アニメゲーム漫画 「原画展.info」アニメーター、イラストレーターが見に行くべき展示会とは

アニメゲーム漫画業界、デザイナーは様々な呼ばれ方をしています。アニメ業界であれば、アニメーター、さらに細かく言えば動画マン、原画マン、作画監督など、ゲーム業界であれば、デザイナーやグラフィッカー、イラストレーターなどです。これらの方々はもちろん絵の勉強をしてきた方になりますが、どこかの段階で誰かの絵に憧れたり、模写したりという時期があったかと思います。一方で、アニメやゲームや漫画に関連したクリエイターの原画展は大小合わせてどんどん増える傾向にあります。もしかすると今までも多かったのかもしれませんが、なかなか全体を把握しきれなかったというのが本音です。今回は、そのようなクリエイターの原画展の情報をまとめたサイトができたということの紹介とイラストレーター志望、アニメーター志望の方向けの活用方法になります。

原画展.info
https://www.gengaten.info/

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こちらのサイトには、アニメや漫画、絵本に関連したデザイナーやイラストレーター、アニメーターの原画展の情報がジャンル別、都道府県別にまとめられております。規模や対象となる作品も様々で、個人のクリエイターに焦点を当てたものもあれば作品に焦点を当てたもの、雑誌に焦点を当てたものなど様々なものが掲載されています。個人クリエイターと作品や雑誌ベースでの展示の割合は、5:5ぐらいの割合です。しかしながら驚きなのが全国で行なわれている原画展の多さです。6月以降で原画展が開催予定なのが32件、うち6月中での開催だけでも14件あります(2016年6月2日時点)。

shutterstock_151473575-330x227イラストレーター志望が見た方がいい展示会

イラストレーターとして必要とするものは、もちろん画力も必要ですが、最終的多くの方が目指しているのは、個人のイラストレーターとして知名度を上げ、活躍することだと思います。そのためにも、個人クリエイターの展示会はできるだけ多く見ておいたほうがいいでしょう。そしていろいろなイラストレーターの作品に触れ、様々なテイストを描けたほうがいいでしょう。お仕事をもらう上でも、バリエーション豊かに描ける人ほど、いろいろなお仕事がもらえますし、成功するチャンスやユーザーの目に触れる機会も多くなります。そうした中で自分が描きたいテイストや得意なテイストを見つけ、さらにそれらのテイストに独自の世界観を作り出すことができれば、成功するイラストレーターとして一歩前進できるでしょう。

7641a7a9a1925e5c19c21bb1fee8e384アニメーター志望が見た方がいい展示会

アニメーターとして重要なのは、画力に加え、スピードが求められます。いかにキャラクター設定通りの的確な線が描けるかにかかっています。また、分業で行われるアニメーターはイラストレーターのように彩色までは行いません。しかしながら、このような展示会では、色まで塗られた完成したものが多く、線がどのように書かれているかまではわかりにくいことが多いです。ただ、全て展示会が完成した物ばかりを展示しているというわけではありません。展示会の中でも、東京アニメシアター(秋葉原UDX)では、定期的にアニメ作品を中心とした原画展が行われて言います。6月3日現在では、「【東京】アニメ「To LOVEる−とらぶる−」シリーズ原画展:2016年5月24日(火)~6月5日(日)」が開催されており、今後も様々なアニメ作品の展示を行っていくことでしょう。そしてここでのメインがアニメの作品内で使われた原画の状態のものを展示しているため、アニメーターにとってどのような線を書けばいいのかを学ぶにはとても参考になるのではないでしょう。あとは、数をこなし、スピードと正確性を身につけることです。

画像は原画展.infoのサイト内より

同じデザインといってもイラストレーターとアニメーターでは絵の性質が全く異なります。それを踏まえた上で、展示会を見に行き、有名なクリエイターの技術を真似つつ、自分のスキルを磨いていってもらえればと思います。

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