イラストレーター 求人 こんなイラスト発注担当者は嫌われる!

探検ドリランド

2010年末頃からゲーム業界で一大ブームを引き起こした「カード型」ソーシャルゲーム。一時期、グリーのリリースするゲームのほとんどがカード型に切り替えられ、TOKIOのCMでもブーストがかかった『探検ドリランド』が追い風になり、結果として時価総額は一時期6,000億円を超えたこともありました。カードに付加価値を付けて売り出したこのモデルはアプリの中の情報コンテンツに対して課金をする強力なビジネスモデルを作り上げ、当時でいうと利益率は4割〜5割という破格の高利益率なこともあいまって、グリー以外にも多くのゲーム開発会社や、ゲーム業界外のネット・IT関連会社までもソーシャルゲーム開発に引き込む結果となりました。折しもリーマンショックの打撃がウェブ業界全体を覆っていた頃だったので、HP制作会社や広告会社など情報・通信に関わる会社が一斉にソーシャルカードゲームを作って一発当てようと大量流入してきたのでした。

pixiv、TINAMI、ラクジョブやその他求人サイトなどでイラストレーターはモテモテでした

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それに伴って、当然のことながら中身の商品であるイラスト制作の需要も高まりました。PixivやTINAMIなどのイラストSNSはソーシャルゲーム会社の外注管理担当者が優秀なイラストレーターを狩る狩り場と化し、絶えず新着イラストに目を光らせてはヘッドハンティングが日常的に行われていました。弊社の運営するアニメゲームマンガ業界クリエイター求人サイト『ラクジョブ』も、最低掲載金額125万円と、決して安い値段ではないにもかかわらずこぞってイラストレーター募集の記事を掲載してイラストレーターの採用を行いたいという企業からのお問い合わせが殺到していました。

あなたの近くにもいませんか?鼻をへし折ってやりたい自称アートディレクター

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しかし、増えすぎたイラスト需要とそれを依頼するためのイラストレーターの数に、すぐに企業担当者は参ってしまうことになります。どこもかしこも様々なイラストレーターを使ってどんどんクオリティの高いイラストをリリースしてくるので、それに耐えうるイラストレーターの更なる起用と、既存イラストレーターへの納期の負担、イラストレーターを束ねる進行管理スタッフの限界が同時に訪れたのです。そこで、大手SAPは次にイラストレーターのスケジュールとクオリティ管理を行うアートディレクターの採用に乗り出します。そして、これがまた新たなる悲劇を生むのですが、イラストレーターよりも好条件で重要なポストに就けるアートディレクター職の募集に「自称・アートディレクター」の応募が殺到したのです。当然のことながら、アートディレクターに資格などはありません。求められるのはイラストを見る目とスケジュール管理・コミュニケーション能力。これらは一般化されておらず、測る指標がありませんので、本人の自己申告に頼って採用を進めるしか有りません。その結果、ちょっと困った自称アートディレクター達が世にはばかり、イラストレーターとソーシャルゲーム企業の分断が引き起こされることにつながりました。その一例を少し見てみましょう。

赤も入れられないどころか鼻毛も出てるし花をほじった指で作品を触らないで欲しいですね

赤も入れられないどころか鼻毛も出てるし鼻をほじった指で作品を触らないで欲しいですね

・ 上がってきた成果物に赤入れができない

なんとなく指示っぽいことはするのですが、具体的にどこを直したらもっとイラストが良くなるのか、今取り組んでいるゲーム案件においてユーザーが求めていることと会社のオーダーがなんなのかが把握出来ていないため、赤を入れて直すことができません。場当たり的な指示が続くので、会社とイラストレーターの間で本人も板挟みになり、イラストレーターも雲を掴むような指示の中で一生懸命直してきますがいつまで経っても会社の求めているモノが伝わってこず、直しで疲弊します。結果、アートディレクターが板挟みに疲れて、突然全てイラストレーター個人のせいにして会社を去ります。

全ての仕事を無に帰すばかりか半ギレでミキサーのせいにする主婦のようなアートディレクタ−。

全ての仕事を無に帰すばかりか半ギレでミキサーのせいにする主婦のようなアートディレクタ−。

・ 有名イラストレーターの名前も知らない

クライアントとの打ち合わせの席で、「〇〇さんみたいな感じのテイストで・・・」と言われて「それって有名な人ですかあ?」とか聞いちゃう人です。まずこの業界に対して勉強しようという気がないので、クライアント窓口にすると今後の取引がなくなるのと同時に、全然タイプの違うイラストレーターに考えもナシに「〇〇さんみたいなの、頼むよ!」と丸投げし余計な時間とコストとストレスがかかります。そのくせ「全然言ったとおりにできないんだよなぁ!」とイラストレーターに対するグチは達者です。

仕事してる風の格好なら得意です!

仕事してる風の格好なら得意です!

・ 仕事してます風に命かけてる

中途で入ってきた(自称)アートディレクターに多いタイプです。自分の上司に対していかに「仕事してます風」を装って日々をラクに過ごすかに命をかけています。まんまと上司も騙されやがるので、全てイラストレーターに負担と評価の矛先が向かいます。だんだんなんでこいつのために頑張ってるんだろう?という気になってきます。また、言うことがやたら高圧的です。上司が同席していると更にひどい物言いをします。「うちはいつでも契約切れるんですよ?」という脅しが常套句です。

イラストレーターのみなさん、いかがでしたでしょうか?今まで付き合ったアートディレクターさんは上記には1つも該当しないという幸運なイラストレーターさんがたくさん居ることを願います。

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