アートディレクター募集が止まらない!
こんにちは、ビ・ハイアの平田です。ラクジョブでもう随分長く求人に関わっていますが、今年に入ってからずっとアートディレクターの求人とお問い合わせの勢いがものすごい勢いです。イラスト制作会社さんからゲーム業界の方までみなさん求めている様子。30代前半までの人材は特に人気です。これまでもアートディレクター求人はそれなりにニーズがありましたが、数社まとめてお問い合わせが入ることはありませんでした。あまりにお問い合わせが多く一部お断りもあるのですが、今回はそんな「アートディレクターが欲しい」という会社さんに向けて、いかに良いアートディレクターを採用するかについてお話ししたいと思います。
求人広告表記で気をつけて欲しいこと
まず求人をする際に…これは求人広告でも自社HPでも良いのですが、必ず気をつけていただきたい部分が「仕事内容」です。アートディレクターのお仕事は大抵「グラフィックチェック」と「進行管理」に分かれていますが、こちらの一方しか行わないという場合もあります。または上記に書いたものとは全く違うよ!という会社さんもあるかもしれません。自社HPで求人をかける場合は特にこの仕事内容についておろそかになりがちなので注意してください。グラフィックチェックを行う場合はどこまでの精度が求められるのか?進行管理であれば何人くらいの担当につくのか?など詳細情報を書いてください。また、給与・報酬設定についても一言。ゲーム業界でグラフィック関連の仕事へ就くことを希望されている方は多いのですが、実は多くの方が自らの希望年収を高く見積もっていません。(全ての方がそういうわけではありません)かなりの高い描画スキルを持ち合わせていながら希望年収は200万前後、というのもとてもよく聞く話です。ですからやたらと報酬設定を高くしたからと言って、必ずしも人が集まる訳ではないのです。もちろん仕事に見合った報酬設定は必要なため年収を低く設定するのは将来的に不満もたまってしまいますが、報酬設定よりも細かい仕事内容をきちんと書いていただきたいのです。
アートディレクター経験者は少ない
経験者の募集がどうしても多いアートディレクターですが、グラフィックチェックが主なものとなる場合はアートディレクター経験がなくても対応が可能です。基本的にグラフィックチェックを行うアートディレクターに必要なのは「パースに狂いがないか」「デッサンがおかしくないか」「光源がきちんと取れているか」など絵に対する正しい知識とそれを表せる語彙力です。そのため、クオリティの高い絵を描ける人を中心に採用するか会社さんも多くいらっしゃいます。
しかしグラフィッカーやイラストレーターとしてクオリティの高い方が描く以外の仕事をしたいと思うものだろうか?という疑問もあるのではないでしょうか。実はそうでもありません。もしアートディレクター募集をかけていてグラフィッカーを視野に入れていない場合、それはとても勿体無いのです。グラフィッカーの方々はそのスキルが高ければ高いほど、自らのイラスト描画技術を上げることに興味があります。また、ある程度自らの絵で報酬を得ている場合(フリー、社員いずれにせよ)、絵だけで稼げる金額の上限もわかっています。カードゲーム黎明期バブルの2012年頃に比べてイラスト単価は随分下がりました。そんな中で「自らのイラストスキルを上げつつ」「安定的に報酬が発生する」という道は一部のグラフィッカーにとって現実的かつ魅力的な道です。実際、多くのイラストを目にして修正するという作業を繰り返すことで感覚だけではないイラストの知識が確実に溜まり、イラスト技術が向上しているアートディレクターの方はこれまでもお会いしたことがあります。アートディレクターは、グラフィッカーにとっても立派に魅力的な職業なのです。
個々の仕事の魅力とは何か
最初、アートディレクターの募集がかかり始めたのは2013年頃だったかと思います。その時は「絵が見られる人とはなんだろう」ということで試行錯誤の多かった採用計画ですが、今ではグラフィッカーとして現役でお仕事されている方を対象に募集をかける会社さんも多くなりました。それはきちんと「アートディレクター」の仕事の魅力が表せるようになったためです。どんな仕事にも会社からのニーズだけでなく1人1人から見た魅力が確かにあるのですが、どうしても求人では「欲しい」という一点のみを強調しがちです。それもまた一つの求人の形ではあるのですが、やはり求人に関わる者としては「この職についてよかった!」と全ての転職者に思って欲しいのです。1つ1つの職種について、細かく魅力を考えるのは正直手間のかかる作業です。それでも仕事内容だけ、募集要項だけの求人はできる限り避けてください。それが長く御社で働いてくれる人材を採用するきっかけにもなります。
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