本日TPP署名式(画像はNHKより抜粋)
アニメゲーム漫画業界に重大な影響を及ぼすTPPが本日署名になります。
これはアニメゲーム漫画業界だけではなく日本の全産業、日本人全ての人生設計を大きく狂わして、設計し直す必要がある事案です。
これが正しいのか、正しくないのか、それはそれぞれの人が考える事です。チャンスだ!と捉える人もいますし、何も気にしない人もいるでしょう。また、ラクジョブ新聞は政治的主張をする場ではないので情報提供として本日はTPP署名式ですと伝えさせて頂きました。
扱いが小さすぎる各メディア(画像は平成28年2月4日(木)の日経新聞5面)
それにしても、とてつもなく扱いが小さいです。日経新聞には5面に少しだけ書かれていて、産経新聞には11面にちょこっとだけ書いてあります。条約に署名した後に撤回されることはほぼ無いでしょう。
実はTPP署名の前にアニメゲーム漫画業界は制圧完了済み?TPPはその後の整理に過ぎない。
SONYの株主の8割が外国資本になっています。任天堂はかつての勢いがなく、アニメゲーム漫画のプラットフォームはAmazon、Google、Appleなどの外国資本が中心になりました。
色々な弊害もありますが、出版はトーハン・日販、ゲームは国内の任天堂・セガ・SCEがプラットフォーム、SNSゲームもMobageやGREEが中心だったのは『日本国内でお金が還元されていく』と言う意味では古き良き時代だったのでしょう。(もちろん古き良き弊害も沢山ありましたが、今回の弊害に比べれば小さい物が多いです)
TPPはクリエイターの賃金を下げる
TPPはデベロッパーの人月を下げる
(画像は2016/02/04の日経新聞5面より)
古き良き時代、と言っても10年前ですが、この頃のゲーム、アニメ制作会社の平均人月・請負価格は10年前と比べて体感で2〜3割安くなっています。これは何故か?大きく要因があるのはプラットフォームが日本国内ではなくなったのが大きいでしょう。
ビジネスで負けたから仕方ない?
Amazonの方が便利、AppleやGoogleの方が便利、プラットフォームとしても優れている。たしかにその側面はあります。それは事実です。私も紀伊国屋書店だけではなくAmazonを使いますし、iPhoneも持っています。Googleも使います。だけど、その代償が何なのか、自分なりに理解して使っているつもりです。
東京新聞には農林水産業が打撃を受けるとかいてあるが、アニメゲーム漫画も例外ではない
2016/02/04の東京新聞の記事にはこう書かれています。
TPPは、太平洋周辺地域での貿易と投資の自由化に加え、サービスや知的財産などのルールを決める包括的な経済連携協定。12カ国が昨年10月5日に大筋合意した。日本では関税の撤廃や削減で輸入が拡大し特に農林水産業が打撃を受ける可能性が指摘されている。
引用終わり。
ぶっちゃけTPPの問題は関税撤廃よりも、民主主義の破壊です。TPPは基本的に秘密条約で民主主義と相容れません。日経深部の本日の一面には頑張ってTPPバンザイ記事がおどっていますが、日本の産業が関税撤廃で元気になる、と書いてあります。
アニメゲーム漫画は民主主義に守られないと死ぬ
表現の自由がない世界でアニメゲーム漫画は生きていけません。アニメゲーム漫画という文化、コンテンツは国民が守らないと生き残れないはかない物です。それが国民に知らされないまま、メディアも大して伝えず、伝えたとしても煙に巻くところでアニメゲーム漫画を殺すかもしれない条約が本日署名です。これについて、ラクジョブはTPPがもたらすアニメゲーム漫画業界への影響を調べ、皆さんに伝えていきたいと思います。
下記は現在アップされているうちのスタッフが書いたTPP関連の記事です。参考までにリンクを張っておきます。それでは今日も業界発展!
TPPは日本とアニメゲーム漫画産業をどう変えるか 「ハルヒ」も「エヴァンゲリオン」も「トトロ」も似合わない日本に変わって行く?
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