転職ちょっと待った!アニメゲームマンガ求人サイトが語る良い転職と悪い転職

tensyokudensya安易な転職はストップ!

この文章は、年明けから『簡単に転職するのはやめましょう』という記事です。1月4日月曜日、今日から仕事始めですね。早速ラクジョブをみていただきありがとうございます。お正月休みも明けて、仕事に行くのが楽しいと言う人、そもそも休んでないよ!あ〜休みが終わってしまったと言う人、色々いると思いますが、ラクジョブをみていると言う事は転職を少しは考えている、実際に転職活動をしようと思っている、単にラクジョブ見ていて楽しい、このいずれかだと思います。

仕事に行くのが楽しいと言う人、そもそも休んでないよ!あ〜休みが終わってしまったと言う人の内、仕事楽しいという人はラクジョブをみている理由は情報収集活動でしょうか、そもそも休んでないよ!と言う人も仕事が楽しいなら問題ありませんが、休めてないなあ・・・しんどいなあ・・・という場合に『もっといいところが無いかな』と思って転職先の情報を探してるならちょっとだけストップしてみてください。何故そんなことを言うかというと、クリエイターの皆さんが『好景気不景気になるべく影響を受けない高い年収をゲット』してほしいからです。

ちなみにみなさんは

好景気の時には調子がいいけど、不景気の時に潰れてしまう会社

好景気の時も不景気の時も変わらずしっかりしている会社

どっちのほうに転職をしたいですか。どう考えても『好景気の時も不景気の時も変わらずしっかりしている会社』のほうがいいですよね。これをみなさんの転職に当てはめると

graph5長い人生 好景気不景気色々あります

好景気の時も不景気の時も関係なく年収が安定していて、不景気の時にリストラに遭わず、好景気の時にしっかりボーナスを貰えるそんな人になりたくありませんか。そういった安定した年収をもらいつつ、好きな作品作りに没頭できて、プライベートでもアニメゲーム漫画を楽しみ、趣味を楽しみ、そして家族や恋人も大事にする。アニメゲーム漫画業界のクリエイターの皆さんがそうなってくれたら最高のことです。生活が安定している状態で、創作活動にも集中していたら・・・いい作品が沢山生まれそうです。いつリストラされるか分からない・・・とビクビクしている状態ではいい仕事もできにくい。

どうすればそんな人になれるのかというと、そもそも今が好景気なのか、不景気なのかを見極める必要があります。好景気不景気というのは経済の大きな流れですので、自分の会社が儲かってる!ボーナスが沢山出た!という事でもない限り実感しにくいでしょう。しかし、必ず大きな流れとして好景気不景気はあります。

header_logo_mhlwずばり、今は好景気です。厚生労働省から有効求人倍率の速報がでましたが、有効求人倍率はどんどん上がっています。有効求人倍率というのは『求職者に対して仕事が沢山あるかどうか?』という指標です。今、東京では1人の仕事を探している人に対して1.8個以上の求人があります。これはアルバイトも含めた数字ですが、今は求人と求職の関係で言うと『転職しようとする人が引っ張りだこの状態』です。アルバイトを含めていない正社員の有効求人倍率は厚生労働省の発表によると『正社員有効求人倍率(季節調整値)は0.79 倍となり、前月を0.02ポイント上回りました。』とあります。1人の求職者に対して0.79個の仕事があります。転職しようとする1人に対して0.79個の仕事があります。つまり、求職者全員が正社員を望んでも全員に仕事が行き届かない状態です。ちなみに、平成21年度の正社員有効求人倍率はなんと0.26倍。4人に1人しか仕事が無い状態です。

何故この時期がこんなに大変だったかというと2007年から始まる世界金融危機がおきたからです。もう8年前になりますがサブプライムローン問題がおきて2007年のアメリカの住宅バブル崩壊しました。それに影響を受けて発生した2008年のリーマンショック等などがはじまる世界的な不景気です。これに影響により、企業は求人を控え、仕事がなくなりました。正社員ですら沢山リストラされました。年越し派遣村などができたのもこの年です。

2009年は年明けからアメリカ大手企業が相次いで大型リストラを発表しています。キャタピラー(建設機械)2万人、ファイザー(製薬)19,000人、スプリント・ネクステル(携帯電話)8千人、ホーム・デポ(日用品販売)7千人などです。日本でもNECが2万人のリストラをするなど色々ありました。

GoogleGoogleにすらリストラされる世代だと思われている就職楽勝バブル世代

たった6〜7年前にはこんなことが日常茶飯事でした。そして今はその頃と比べて沢山仕事があります。こう言う時期こそ、転職はなるべく控えた方がいいのです。なぜなら、実力以上に課題評価されてしまう可能性があるからです。日本でもバブル期1980〜1990年頃は企業が大量に人を採用しました。それこそ内定を出した人を高級料亭に連れて行く、旅行に連れて行く、風俗に連れていくなどがあったころです。その頃は誰でも内定が取れる時代でしたが、その頃内定が沢山でたから俺はすごい、と思った人が今では40代で窓際に追いやられている、そんな話はいたるところで見ます。実際、今、Googleで『バブル世代』と打ち込んだらリストラと出て来ました。

好景気の時は自分の実力が過大に評価されて仕事も簡単に見つかってしまい、不景気の時はちゃんと仕事をしていたとしても仕事が見つかりにくい、これは需要と供給のバランスを考えればよく分かることです。仮に、10代後半から20代前半の頃にモテモテだった人がいて、一切の努力をせずアラサーになって『最近は昔に比べてモテないぞ』と悩みだしアラフォーになって『見向きもされない』となったらそれは自分の実力に『年齢』というバイアスがかかっていたことに気づかなかったからでしょう。モテるモテないは誰でも分かる話ですが、転職にもそれがある、と言う事です。

Businessman super hero with growing graph自分の実力か?時代の流れか?見極めましょう

私達は10代後半から20代前半にかけて仕事を始めて、短くても40年、50年と仕事を続けます。年金も破綻したら60年、70年と仕事を続けることになるでしょう。その中で、一体何回の好景気と不景気が訪れるでしょうか。一回も起きない、そんなことは絶対ありません。好景気と不景気という経済の大きな流れの中で何をしていくべきでしょう。

今は、好景気です。これからも有効求人倍率は上がり続けるでしょう。そういう時、みなさんが通勤するために乗っている電車の中には沢山の求人広告の広告が溢れていませんか?転職しよう!今すぐ!とあおり立てられているようです。しかし、2008年、2009年の頃、殆どそんな広告はなりを潜めていました。こう言う時期は転職しやすいし、転職に関わるビジネスも転職させた方が儲かるから転職を煽りやすいのです。私はそういうことが嫌いなので広告は一切出しません。ラクジョブは広告ゼロ、口コミだけです。

512DHGB2N9L今は昔 DSバブルの時にもてはやされた職種は?

かつて、ニンテンドーDSがバカ売れしていた頃、どんな職種が引く手あまただったと思いますか?それは2Dのドッターです。ドット絵を描ける人がすごく重宝されていたのです。今は?そんな求人は殆どありません。

煽られて、勘違いして、転職しても、不景気になったら転職先も、転職を促した人材会社も責任を取りません。だからこそ、しっかり『今、転職したいと思ってるけど本当に転職してもいいのか』『自分は不景気になっても引っ張りだこの状態の価値を持っているか』を考えて欲しいのです。そういう風に落ち着いて考えられるクリエイターが増えると言う事は、結果的に業界全体の底上げにも繋がります。こんなことを書いているとラクジョブ掲載企業に怒られてしまいそうですが、その掲載企業の社長さんだって『安易に転職する人は安易に辞める』と知っています。だからこそ、しっかり考えることは何も問題ではありません。

では、今の自分が好景気でも不景気でも関係なく通用する人材かどうか、それを見極める指標をお伝えしたいと思います。

それは、今の会社で平均以上の結果を出しているか、部署でもナンバーワンかどうか、です。平均の結果しか出せてないと言う事は、経済という大きな流れに対して自分の力でそこまで影響を与えてない、と言う事です。平均以上、それこそ、平均を大きく上回って『ナンバーワンだ』言われてるなら経済の流れに対して個人の力で抵抗して自立する力を持っていると言えます。営業力ナンバーワンでもいいですし、人望ナンバーワンでもいいですし、プログラミング力、デッサン力、モデリング力でもいいです。何か一芸に秀でていて『流石』と周りから認めれている、それがある人は好景気不景気に影響を受けにくい人です。

逆に、平均の結果、平均以下しかないにもかかわらず、なんとなく仕事がしんどい、上司が嫌だ、人間関係が辛い・・・と言う人は今はいいかもしれませんが、不景気の時に危険です。そういう人が転職を考えるなら本当に今の環境だから自分が実力を出せないのか、自分が何とかできる部分があるかどうか、を考えて見て下さい。例えば上司が暴力を振るう、セクハラ、パワハラをしてくるというような状態なら早く転職した方がいいでしょう。余計なストレスなく成長できる職場に行った方がいいです。

syougaitingin日本は一回でも転職をすると生涯賃金や年収が下がります。だからこそ、転職をするなら『自分がどこに行っても、不景気でも通用する人材なのか』を見極めて欲しいですし、そのような人材にまだなれていないとしても冷静に自分の環境を見つめ、転職すべきかそうじゃないかを考えて見て下さい。安易に転職をしてやめ癖がついてしまうことは、辞められた会社も、転職先の会社も、そして何よりあなた自身が損をします。そういう転職が減る方が、私はアニメゲーム漫画業界全体の発展に繋がると信じています。

1月4日月曜日、今日から仕事を始める人も多いでしょう。もしかしたらこの記事を電車の中で読んでいる人もいるかも知れません。ああ、仕事しんどいな・・・もっといい就職先ないかな・・・という人が『転職しませんか?』という広告に煽られるのを少しでも防ぎたいな、と思ってこの記事を書きました。それでは、今年もラクジョブを運営していきますのでよろしくお願いします。