティブ企業の進出支援を行っています。例えば、シェアオフィスの整備や事業所設立にかかる経費の支援などがあります。また、地域の大学、専門学校とのハイプも整備されており、茨城大学工学部、茨城工業高等専門学校、茨城キリスト大学、文化デザイナー学院の学生にコンタクトを取ることができます。
地方進出のメリットは大きく分けて2つあります。1つは地方の支援が受けられること、もう一つはその地域にあるというだけで差別化を図ることができ、競争に巻き込まれず、採用や仕事ができるということです。ぜひ地方進出、海外進出などをお考えの会社様がいらっしゃればまずはお気軽にご連絡ください。逆に地方にもっと企業と人を呼び込みたいという場合も歓迎です。アニメゲーム漫画業界の発展のためにも喜んでご協力させていただきます。