アニメゲーム漫画業界に専門特化した求人サイトラクジョブを運営しているビ・ハイア株式会社では、アニメゲーム漫画業界の発展を目的として業界の経営者を200名規模で集めて経営者交流会を開催しています。1,2か月に1度のペースで開催しており、参加も無料で可能です。
メディアミックスとレベルファイブ
アニメゲーム漫画という近いようであまり接点のない業界に限定することで、シナジーになるようにという思いで開催しています。シナジーと聞いてもなかなかピンと来ないかもしれませんが、このシナジーの可能性にいち早く取り組んでいたのが、株式会社レベルファイブの日野晃博社長です。
レベルファイブと言えば、「妖怪ウォッチ」を代表に、「イナズマイレブン」「レイトン教授」「ダンボール戦機」などの大ヒットタイトルを世に生み出しています。また、スクエニさんの「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」の開発にも携わっており、ドラクエ8のOPで初めてレベルファイブのことを知ったという人も少なくないのではないでしょうか(実は私がそうだったので)。つい最近も妖怪ウォッチが国内外のシリーズ累計出荷本数が1000万本を超えたということで話題になりました。
クロスメディア戦略が大ヒットに繋がりました
そんなレベルファイブさんですが、ゲームが面白いということは当然として、販売戦略として積極的なメディアミックスを行い、「クロスメディアプロジェクト」と銘打った施策を行っています。そのプロジェクトの第1弾がイナズマイレブン、第2弾がダンボール戦機、第3弾が妖怪ウォッチでした。レベルファイブと聞くと何よりもまず妖怪ウォッチが出てきてしまいますが、実は第1弾、第2弾というメディアミックスのノウハウやドラクエ時代からのゲーム開発実績の上に妖怪ウォッチのヒットがあったということです。
また、このクロスメディアプロジェクトは第4弾となる「スナックワールド」もすでに発表されており、期待が集まっています。HP上でも「対応機種:ニンテンドー3DS/Android/iOS」と同タイトルでコンシューマーデバイスとスマホが列挙されていたり、「ゲームと玩具の完全連動」という項目で1ページ丸々ゲームと玩具の同時展開について言及されていたりと、クリックワールドのクロスメディア施策も着々と進んでいるようです。
戦い始める前の準備が大切です
また、2016年1月から株式会社project No.9制作でテレビアニメが放送されている「少女たちは荒野を目指す」(しょこめざ)も、2016年3月25日にみなとソフト(株式会社ホークアイ)から発売が予定されている全年齢対象のPCゲームを原作としており、テレビアニメ放送終了後に原作であるゲームが発売されます。
完全なメディアミックス作品ではないですが、アニメでファンのテンションを上げたところにゲームの発売を仕掛けるところに販売戦略の新しい形が見えます。また、2016年2月29日からは電撃G’sコミックで漫画の連載も予定されており、包括的なメディアミックスが進行中です。
あなただったらどんな組み合わせでどう攻めますか?
このようにアニメゲーム漫画は包括的なメディアミックスでPR戦略を仕掛けていくことがヒットへの近道あるいは王道になっていますが、ゲームアプリの市場拡大とともに新規参入してきたゲームパブリッシャーさんだとメディアミックスの必要性を感じていなかったり、メディアミックスに必要なコネクションを持っていなかったりします。
「開発で精一杯なのにメディアミックスなんて考えられない。」「儲かりそうだから参入したのに儲かっていないアニメや漫画を巻き込むなんてナンセンスだ」といったところが本音でしょうが、ヒットを狙うのであればもはやメディアミックスは当然考えるべき手法だと思っているので、そのための出会いのきっかけになればとアニメゲーム漫画という3つの業界の経営者が一堂に会する経営者交流会を開催しています。
参加企業の中には、メディアミックスで成功した会社、メディアミックスで上手くいかなかった会社どちらも参加しています。実際にメディアミックスを手法として取り入れるにしても取り入れないにしても、まずは情報を集めてからでも遅くないのではないでしょうか。アニメゲーム漫画業界の経営者が200名集まるビ・ハイアの交流会はそのための最も有意義な機会も一つであると自負しています。ぜひ興味のある方はビ・ハイアにご連絡ください。
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