前回「イラストレーター 求人 コミックマーケットのちょっと怖い話」でお話させていただいましたが、
同人気分で仕事をして納期が遅れてしまうというお話をさせていただきましたが、もちろんそういう人ばかりではありません。中には、クライアント側にも問題があるときもあります。そのため、今回は、こんなお仕事が来たら注意!!ということと、事後のトラブルを防ぐための対応に関して書かせていただきます。
まずは、基本知識として、イラストの基本相場は知っておきましょう。日本イラストレーター協会というものがあります。この協会が定めるイラストの値段の相場は、10cm角に納まるくらいの小カットの場合、モノクロイラストで1点あたり3,000円〜10,000円、カラーで5,000円〜20,000円、とのことです。料金の基準はイラストの内容や、描き手の知名度、使用媒体や使用期間など、総合的に判断して値段は決められます。
また、イラスト制作会社の中には、たくさんのイラストレーターに会員登録をしてもらい、イラストのお仕事内容を投稿し、希望者の中から、できそうな人にお仕事を依頼するという業務の形態のクラウド型のイラスト制作会社があります。大手で言えば、クラウドゲートさん、ティーダワークスさん、ココンさん、MUGENUPさん、トゥーザワールドさん、フーモアさんなどがあります。費用と仕事内容と予算が書かれているので参考にするといいでしょう。ただ、和泉つばす先生や、蒼樹うめ先生や、Tony先生や深崎先生やカントク先生などトップクラスのイラストレーターになれば、イラストレーター側にある程度値段の決定権が出てきます。ちなみにラクジョブのキャラクターの3人娘は、オカマ先生に書いてもらいましたが、いまでは人気イラストレーターになってしまい、なかなか連絡が取れないですね・・・。
イラスト制作においてまず注意しなければならないことは、
クライアントとの直取引のときです。
大手のクラウド型のイラスト制作会社からの発注の場合、クライアントからニーズをくみ取り、発注、会社によっては仕様書まで用意する会社もあったりします。そこまでした上で、発注されております。また、発注先からの納品のクオリティーがたりなかった場合、こちらのイラスト制作会社の社内にいるクリエイターによって修正し、クライアントから要望に達するレベルのものを納品してくれるのです。そのため、ある程度安全に仕事を受けることができるのです。しかしながら、コミックマーケットようなイベント会場でであったクライアントからのお仕事は直接取引の場合がありますので、スキル次第では高めの交渉も可能でしょう。その代わりとして、自分自身のディレクションを行うということになります。
次に注意することは、依頼の内容で仕様がしっかりとしてない場合です。
こういう場合によくあるトラブルが、清書まではなんとなくよくて、着彩までやった後での変更です。例えば、右手を上げているキャラクターがいて、「なんか違うんだよね・・・左手上げたイラストにしてくれる?」ということを言われ修正した後に、「やっぱり前のほうがいいから戻して!」、そんなことを言われたら、前のデータが残っていたとしても、いままでの制作はなんだったんだ・・・ということになって、さすがに心が折れますよね。
そういうトラブルを防ぐためにも、契約とチェックの際は注意しましょう。契約時に、「修正は何回目以降、追加料金がかかりますよ。」とか、「ここまでやった後での修正は、追加料金のご相談をさせていただきます。」とか。後は、クライアントの方に確認のためチェックに出すと思いますが、大体、ラフ、清書、着彩でチェックが入ると思います。その際に、きちんとこれでいいかの確認と、変更の場合の注意点を伝えるようにしましょう。そうすることによって、トラブルの可能性は未然に防げるでしょう。
次に、やたら値切ってくるところです。
この場合、クライアント側は、ダメ元でも頼めば、聞いてくれるかな?開発予算の削減ができるかな?という思いで言ってきます。その時のためにも、自分のスキルレベルがどれくらいなのか、相場ではどれくらいの実力があるのかをきちんと把握しておきましょう。イラストレーターの中にはお仕事をもらっている側だから要望を聞かないとダメかもしれない。次の仕事がもらえないかもしれないという不安にかられるかもしれません。それでも無理して受ける必要はないです。よほどのビッグタイトルで実績作りのためのお仕事であれば別ですが、クオリティーの評価されないところとはすっぱり縁を切って、新しい取引先を見つけるか、クラウド型の会社のお仕事を受けた方がいいでしょう。もしくはどこかの会社に就職するなどです。
ここまでに、直取引のリスク、仕様が固まっていない場合のリスク、やたら値引きをせまられるというお話をさせていただきましたが、これら共通して言えることがあります。それは、発注元の担当者と密に連絡を取ることです。それによって、認識の違いがなくなり、思わぬトラブルを防ぐことができるのです。
もし担当者と積極的にやり取りするのが難しいという方や、いざ値引き交渉をされた際に、断れる自信がないないと感じている方は、会社への就職も検討してみてください。
◎Exys株式会社(イグジス)
ゲームイラストレーター募集
https://raku-job.jp/index.php?op=offer_detail&id=563308588f36d1493