今日は、ビハイアの床井です。弊社ラクジョブの運営を通じ、日頃より企業と人材のマッチングを行っています。また私は新卒1年目ですので、1,2年前には就活をしていました。採用されようと頑張る側、から採用をサポートする側へと変わったわけです。そんな私が、「これは絶対に就活で心がけておくべきこと」についてコラムを書きたいと思います。おそらく20代の方には参考になりやすいかと思いますので、どうぞご覧あれ。
これから新しい職場へと移ろうとする際に、まず確認すべきことは何でしょうか。極めて当たり前のことですが、それは自分のこれまでのスキルとキャリアです。「ラクジョブ」に掲載する際に経営者のニーズを聞きますが、十中八九、いやほぼ100%の経営者の方が求めているのは経験でありスキルです。なぜなら、経営者が人材を採用したいという時に、まず最も念頭にあるのは「その採用が経営的に見てペイするのかどうか」だからです。こちらの記事を読んでみてください。
デザイナー1人を採用するのに40万円以上かかりました、という記事です。この記事はデザイナーの募集ですが、他の職種についても同様で、1人会社に採用するのにも多額の費用がかかるのです。例えばゲームの開発会社で中規模(20人くらい)の会社で、経営がまあまあうまくいっているとします。売り上げは20人フル稼働して1億円くらいでしょうか。この会社の利益率が5%くらいだとして、1年間で出る利益は500万円ほど。新しく人を採用するのに、予算はこの500万円の中から出るのです。求職者からみれば企業の求人はありふれた情報だと思いますが、一つ一つの会社の社長さんは全員が真剣なのです。この視点を持つだけでも就職活動はまるで意識が違って来るでしょう。真剣な経営者が考えるのは、何よりもまず、かけたコストがペイするのか、ということです。
そこで気になるのは、あなたが身につけて来たスキルであり、次点として経験です。両方とも、できる限り早期に確実に会社の売り上げを高めてくれるかどうかを判断する材料になります。したがって履歴書に書くべきなのも、あなたが何のソフトを何年使った経験があるのか、どんな仕事をどのくらいの期間やって来たのかという情報です。両方とも出来る限り仔細に、具体的に書きましょう。履歴書を見ていて思いますが、多くの求職者は志望理由や自己PRばかり頑張って書く傾向があります。逆に経験やスキルの欄になると「MAYAの経験があります」と書いてあるが具体的に何がMAYAを使ってできるのか、MAYAの仕事でどのくらいのレベルの仕事をした事があるのか、肝心な情報が載っていないことが多い。おそらく具体的に書くと経験年数が少ないことが分かってしまうなどという「自分を出来るだけ良く見せたい心理」が働いているのでしょうが、真剣な経営者はそういった誤魔化しを簡単に見抜きます。予備校で例えたらわかりやすいです。「公務員試験で何人合格しました、入学者のうちの何%です、落ちる人も何%います。入りますか?」そう落ち着いて答えるところと、「うちなら絶対いけます!間違いなく受かります!さあ!一緒に頑張りましょう!さあ!」と気合だけで押してくるところ、どちらにお金を払いたいですか?後者の会社に年間数十万円の受講料を払うのはどことなく不安ではありませんか?
逆に、ハッキリと書くことで自分では自信が無いと思っていた部分でも魅力として相手には映る可能性もあります。例えば、「MAYAといっても専門学校で学んだ経験しかない、、、それなら経験あり。と書いておいたほうがいいんじゃ無いか」そう考え曖昧にするよりは、「専門学校で2年間はMAYAをやりました。基本操作は分かります。実務経験はありません。」そう事実に即して具体的に書いてください。実際、専門学校卒で経験がなくても、面接次第では採用したい。そう考える会社は多いです。
(ラクジョブで未経験も可能な求人例)
〇株式会社テクロス(ゲームプランナー募集中)
https://raku-job.jp/index.php?op=offer_detail&id=561c5989d594b2054&pos=0&s_word%5B%5D=未経験
〇Exys株式会社(ゲームイラストレーター募集中)
https://raku-job.jp/index.php?op=offer_detail&id=563308588f36d1493&pos=0&s_word%5B%5D=未経験
〇株式会社マトリックス(遊技機プランナー募集中)
https://raku-job.jp/index.php?op=offer_detail&id=565ba97c70d529271&pos=0&s_word%5B%5D=未経験
〇リアルタイムアニバーサリー株式会社(WEBデザイナー、コーダー募集中)
https://raku-job.jp/index.php?op=offer_detail&id=56678c7b9f06f0653&pos=0&s_word%5B%5D=未経験
重要なのは、自分の現在の立ち位置を客観的に見てそのまま表現することです。その上でマッチする会社に入るのが実は最も効率的なのです。実は多くの求職者が悩んでいるのは、自分の実力不足ではありません。実力が足り無いのであれば、転職先でこれから力をつければ良いのです。求職者が悩むのは、選択肢が多過ぎることです。選択肢が多すぎるがために、選びきれないこと。選びきれないがために、時間がかかってしまうこと。これが就職、転職の時の焦りにつながります。有効な対応策は、自分が現時点で受からないところと見込みのある所を区別することです。現在の実力で入れないところを候補から外すことなのです。その上で、自分が受かる見込みのあるところについては面接を積極的に受けに行ってください。そしてその場で、是非あなたの熱意を伝えてください。