今回の話題は、VRについての話題です。グーグルがVRを楽しむやめの新しいプラットフォームとして、「デイドリーム」というプラットフォームを発表しました。「daydream」はAndroidを装着できるヘッドセットと、VR内を操縦するコントローラ、そしてVR内におけるアプリから成り立つプラットフォームです。「Day dream」はグーグルの各種サービス、「Youtube」、「Google photos」、「play store」などと互換性があり、VR体験を快適に楽しめるツールとして注目されています。
Daydreamの性能は?
グーグルの各種サービスとリンクするdaydream。プラットフォームとしての利便性はピカイチですが、 VRを楽しむ上での性能はどうなっているのでしょうか。daydreamの最大の特徴は、映像の動きのスムーズさにあると言われています。GearVRでは、時として自分の動きと映像の同期がスムーズにいかず、臨場感が薄れてしまうことがありましたが、そうした難点については克服されており、頭の動きから表示までのスピードは20ミリ秒以下に抑えられています。
また、特筆すべきは専用のコントローラです。コントローラはクリックパッド、アプリボタン、ホームボタンの3つのボタンだけ付着しています。手のひらサイズのスティック上コントローラです。十字キー等は付着していませんが、スティックを左右に振り動かすことで画面と同期する事が出来、 VR空間において直感的な動きをすることが出来ます。まさにVR空間におけるマウスのような感覚で動かすことができるのです。
コントローラの使用も含め、daydreamは外観が非常にシンプルです。既存のグーグルのサービスにも連なるような、ユーザーにとっての使いさすさ、機能性が重視されたものになっています。
肝心のコンテンツにはどのような物が用意されているのでしょうか?コンテンツはVR用のグーグルプレイで購入し、ホーム画面でコンテンツを選んで行く事が出来ます。ゲームにはカーレーシングや釣りなど、直感的な操作性を活かしたコンテンツから、映画など多様なコンテンツを楽しむ事ができます。既にEA(Electronic Arts)、UBISOFTなどの大手ゲームメーカーdaydream向けにゲームを開発して行く事が発表されており、充実したラインナップになっていくことでしょう。
またニューヨークタイムス社はDaydreamとの協業を発表しています。今後はVR空間にて、ニューヨークタイムスの最新号をムービー付きで読むことが出来るようになるでしょう。やはりコンテンツの充実度、という観点では、他の会社から群を抜いてグーグルが優位に立っています。
daydreamは、プラットフォームとは一線を画しています。オキュラスVRはパソコンに接続する必要があり、ギア自体も重力級で、高品質ではあるがとっつきづらいイメーじがありました。アンドロイド対応のVRとしては「カードボード」がありましたが、こちらは見やすく手軽に楽しめる代わり、そこまで映像のクオリティは高くありませんでした。
しかしdaydreamはいつでもどこでも楽しめるという利便性を損なわず、Androidの新バージョンの開発をも同時に着手することで、映像の質を一定に保てるようになっています。既存サービスとのリンクがあれば、ユーザーもついて来やすくなります。スマホで見られる高品質な映像では、グーグルが存在感を示していくことになりそうです。よりVRが生活に密着した物に変わっていくのではないでしょうか?