社会的養護の現状 アニメゲーム漫画を満足に遊べない子たちの為にも業界発展

Fotolia_99119858_Subscription_Monthly_M総額3360億円

この3360億円というのは2014年に投資家ウォーレン・バフェット氏が寄付した額の合計です。その他にも寄付している方は世界中にはたくさんいます。ちなみに、2位はビル&メリンダ・ゲイツ夫妻、3位はジョージ・ソロスです。名前のラインナップを見て、どこかで見たことあるなという方々だと思います。世界を股にかけ活動をされている人たちですから有名なのは当然です。生活に汲々としている人が目の前の事に悩み、そうした動きを取れないという動きとは対照的な話です。そういう人ほどお金を持っていて多くの寄付をしています。昨日の朝日新聞を見ていますとこんなニュースが流れていました。

migaku埼玉県在住の社長さんから4億円

2016年7月13日の朝日新聞「夫婦で4億円寄付、首相が感謝状 子どもの貧困解消基金」より

引用開始
子どもの貧困解消のための寄付を募る「子供の未来応援基金」について、安倍晋三首相は13日、基金に夫婦で4億円の寄付をした埼玉県狭山市在住の住宅会社会長、河野経夫さん(74)と妻の敏子さん(68)に感謝状を贈った。同基金は、貧困家庭の子どもを支援するNPO法人への助成などを目的に、官民で昨年10月に創設。夫妻の寄付を含めて寄付総額は計6億1779万円(6月26日現在)まで増えた。経夫さんは記者団の取材に「猛烈な少子化で、このままだとこの国は終わると思った。なんとか子どもたちを支援する起爆剤になればと思った。この基金の話を聞き、1分で(寄付を)決めた」と語った。
引用終了

少子化に危機感を感じ子供の貧困を解消するための財団へ4億円を寄付したというニュースです。4億円投じるのが社長であっても自分で稼いだお金です。それを他人に寄付するというのは素晴らしい決断だと思います。このニュースを読んでいた時に気になったのが日本の状況についての考察です。そこで私自身で調べてみた所、寄付された財団トップページに「日本の子どもの貧困率は今、OECD加盟国の中で最悪の水準にあります」と表記されているのを見付けました。「えっ?」と思いませんか?この平和な日本において最悪の水準?嘘だろう…そこからさらに進めてみると日本には親がいなくてまともに育つことが出来ない子供がかなりの数がいたので今回書きました。

zidou対象児童は4万人越え

厚生労働省が平成28年4月付けで発表した「社会的養護の現状について」を見てみますと、社会的養護の現状という1つ目のトピック

引用開始
保護者のない児童、被虐待児など家庭環境上養護を必要とする児童などに対し、公的な責任として、社会的 に養護を行う。対象児童は、約4万6千人。
引用終了

という数値が発表されていました。日本の0歳から未成年の総数は2300万人です。其の中で約5万人、0.2%が対象です。割合でみると少なく感じるかもしれませんが、300人いたら1人いるかもしれない、というのは多い、少ないの前の問題だと思います。両親がいないということはその子にとっても寂しいと思いますし、言葉にはできない精神的な辛さもあります。社会的に見ても子供が両親がいて、まともな環境で育っていくには修正が必要でしょう。ただ、文中にある様に日本国で生まれた人間である以上、公的な責任が国には発生しますので社会的に養護を行う義務があります。こうした所を鑑みて河野さんは立ち上がられたのだと思います。

AdobeStock_63118799-e1450225558855-300x131アニメゲーム漫画業界を合わせた市場規模は数十兆円

たとえ、そうした善良な方が出てきて施設などに恵まれしっかりとした環境で生きれるとしてもアニメゲーム漫画は有料コンテンツですから全員に行き届かせるには無理があります。得た利益は自分に還元し、使うのは良いと思います。ただ、アニメゲーム漫画コンテンツを触れられる人をもっと増やす動きへも少しずつでも良いので目を向けて欲しいと思い書きました。一人で出来なければ、人数が合わさることでできることもあります。日本人全体にアニメゲーム漫画が行き届き、関わった人がどんどん笑顔になっていく世界を願って。