今年2回目のコミックマーケットの時期が近づいてきましたね。コミックマーケットも先日の12月21日をもってなんと40周年になるとのことです。
今回のC89でコミックマーケットも40周年になるといことです。そんなコミケも第一回は1975年、12月21日、虎ノ門の日本消防会館会議室で行われ、参加サークル32、参加者約700名でした。それが今では、2013年の夏コミ(C84)で、サークル数、35000、来場者数、1日目21万人、2日目21万人、3日目17万人の計59万人のコミケ史上最高の来場者数を叩き出しました。確かこの時だった思いますが、例年、稀に見る猛暑と来場者の熱気とビックサイトの空調で生み出された「コミケ雲」は今でも度々話題に上がりますね。私もちょうどその時館内にいましたが、「天井が霞んで見える・・・雲できてるじゃん!!」と衝撃を受けたことをよく覚えています。
今回は、そんなコミックマーケットにまつわるちょっと怖い話・・・ホラーじゃないですよ!
コミックマーケットは35000サークルが出店し、イラストレーターやゲームプログラマー、コスプレイヤー、ミュージシャンなどなど、基本的にコミックマーケットの定めるルールの中であれば、薄い本以外でもグッズや装飾品、CD等を販売しても問題ありません。しかし、やはり一番多いのはキャラクターのイラストを描いた同人誌であり、それらを描くイラストレーターです。そんなたくさんのイラストレーターが集まるコミックマーケット、企業の採用担当者や営業担当がこのようなイベントを放っておくわけがありません。実際、弊社と取引の会社でも、コミックマーケットで人材を探しているということを聞いたりします。私も色々なイラストレーターさんを見て行って、大手のシャッターや壁のサークルではない島中のサークルにもいい絵を描く人がたくさんいると感じています。その才能のあるイラストレーターに対しては、企業の担当者からその場や、のちのちお仕事の依頼をすることがあります。
その際、企業担当者が不安に思うのがちゃんと納期通りに納品されるかです。イラストレーターの中には、修正の内容や、担当者とのやりとりでトラブルになってしまい、最悪連絡が取れなくなってしまうケースがあるのです。また、イラストレーターの中には、ビジネスに対する意識が低く、イベントを優先させて納期が遅れてしまうというケースがあるとのことです。企業の方も、ある程度のリスクを見込み、巻き込む体制を整えているところもありますが、ビジネスとしてやっている以上、イラストレーターとしての信頼を失ってしまったのですから、そこからはもう2度と仕事の依頼は来ないでしょう。
ここまでは、業界ではよくある話です。本題はここからです。
あるゲーム会社の社長と打ち合わせをした時の話ですが、このかたは学生時代からアニメやゲームが好きで、学生時代のサークル仲間とともに同人活動を行ってきた方でした。まさに「げんしけん」という感じです。そんなサークル活動をしていた繋がりで、ある集まりに誘われました。そのグループはもちろんアニメゲームマンガが大好きなヲタクグループで、ある人は駆け出しのイラストレーター、ある人は、新人のコミケスタッフという方々でした。そのグループで、いろいろ活動をしていく中で、今回の紹介している代表の方は、自分の好きなゲームを作りたいということでゲーム会社を立ち上げたのです。
では他の方はというと、なんと、駆け出しだったイラストレーターは、私自身が聞いてびっくりするほどのシャッターのイラストレーターになっていました。そして、新人のコミケスタッフだった方は、コミケスタッフの中でも幹部クラスにまで昇格していたのです。そのため、その代表自身も当時の大手サークルさんのほとんどに顔が聞く存在になったのです。
そういう経緯もあり、このかたはコミックマーケットを使って、イラストレーターを探したりもするのですが、やはり、コミケにくるクリエイターはイベントが好きな人が多く、そちらを優先する可能性が高いので、必ず、制作期間中はイベント参加をしないという確約をとるとのことです。それによってしっかりとしたものをあげてもらうと言っていました。
たまに、それでもイベントを優先して納期を守れないクリエイターがいるみたいですが、その方たちがどうなったかはご想像にお任せします・・・。ちなみにその代表曰く、ネットが発達した現代、Pixivやtwitterなどでなにかしらつながっているため、それらすべてのポートフォリオを捨てる覚悟が必要だとは言っていました。
そういえば、前回のコミケではこんなこともありましたね。最近、ダミーサークル、サークル申し込みのみを行い、もらったサークルチケットをオークションで転売するというサークルのことで、こういうサークルが増える傾向が見られていたそうです。そのため、事前警告をした上で、サークルチケットをYahooオークションにかけた人に対しては、つるしあげられたのち、永久追放になった人がいました(https://www.comiket.co.jp/info-c/C88/C88Notice2.html)。出した方は当然、個人データやサークルデータがわかっているので誰がやったか特定できていますし、そのチケットを購入した人も、当日、入場前には、チケットの確認がるので、該当した方は、スタッフの控え室に連れて行かれたでしょうね。
以上、コミケにまつわるちょっと怖いお話でした・・・。
コミケはコミケでルールを守って楽しく盛り上がり、ビジネスはビジネスできっちりやっていきましょう。
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