アニメゲーム漫画業界の新卒採用・求人対策!辞めない新卒を採用するには?

Fotolia_74571131_Subscription_Monthly_M新卒採用シーズン始まる

2018年卒の大学生の就職活動が3月1日に始まりました。1日付の日経新聞朝刊には大卒学生の有効求人倍率が高くなって行く中、「優秀で、簡単に辞めない新入社員をどう採用していくか」が人事担当者のポイントだという記事が上がっています。私たちラクジョブも中途だけでなく新卒採用にももちろん対応しておりますが、新卒採用に関しては実務経歴が無いぶん人事の方も毎年頭を悩ませていると聞きます。入ったはいいけど辞めてしまうということはないのか、選考中に他の会社の選考を選ばれたらどうしよう…など心配要素も沢山ある新卒採用。今回の記事では「辞めない新卒の採り方」をアニメゲーム漫画業界に限って掘り下げてみます。中途もそうですが、新卒採用に於いてもアニメゲーム漫画業界は特徴があります。

Men pointing the tablet during a meeting新卒が魅力を感じることとは

これまでよくこちらのブログでは採用のコツについて書いてきましたが、新卒採用と中途採用ではコツが少し違います。それは新卒と中途で会社に期待することが違うから。もっともな理由ではありますが、実はこれがバカにできないのです。よく会社HPのみで求人をかけている会社さんで、中途も新卒も同じページで同じような表記(給与表記や仕事内容、福利厚生などの箇条書き)で終わらせているところがありますが、新卒は社会人としての経験がないためにこれだけの表記では自分が働く風景が具体的に想像できないことが多いのです。転職者が惹かれるのは「給与」や「自分の関われるポジション」「技術が最先端かどうか」「会社の将来像と自分の将来像の一致」などがありますが、新卒の場合はどうしても「制作タイトルの規模」「福利厚生」「会社の綺麗さ」「自分のやりたいことができるか」などになりがちです。この辺りは私も含め全ての人が一度は覚えがあるかもしれません。

そのため、やはり新卒向けの記事となると「社内にカフェがある」「有名タイトルに関われる」といった部分が取り上げられがちです。しかしこの方法も実は裏があります。それは「表面的なイメージで応募が増えても、実際働いてみてから仕事の大変さを知って辞めてしまう」という問題。採用できた当初は良くとも、その後のことを考えると必ずしも良い部分のアピールだけがベストとは言えません。

kleiner junge ganz gro新卒への「ギャップ」を取り除く

そういったことを避けるためにインターンを行う会社さんもいらっしゃいます。インターンは確かに会社の雰囲気を知ることができるという意味で突然の面接や選考より効果的と言えます。しかし、それでも一度人材が会社に入ればそれは「黒字人材として働いて欲しい」「ちゃんと結果を出して欲しい」という期待を背負うことを意味し、「学生がインターンで手伝いに来ている」という状況とは全く違ってきます。かと言ってインターンの頃から仕事本番とほぼ同じ責任の重い仕事をさせられる会社は少ないでしょう(弊社はベンチャーで営業職の募集だったため、「インターン期間の間に規定の売上を上げられれば内定」という無茶振りなインターンも可能ではありました…このインターンで残っている人は今でも会社にいます)。

新卒が辞めてしまう主な理由は「入社前に感じた魅力が会社にないこと」です。内容は仕事の大変さやすぐに自分の仕事が表に出ないこと、第一線で制作に関われないことや人間関係などいろいろありますが、結局はイメージ違いというのが最も多いのです。ですから本来は、新卒の学生に会社の良い部分だけではなく大変な部分をも見せる必要があります。例えば「この仕事辛い」と思ったこと、入社直後にイメージと違って驚いたことなど、社内のスタッフに聞いてみてください。そういった生の声はそれぞれの会社でしか出せない固有のものですから、魅力的なコンテンツとなります。

もちろん「大変だった」「辞めようかと思った」というエピソードだけではいけません。そのエピソードを語ってくれた皆さんは今でも会社にいてくれているわけですから、「それでもこの会社と一緒に歩もうと思った」という理由も書くようにしてください。この一連の流れが、新卒学生の「入ってからギャップ(から来る会社への不信感)」を減らせる大事なものです。どうか、綺麗事でまとめた文章にしないでできる限り生の声を伝えてください。

Magnifying Glass.応募が減るのは良いこと?

そんな風に募集したら応募が少なくなるのでは?と思いますか?確かに少なくなるかもしれませんが、3年で辞めてしまう10人と3年後も5年後も10年後も会社にいてくれる3人であれば後者の方が圧倒的に自社のためになります。そもそも、クリエイティブの仕事が楽しくて明るいことばかりと思っている学生はそう多くありませんし、皆判で押したような美辞麗句の求人広告はいくらでも見ています。またこういった厳しい意見が書いてある会社にわざわざ応募する人材というのは、チャレンジ精神があって解決をしたいと自ら願う、どの会社でも求めているタイプの人材です。世の中から大変なのでは?と思われている職種こそこういった「仕事への本音」をきちんと発信するようにして頂きたいと心から思います。

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