自社メディア運用について
こんにちは。ビ・ハイアの床井です。今回の記事は「自社メディアの運用」について記事を書きます。皆さん、自社のメディア運用はしていますか、弊社で取引をさせて頂いている会社では、そもそも情報発信をしていない会社も多いです。また、ツイッターやfacebookをやるという意味での情報発信をしていても、戦略に基づき組織的にそれを運用している会社はそこまで多くありません。弊社ではこの記事運用も含めて、かなり意識的に情報運用をしているので、今回の記事ではメディア戦略について書きたいと思います。
そもそも、情報発信とは何のためにやるのでしょうか。何でもそうですが、戦略に基づいた目的意識を持って取り組まないと続きません。情報発信は時間をかけて量をこなさないと結果に繋がりませんので、続かなければ結果も出ません。情報発信を営業という観点から見るなら、ランチェスター経営理論で言う所の「広域戦」における武器ということになります。つまり情報発信の1つの目標としては「競合他社よりも多くの情報量をネット空間に拡散させることで、相手の商品よりも検索されて買われやすくなること」になります。今検索をするとなれば、ほとんどの人はGoogleを使うか、Googleの検索エンジンを使った検索窓を使います。ですので、実質的にはGoogleの検索順位で、特定のワードで上位にくること。これが戦略目標になります。
情報発信をする目的はもう一つあります。それは、情報の質を高めるということです。そもそも、「情報」とは何なのでしょうか。グレゴリー・ベイトソンというアメリカの文化人類学者は「情報」の定義を「差異を生む差異」と言いました。誰か受取り手がいて、その人が影響を受けて行動を起こせばそれは「情報」であると言えます。情報は受け取り手がいて初めて意味があるので、とにかく誰かにぶつけて行く事が大事です。
この記事にしても、書いている段階ではどんな反応になるのか分かりません。記事を公開したら、「グレゴリーベイトソンなんて、出したら余計に分かりづらくなって反応が悪くなったな、次は分かりやすくしよう」だとか「意外に情報関係の記事は受けるんだなあ、やはりIT分野なんだなあ、次はこう言う記事をもっと増やそう」などと、次の記事を考えるきっかけが出来ます。
実際、この記事自体も、こうして情報を大量に発信するうちに思いついた物です。知識は、自分の中に貯めているだけでは意味がありません、誰かにそれを発信して下さい。そして反応を見て、また修正して発信して下さい。それを繰り返すうちに、ただの知識が、お客さんにとって意味のある「情報」に変わって行きます。情報がお客さんに生む「差異」とは「行動」です。注文をしてくれると言う行動かもしれません。人材が応募してくれるかも知れません。情報を発信していけば行くほど、どんどん価値のある情報を産み出す事が出来るようになります。
2つの事を念頭に置いて次に実行目標を立てましょう。情報の質を高めつつ、いかに量をこなすかが肝要です。それからテーマを決めて下さい。自分が得意で、情熱の湧いてくるテーマにしてください。他の誰かが言いそうな事を行っても、誰もウケません。ウケなければ、行動に繋がりません。お笑い芸人を思い浮かべて見て下さい。たまにスマッシュヒットして子供達が真似する芸人がいるでしょう。「情報」になっているのはそんな芸人です。全く受けないお笑いなどやっている意味がありません。情熱のあることなら、苦にならずに続くので、どんどん情報の価値を高めて行く事が出来ます。
使うメディアは絞るのが良いと思います。1つのメディアに習熟した方が作業もスピーディになりますし、フレンドを増やして行くのにも作業を一点集中した方が効率的だからです。Twitterを連動しよう、Youtubeもブログも…と言ってくるコンサルタントがいるかも知ませんが、方法に拘りすぎるのは危険です。情報を積み重ねて、価値のあるものが出せればいいので、自分の頭の中に情報があれば方法は何とでもなります。細かいノウハウは後回しです。
スタート地点を確認出来たら、後はどんどん自分の情熱の赴くままに情報を出し続けて下さい。自然と会社の考え方に合う人が集まってくるようになりますし,会社のサービスを魅力的だと思ってくれる人が買ってくれる様になっていきます。意識的に情報を出している会社がアニメゲーム業界に殆ど無いので、この記事を書きました。クリエイターさんの事を調べれば調べるほど、素晴らしい作品が生まれる要因は素晴らしい知性にあると言うことが分かってきます。宮崎駿さんも、手塚治虫さんも、押井守さんも、技術も優れていますが、最も魅力があるのはその知性なのです。日本のアニメゲーム漫画業界には名作が溢れています。ということは、素敵な知性を持った人が沢山いるこということです。それなら是非それを発信して下さい。
そして他人に影響を与える「情報」に育てていって下さい。それがアニメゲーム漫画業界全体の発展に繋がると思います。更に、もっと具体的にいえば、人材側と企業側のミスマッチも減ることでしょう。採用費用だって減るかもしれませんよ。それでは、業界全体のために今日も文章を書き、情報を配信します。