エロゲー 乙女ゲーム 売上を伸ばすためにすべきことはローカライズ!?

jk_1深夜アニメを見ていて、エロゲー作りという題材のアニメを時々見るようになったなという印象です。
昨年には、人気イラストレーター、深崎さんによる表紙イラストのライトノベルが原作の「冴えない彼女の作り方」、通称「冴えカノ」、

(左の画像は、アニメ「冴えない彼女の作り方」のホームページより、初回限定版Blu-ray 1巻のパッケージイラストです。画像をクリックすると、アニメ「冴えない彼女の作り方」のホームページに行きます。)

2016年冬アニメでは、みなとそふとさんの全年齢対象の美少女ゲームを原作とする「少女たちは荒野を目指す」、通称「しょこめざ」などが放送しています。

(右図は、みなとそふとホームページ「少女たちは荒野をめざす」特設サイトより、画像をクリックすると、みなとそふとホームページに飛びます。)

実際、アダルトゲーム業界はどうなのでしょうか。ソーシャルゲームで盛り上がっているが今のゲーム業界です。それ以外のゲームに関しては、あまり芳しくないということが実情です。コンシューマーゲームもさることながら、エロゲー業界はさらに切迫してきていると言っていいでしょう。2000年初頭には、500億円以上の市場規模があったアダルトゲーム業界も矢野経済研究所の2015年の調査では191億円と市場規模を半分以下にしています。Winnyなどを使用した不正利用や、同じアダルトゲーム業界にはなるが、DMM.comのアダルトブラウザゲームの台頭により、老舗エロゲー会社は、なかなかフルプライス(定価8800円)のゲームを出しづらい状況となっています。

厳しい状況が続くエロゲーや乙女ゲームなどのビジュアルノベル業界ですが、新規ユーザー層の獲得でもう一度盛り返しがはかれるのではないかという記事を見つけたので、今後の参考にしていただければと思います。

【海外ゲーマーの声】『マブラヴ』Kickstarter達成に海外ファン歓喜!日本産ADVに新たな注目が集まる
https://www.gamespark.jp/article/2015/09/29/60568.html

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『マブラヴ』とその続編『マブラヴ オルタネイティヴ』を英語圏向けに配信するこのクラウドファンディングキャンペーンは開始8時間で25万ドルの目標金額を達成し、ビジュアルノベルファン層から大きな支持を獲得していました。

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「マブラヴ」といえば、アージュによって発売された人気タイトルで、その続編の「マブラヴ オルタネイティヴ」、サイドストーリーの「マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス」や現在放送中の「シュヴァルツェスマーケン」など何本ものタイトルを出す人気シリーズとなっています。

そんな日本でも人気なマブラヴシリーズですが、海外からも注目されていたようです。実は、日本のアドベンチャーゲームは、2009年から11年にかけても流行し、有志の翻訳によってかなり盛り上がったそうです。そして、一旦は落ち着いたブームでしたが、その兆しが2014年から改めて見られるようになりました。有志によって翻訳されたゲームをすでにやったことのある人の中には、シーンの削除や翻訳のニュアンスなどの変更要素に懸念を持っている人もいるそうですが、多くのゲーマーからはいい反応が返ってきているようです。

そしてさらにそれは、エロゲーのみには止まらず乙女ゲーにも人気が波及している傾向が見られます。

海外ゲーマー、「乙女ゲーム」に熱視線-日本産ノベルADVの新展開を望むファン達
https://www.inside-games.jp/article/2016/01/21/95125.html

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引用始め
海外フォーラム内ではまだまだ注目度の低い「乙女ゲー」ですが、スレッド登場と同時に多くのユーザーから「このスレッドを待ってました!」と反響が届いており、早速『うたの☆プリンスさまっ♪』の熱狂的なファンから、「今でも『うたプリ』『DIABOLIK LOVERS』が(海外に)やってくることを願っています。こちらは私の『うたプリ』神殿です」と、強いファン愛が感じられる写真が寄せられていました。『うたプリ』『OZMAFIA!!』などのタイトルは特に海外向けリリースが期待されており、国産ビジュアルノベルゲームなどのローカライズ団体「MangaGamer」に問い合わせるなどして、積極的に翻訳版リリースを求める動きが見られています。

中略

現在Steamでリリースされている「ビジュアルノベル」タグ付きの作品は186本。「Otome」は28本ほど。「百合(Yuri)」においてはタグ自体が存在していない模様。徐々に邁進している「国産ノベルゲーム」ジャンルですが、比較的ニッチな部類に入るサブジャンル作品にも、まだまだ大きな伸びしろがありそうです。
引用終わり

shutterstock_232614046ここに今後のエロゲー業界、ビジュアルノベル業界の回復の糸口があるのではないでしょうか。今あるタイトルに関して、海外に好まれそうなタイトルを積極的にプロモーションして打ち出していきます。新規タイトルに関しては、海外向けへのローカライズを意識した設定やシナリオにして製作します。

海外向けに作る場合に一番注意しなければならないところは、翻訳もさることながら文化の違いです。その傾向は、国際映画祭でノミネートされるアニメタイトルと通じるものがあります。日本で大ヒットした「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」は、国際映画祭には出品されましたが、ノミネートには至りませんでした。一方で、「ハウルの動く城」や、「思い出のマーニー」などのジブリ作品は多くノミネートされる傾向があります。その違いは、一概には言えませんが、日本よりの文化で描かれているか、欧米よりの文化で描かれているか、日本よりの文化にしても海外の人に理解してもらおうと書いてあるかではないでしょうか。

より詳しい話はこちらをご覧ください。

マーニーノミネート アカデミー賞を取れる日本のアニメとは?ポケモン、まどか☆マギカがダメでマーニーや九十九がOKの以外な理由
https://raku-job.jp/news/companyrep/6718/

日本と欧米では、気候も違えば、習慣も宗教も違います。そのため、日本人のためだけに考えて作ってしまうとどうしても、日本人にしか理解できなかったり、気づかなかったりする仕草や台詞があると思います。そのことを知らずに作るのと、知った上で、あえて日本文化の好きな欧米人向けに作品を作るとではまた作風が変わってくるのではないでしょうか。

pixta_17349211_M海外進出を視野に入れては

国内のゲーム業界全体でパッケージものが売れないということに加え、ソーシャルゲームでのADVも好調という話を聞かない状況の中、一定層のニーズが見込める海外への展開というものも視野に入れたほうがいいかもしれません。

 

 

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