アニメ ゲーム 漫画 クリエイターにとって最も必要な習慣とは

毎日読書をしよう!大量のインプット

記事を読んでいただきありがとうございます。今回取り上げるのはアニメ、ゲーム、漫画等エンターテイメントコンテンツの制作に関わるクリエイターにとって最も重要なことは何なのかについてお伝えしていきたいと思います。クリエイターとして身に着けておくべき習慣はそれこそ挙げればきりがありませんが、その中でもこれだけは絶対に抑えておいた方がよいという部分についてお伝えしていきます。

まずはその内容をお伝えする前に、ゲーム業界の老舗、株式会社サクセスの吉成社長にインタビューした動画をご覧ください。

ゲーム業界で活躍できる人に必要なこととして、大量のインプットが必要であるとおっしゃっています。いろんな映像作品を鑑賞したり、ゲームやアニメ、漫画に触れること、実際に遊びに行っていろんな経験をすることが重要であり、その中でもクリエイターが一番欠けている部分として教養を身につけるという部分であるとおっしゃっています。これは業界のクリエイターに関係なく、働くこと以前に現代社会の中で生きている人間として、教養を身につけることは重要です。その教養を身につけるために最適な手段が何かというと、読書です。

four business mans from the back - looking at something over a white background日本人の上位1割になる

そもそも日本人は平均してどの程度読書をしているのでしょうか。電車の中でよく見かけるのは読書をする人よりもスマホを見つめている人たちばかりです。電子書籍を読んでいるという可能性もありますが、たいていはゲームかSNS関連のアプリ、映画等の映像作品、あとはニュース関連を見ているというのが、実感として思うところです。とはいえ感覚値で語っても仕方がないのでどれくらい読書をしているのかについてのデータとして興味深い調査がありましたので、そちらを見てみます。

引用開始

文化庁の「国語に関する世論調査」は、全国の16歳以上の男女3000人を対象に実施。電子書籍を含む読書量の変化などについて今年3月にアンケートを行い、集まった回答を半年かけて分析した。

それによると、マンガや雑誌を除く1カ月の読書量は、「1、2冊」と回答したのが34・5%、「3、4冊」は10・9%、「5、6冊」は3・4%、「7冊以上」が3・6%だったのに対し、「読まない」との回答が最も多く、47・5%に上った。

平成21年実施の前回調査に比べ、1冊も読まない割合は1・4ポイント増加、14年実施の前々回調査からは10ポイント近く増加しており、日本人の読書離れが浮き彫りになった格好だ。

引用終了

「1冊も本を読まない」…47・5% 文化庁調査で「読書離れくっきり」

要するに半分近くが一冊も本を読まず、1,2冊読むという人を含めれば8割の人が本を読まないか、読んでもせいぜい月に1~2冊というのが現状です。月に5冊以上読めば日本人の中でも1割に満たないレアな人ということになります。これは正直な話絶望的な状況です。読書をすると言うことのすばらしさ、インプットを大量に蓄積するということの重要性が伝わることもなく、日々生きているというのはとてももったいないです。インプットがあるおかげで様々な場面において対応が出来たり、問題が発生しても直ちに修正することが出来たりするにもかかわらず、そういった習慣には一切無縁である人がほとんどというのは問題と言えるでしょう。

smiling female boss talking to business teamすべてはいい作品をつくるために

本は先にも書いたとおり、他の人の叡智を1000円前後投資するだけで擬似的に体験できるすばらしいコンテンツです。それがいろんなところで手に入りますし、さらにおすすめできるポイントとして、TVなどマスメディアは営利企業なのでスポンサーの悪口を報道しにくいとか、国からの規制や圧力といった政治的な部分も絡んでくることがありますが、書籍においてはそういった影響が少ないです。プロパガンダとしての本もあるのは確かですが、だいたいある説に対して肯定的な意見と否定的な意見とその両方を読んでいけば、どちらを信じるのかは見えてきますし、マスコミと違って一方向的な配信ではなく、自分自身が能動的に行動して、知識を得るという行為が読書ですので、そういった点においても洗脳されにくいと言えるでしょう。

そういった読書のすばらしさもさることながら、今までにない新しい体験をユーザーに与えていくクリエイティブし続ける人として、読書はとても重要です。読書していない人の方が圧倒的に多いということは、今月に平均して1冊も読まない、ないし2冊以下の人は普通の人と言えます。クリエイティブを行う人が普通の人で良いのでしょうか?サクセスの吉成社長のインタビュー動画にもありますが、圧倒的なインプットをしないとすばらしいアウトプットは出てきません。普通の人では面白いゲームは作れないのです。

だからこそ月に最低でも5冊、せめて10冊は読書を習慣づけることで、インプットの量を増やし、普段興味のないような分野の本を読むことで更に知識の幅を広げていきましょう。それが新しく作品を作るときの糧になりますし、仕事以外の場面においてもかなり役に立ってくれます。日本のコンテンツはとてもすばらしいですし、さらに成長を続け、多くの人々に楽しんでもらうためにも、読書を習慣づけてみてはいかがでしょうか。

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