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人材不足のアニメ業界　採用倍率はどうして高くなる？そのギャップは

今回は、アニメ業界の就職転職のお話です。みなさんはアニメ業界の就職は難しいものと考えてはいませんか。とある大手のアニメ制作会社の求人では、採用人数に対する応募人数が圧倒的に多くなり、50倍から100倍にも達したということをちらほら聞きます。しかしながら実際アニメ会社の方々に聞いてみると「アニメーターが足りない」「制作進行が足りない」ということはとてもよく聞きます。ではなぜそのようなことが起こっているのでしょうか。また、就職転職でお困りの方向けにアニメ会社の説明会のご案内に関しても情報も載せております。

なぜアニメ業界に入りたい人と雇いたい人のギャップがあるのか

単刀直入に言えば、情報配信の差になっています。アニメ業界に入りたいと考えている人はまず、専門学校であれば求人票をもとに調べるという人もいますが、たいていの人は、インターネットで調べるというケースが多いのではないでしょう。例えば「アニメ　求人」や「アニメーター　求人」についてインターネットで検索をかけるとまず１ページ目には大手求人サイトが出てきます。しかしながら、その内容としてはアニメ会社が数社あるのみで、アニメのグッズを作っている会社やアニメの版権を使ったゲームを作っている会社がアニメーションを作りたいという理由でアニメーターを募集するというケースがよく見られます。そのため、本当のアニメ制作会社の情報が埋もれてしまっているという場合があるのです。

アニメ会社の多くが情報配信不足

（左の画像は日本動画協会より）

また多くのアニメ会社は情報配信不足という問題もあります。日本にあるアニメ会社やアニメスタジオは全国で700社弱、またそのほとんどが西東京に集中していると言われています。しかしこれらのアニメ会社の多くはしっかりと情報配信行えていないのです。アニメの元請け会社や人気タイトル制作に携わった会社であればある程度の知名度になると思いますが、定期的に採用ページを更新なども行っていなかったり、もっとひどい場合はホームページすら作っていないという場合、求職者は若干応募しづらく感じるのではないでしょうか。そのため、しっかりと情報公開している企業に対しては応募も集まりますし、求人サイトなどの他媒体を活用した採用を行い、積極的なPRを行っている会社はほんの一握りのため、応募が集中するのは必然でしょう。これはある種、大学生の新卒採用が従業員規模で求人倍率が大きく変わってくる関係とよく似ています。リクルートワークス研究所の調べによれば、5000人以上の企業の求人倍率が0.5倍、求職者が2社応募して一社内定という比率です。これが、300人から900人であれば約1倍、300人未満の場合、4.16倍になるとのことです。もちろんアニメ業界の規模的にもっと小さい企業ばかりではありますが、会社規模の影響と、それ以上に情報公開の割合で応募の倍率は大きく変わってくるでしょう。その影響で有名アニメ会社には採用に対して50倍から100倍もの応募が集中するという結果になるのです。

アニメ業界に就職転職するポイント

一方でアニメ業界的全体では、アニメーターや制作進行が足りないという話をよく聞いています。また「人材不足」はアニメ業界全体の問題としても捉えられているため、ニーズがないというわけではありません。そのためアニメ業界に就職転職したいと考えている方が取るべき行動としては情報収集です。求人サイトのみならず、アニメのエンドロールやwikiなどの情報を使い、積極的に情報収集することです。そして採用ページの有無にかかわらず、まずはアプローチすることです。連絡先がわかるのであれば電話やメールで採用について聞いたり、直接、履歴書を送るというのもありです。アニメ業界に関しての就職転職活動はまだまだこのようなアナログな手段の方が有効なのです。また大手アニメ会社に就職したいとしても、倍率が高すぎるため、経験者かものすごくセンスの良い方ということになってしまいがちです。そのため、一旦別の会社でスキルを磨き、改めて大手のアニメ会社に転職するというのもアニメ業界のキャリアアップとしては有効な手段とされています。

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