こんにちは、ラクジョブの大山です。
今回は、ディレクター候補の求人への傾向と対策についてお話しします。
ゲーム業界の求人において、プランナーやディレクターは最も実力が測りにくい職種です。
今回の特集のように、ディレクター「候補」を検討している企業でも選考は慎重です。
なぜなら、プログラマーのようにソースコードの提出で正確さを測ることも、
デザイナーのようにポートフォリオで絵のクオリティやテイストを見て判断することもできませんし、たとえ企画書を提出されたとしてもそれが売れる企画かどうかという判断はゲーム自体の面白さだけではわからず、本番のゲーム制作においても「出てみないとわからない」、流行や広告宣伝、インフルエンサーの有無に左右されることだからです。
どういった基準で合格を出すかは各企業によって異なりますが、
ディレクターになるのに必要な素養として
・全体を見通す力
・コミュニケーション能力
が共通して挙げられます。
全体を見通す力とは、ゲーム作りの現場を一通り把握しているかどうか。
そして、ここで言うコミュニケーション能力とは、そのゲーム作りの現場における
プログラマーやデザイナーなどの各パートごとの言い分と、クライアントやプロデューサーなど
お金を出す人の言い分、そして最終的に完成したものをプレイしてもらうユーザーの言い分の全てを、自分がその立場になったつもりで叶えつつ、全体をまとめ上げる力があるかどうかと言うことです。
ゲーム制作全ての流れを把握すると言う意味では、運営だけに特化しないオールラウンダーなプランナー。特にコンシューマーゲーム系のプランナーなどの経験者が多くディレクターに登用されるのもそうしたところに理由があります。
1つのゲームを作り上げるにあたって、プランナーは現在市場で求められているゲーム性、実際に出せるスペック、それぞれの開発担当のキャパシティなども全て把握してゲームの設計図を書きます。その素養が備わっていれば、あとは、それをどうアウトプットするかです。
ディレクターへのステップアップには、ただ作るだけではなく、「チームとして作る」と言う
視点を持って全員をまとめ上げる力があるかをいかにアピールできるかに関わっています。
その視点を持って、1つ説明できるあなた自身の実践例を用意しておきましょう。
実践例をエピソードとしてまとめ上げて見たら、今度はそれに30文字以内でキャッチコピーをつけて見てください。
ゲームの企画を考えるのと同じように、自分のプレゼン企画書を用意しましょう。
あなたもゲームも、実際にディレクターとして働いて見ないとわからない判断の難しいものですが、ディレクターとして働き始めたら、幾度となく売れる確証のないものをチームにもプロデューサーにもユーザーにも自信満々に「これはいいものです!」と言う必要があります。
まずは自分のことを、自信満々にプレゼンできる準備を進めましょう。