アンチャーテッドシリーズとは
記事を読んでいただきありがとうございます。今回取り上げるのはアンチャーテッドシリーズの最新作、『アンチャーテッド海賊王と最後の秘宝』についてです。アンチャーテッドシリーズはPlayStation3向けにSCEの子会社であるノーティードッグが開発しているゲームです。『アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝』から始まった映画を見ているかのようにして楽しむことができるアドベンチャーゲームです。グラフィックはかなり作りこまれていて、特に自然物などの風景は実際の写真やビデオの映像を見ているかのようです。シリーズを追うごとにグラフィックもどんどん進化していき、最新作ではキャラクターについてもどこまでがゲームなのかと思ってしまうぐらいリアルに作りこまれています。
そしてゲームそのものの評価も高く、続きをついついしたくなるような作りやストーリーもしっかりもしているので、第1作目が全世界で469万本の出荷数を記録してからというもの、2作目、3作目も600万本を超える出荷数を記録しています。そしてスピンオフのPS Vita向けの作品を除けば4作目にあたる海賊王と最後の秘宝は発売最初の週で全世界での売上が270万本を記録する大ヒットとなりました。まだまだ売上は伸びていると思いますので、最終的な売上は今の2倍は行けるのではないかと思います。
アンチャーテッドの面白さ
アンチャーテッドは海洋冒険家「フランシス・ドレイク」の子孫を自負するプロのトレジャーハンター「ネイサン・ドレイク」(愛称:ネイト)の冒険を描いたアクションゲームで、いろんなところにいって財宝を探し、それをとりに行こうとするときに起こるさまざまなトラブルというか敵と戦っていく内容になっています。時には銃撃戦があったり、また別の時には海にもぐったり、また別の時には電車の中で戦ったりとストーリーに応じてさまざまなところで戦ったり財宝を探したり謎を解読したりしながらゲームを進めていきます。
実際にプレイしてみると、そもそも意識されて作られている部分ではありますが、カットシーンとプレイ画面の両方でかなりこだわりのある高品質のグラフィックと、シームレスに展開する物語により、ゲームの続きをどんどんしたくなっていきます。場面転換やムービーシーンなどさまざまな点において快適なゲームプレイが実現されているため、プレイしている身としては、トイレに行くの惜しくなるぐらいゲームに集中してしまいます。またそういったゲームのつくりであるがゆえにプレイヤーと主人公の一体感もかなりのものがあります。そもそも演出やストーリーは多くのアドベンチャー映画を意識して作られているそうで、ストーリー展開が気になるところで次の章となったり、本当ににくいつくりをしています。最新作はもちろんこと、PS4向けに過去にPS3向けに発売された3作品をひとつのパッケージにまとめた『アンチャーテッドコレクション』も発売されているので、未プレイの人はぜひそちらも買って一緒に遊んでもらえればと思います。
ぜひプレイしてみてほしい
世界的にも評価が高く、ゲームの難易度も細かく分けられているのでアクションゲームが苦手、ゲームそのものをあまりしたことがないという女性プレイヤーにもお勧めできる内容となっています。ゲームの制作においてもノーティドッグでは独自のエンジンを開発した上で作っているため、ハードの性能をかなり引き出すことに成功しています。ほかの作品に比べてこんなにも高品質のグラフィックなのにストレスなく表現できるのはなかなかないと思います。過去作品である『黄金刀と消えた船団』は、コントローラーを手放さない興趣が尽きないストーリーに、手に汗を握る迫力溢れるゲームプレイ、細部まで拘り作り込まれたクオリティの高さなどが評価され、“AIASゲーム・オブ・ザ・イヤー2009”をはじめとする多くのゲーム賞を獲得したのは伊達ではありません。
ノーティドッグは開発において、ゲームだけではなくアートの世界でも痕跡を残そうとする流儀を持っています。そのためゲームのありとあらゆるところの細部まで作りこんでいます。プレイヤーが誰も気づかないような部分もありますが、そういった思想があるからこそすばらしいグラフィックが生み出され、映画のようなシナリオにより最高の作品として仕上がっています。PS4がないという人は敷居が高いかもしれませんが、ゲームソフトだけ買って本体は持っている人に借りるとかして、とにかく一度プレイしてみてください。ラクジョブのスタッフもプレイ動画は見ていたものの実際にプレイして感動していました。観るのとやるのでは大きな違いがありますし、面白い世界が待っています。いい作品がどんどん売れてもっと面白い作品が増えていくよう、これからもゲームレビューを取り上げていきます!