ゲーム依存症 これからのゲームの進む道

gameゲーム脳は否定されている

記事を読んでいただきありがとうございます。今回紹介するのはゲームが中毒性を持っており、その先のゲームの進む道についてを考えていきたいと思います。ゲーム脳という話はかなり前からありましたが、その研究自体は手法も古く、そもそも一番頭に入れておかなければならない点はどんな娯楽も脳に悪影響を与える可能性があるということです。ゲームだけではなく、アニメも漫画も映画もその他もろもろの趣味も全て同じです。その点を踏まえて考えると、娯楽そのものに罪はなく、どれだけのめりこみ、日常生活に影響を与えるほどはまってしまうのか、というところが一番注目すべき点といえます。ラクジョブ新聞でも以前ゲーム脳はもう古いということで、記事をとりあげています。今回の記事の参考になることがたくさんかかれていますので、こちらも参照してみてください。

ゲーム脳は古い アニメゲームマンガ依存とアップル教信者の共通点

そもそもゲームというものは何を主題に作られているかというと達成感や自己優越感を感じるために作られています。難しいステージをクリアできたときの喜びや、難しい謎解きをできたときの喜び、そしてゲームをクリアしたときの達成感や満足感を感じることでいろんなゲームを最後までできるように作られています。最初から最後まで同じような作業をひたすら続けるだけのゲームがあるとしたら、それは作業でしかなく、きっとゲームをクリアする前にやめてしまうでしょう。RPGだと大体20~30時間かけてクリアまで到達できるような設計になっていることが多いです。そのためには途中で飽きることがないように、ストーリーを盛り上げたり、強いボスを配置したりしながら、ユーザーが達成感を感じつつも最後までプレイしたくなるような設計になっています。

最近プレイしたアンチャーテッドの最新作の感想を書きましたが、この作品は映画のようなつくりで、章をいくつかに分けて構成されていますが、章が終わるときに次の章を見たくなるような感じで、どんどん先へ先へと進めたくなってしまいます。それがゲームのつくりとしてはすばらしいものであり、実際に売上としてもゲームそのものの評価としても高いものを得ています。

Man Using Laptop And Smoking Cigarette In Officeゲームと中毒症状

先ほど書いたとおり、ゲームという分野に関係なく中毒症状を引き起こす可能性があるというのをまず頭に入れてください。その前提で下記の記事が最近掲載されました。

引用開始

「私が1999年に始めた最初の研究は、基本的にビデオゲームに中毒性などないことを証明するのが目的だった。しかし研究の結果、私が間違っていた」とジェンティール氏は語る。

ジェンティール氏の研究によると、米国でビデオゲームをしている子どもの約8.5%は中毒になっており、米国以外の国々でも同様の結果が出ているという。

「世界の研究者たちが、この問題について異なる定義付けを行っている可能性はある。また国によって調査対象の子どもの年齢や質問内容が異なっている可能性もあるが、全世界でほぼ同じ結果が出ている」とジェンティール氏は指摘する。

「推定値にややばらつきはあるだろうが、どの調査でも全体の4~10%という結果が出ているようだ。私はこの4~10%の子どもたちを中毒と分類している」(同氏)

(中毒)

ジェンティール氏は、人がビデオゲーム中毒に陥るのは、ビデオゲームが人間の持つ3つの欲求「ABC」を満たしてくれるからだと指摘する。

「まずA(Autonomy)は自律への欲求、B(Beloging)は他の人々とつながっていたいという欲求、そしてC(Competence)はうまくなりたいという欲求だ」(ジェンティール氏)

ビデオゲームをすれば、これらすべての欲求を満たせるというわけだ。少なくとも、プレーヤーが上手にプレーをしたり、身の回りのオンラインコミュニティに参加している間はこれらの欲求を満たすことができる。

引用終了

ゲームに取りつかれる子どもたち 中毒のメカニズムを探る

ゲーム以外でもこういった依存させることによるビジネスは枚挙に暇がないです。買い物依存症やニコチン中毒、パチンコ依存症なども該当する部分があります。これらは個人のせいという言い方をされることもありますが、依存症に対する治療も行われていることから、単に本人のせいであると片付けるわけにもいかないと思います。とはいえ、上記の研究結果からしても全体の8%程度が該当するということで、ゲーム以外にも依存症となり治療を必要とするのが全体の8%程度いるというサービスはほかにもあると思いますし、ゲームだけが悪者にされるのはおかしな話だといえるでしょう。

pokegoヒットコンテンツと政治の関係性

ポケモンGo』が提供されてあっという間に世界中に広がりました。ダウンロード数は最速で7500万を達成し、結果としてゲームがあらゆるところに広がり、ポケモン現象とも言える状態となっています。それにかこつけてこの記事を掲載したようにも考えられます。『ポケモンGO』自体はこれをプレイしていることが原因で事故にあったり、怪我をしたり、最悪のケースとして死人も出ています。それだけにこの記事と絡めてゲーム叩きをするのにはもってこいの状況だといえるでしょう。

単なる憶測に過ぎないのかもしれませんが、こういったことは政治的にも利用されることが多いです。ゲームなどエンターテイメントに対して盛り上げていこうとする人は、そのコンテンツの乗っかって活動を行うでしょうし、ゲームを規制したり、サブカルを規制しようと考える人はこの状況に対して、ストップをかけてなんとかしようとすると思います。そのときに社会現象ともいえる状況を引き起こした作品はとても利用しやすい材料といえます。

これからのゲームはそういった背景も理解したうえで作品作りを進めていく必要があるといえます。ゲームそのもののつくりはどこまでいっても達成感を感じられるように作っていくことにはなると思いますし、それを否定する必要はないです。冒頭に記載したとおり、ゲームというコンテンツは悪影響を与える可能性があると理解をしたうえで、多くの人に楽しんでもらえるようなゲームを作っていき、広めていく必要があるといえるでしょう。ゲーム作りに誇りをもつとともに、ゲームクリエイターが匠といわれるような職人として尊敬をされる世の中になっていくのがとても楽しみですし、世界中の人がいつでもゲームを楽しめるようにするのが、我々の役目だと思います。

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