アニメゲームマンガ 求人募集記事NG集「経験・実績によって判断」について

お金

アニメゲームマンガのクリエイター募集記事、求人広告の給与部分に「経験・実績によって判断」と書いていませんか?それは今すぐ修正してください!!!今日はそういうお話です。

スキルが問われるアニメゲームマンガ業界の求人で、「経験・実績によって判断」は便利な言葉です。大抵経験者の募集の際に使われますが、経験2年目のちょっとした経験者から10年以上の経験を持ったベテランまで幅広く募集が出来るのがこの言葉です。また、新しい人材に支払う給与額を明らかにしないことで、社内からの反発を予防出来るというご意見もよく頂きます。確かにプログラマーやデザイナーなどは個人差が強く、同じ経験3年の25歳を雇ったとしても、出来る言語や経験によって給与体系も全く違ってきます。

経験実績

・・・しかしそれでも!やはり、この表記は避けたいのです。何故かといえば、応募者が明らかに減るからです。前職では年収が400万だ!と評価されていたが、転職先の「判断」により350万になってしまったとしたら、人材にとって「頑張って就活をした意味は何だったんだろう・・・」と感じてしまいます。以前、「年収は高くしてもあまり人材に響かない」という記事を書きましたが、だからと言って下がって良いという訳ではありません。それはこれまでの生活レベルを明らかに変えてしまうというダイレクトな影響があるからです。

経験実績機会損失

ラクジョブでは掲載の前に「給与は必ず明記してください」とお伝えしていますが、これまで、どうしても表記はしない!と主張されるお客様も数社あり、例えばゲーム開発派遣企業様など少ない例で給与を明記しない事がありました。また、派遣ではなく普通の制作会社、開発会社であっても、どうしても表記したくない!という事で「経験・実績によって判断」と書いた事がありました。

その結果・・・「経験・実績によって判断」と表記した、プログラマー募集のとあるゲーム会社などは、他社(給与が明記されている会社)とPVは変わらなかったにも関わらず、1ヶ月で応募は3名でした。因みに他のゲーム会社のプログラマー募集は、平均して12名ほどの応募がありました。約4倍の差です。他の会社の年収設定は?と言うと、平均して大体350万くらい。経験者の募集金額としては妥当です。その後他社で採用された方の年収は330万円くらいに設定されていました。

リスクを減らす

掲載して頂く会社さんが本当に欲しいのは「ずば抜けて凄い人」なのですが、「そう簡単に見つからないと思っているから、経験4〜5年のベテランなりかけがいいかな・・・でも少し若い人でも何とかなるかな・・・ああでも本当はものすごい人が欲しい!下手に年収を書いて条件を縛り付けたくない!」・・・といった心持ちから「経験・実績によって判断」という表記が生まれます。しかも、お金を使って求人をかける以上欲が深くなるのが人間です。高い年収をもらっていたような優秀な人材が、ギリギリ会社が「判断」して出せる範囲の年収設定で採れないか・・・もしくはせめて自社に魅力を感じて応募をしてくれて、年収については後々に相談してくれないだろうか・・・と思う気持ちも、とてもよく分かります。そういった会社さんもこれまでいくつもありました。しかし、冷静に考えれば「高収入の優秀人材」は、自分の価値がどれだけ高いのかということを、年収を通じて理解しています。それであれば「経験・実績による判断」というハッキリしない・・・もしくは自分の価値が正しく評価されないかもしれない求人は敬遠し、きちんと給与が明記された場所で年収交渉を行うのです。

じゃあ!

結局どうすれば良いのか?と思うかも知れませんが、解決策はシンプルです。まず「こんな人が欲しい」といった場合に「いくらまでなら出せる!」というのを決めておきましょう。これはオークションと似たところがあり、「いくらまでなら払って良い」という設定を決めずに人材と話をすると、彼らを逃したくない一心から年収を高く釣り上げてしまい、後々仕事が始まってから後悔するという「あるある」を防ぐためでもあります。

あまりに出せる金額が高すぎる・・・という場合は、年収の最低限も設定し「○○円〜○○円」といった表記をすることも応募者側には参考になります。

問題解決の鍵

また、それでも今まで社内の技術者は全部話し合いで年収を決めてるんです・・・!と言う場合(意外とアニメゲームマンガ業界に多い)は、モデル年収として「○歳 実務経験○年 年収○○円」といった一例を参考までに置いてみてください。参考になるモデル年収が20代前半で800万という人ばかり・・・というように極端でも、それだけ高いスキルの人が求められているんだという指標になります。「年収」はアニメゲームマンガ業界では重要視はされませんが、全く書かないのもNG!というお話でした。
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