ゲームを操作するためには、ボタンを押し、コマンド入力をする必要があります。しかし、そのコマンドも、プログラミングされているからこそ動くのであって、その点を考えてみたら、ゲームにおいて、プログラミングは重要な要素となります。ただここ四、五年でゲームプログラマーの需要は急増しています。それは、ソーシャルゲームやネイティブアプリの市場が急成長してきたことによります。今では、スマートフォンやタブレットを使ったオンラインゲームの市場の方が、家庭用ゲーム機の市場よりも大きくなっております。そういう市場の拡大によって起こってきた問題がサーバーエンジニアの不足になります。今回は、サーバーエンジニアに関しての仕事内容、プログラミング言語による年収などなどサーバーエンジニアに関しての紹介記事になります。
サーバーエンジニアってどんな仕事?
サーバーエンジニアは読んで字のごとく、サーバー関連のプログラミングのことを指します。家庭用ゲーム機の開発の場合、キャラクターがどう動くか、風景がどう変化するか、どのような音楽やSEを流すかなどがプログラミングされます。ただし、パッケージで販売しているため、ソフト内だけで完結していました。一方でオンラインゲームの場合は、ユーザー操作したコマンドを処理するフロントサイドと、操作によって起こった事象を記録、保存するバックヤードもしくはサーバーサイドのように業種わけされます。多くのソーシャルゲーム、ネイティブアプリは、ユーザーからのアクセスより、ゲームに必要なデータを送信、スマホやタブレットでゲームをプレイしてもらい、その結果をサーバーへ送信し、データベースを書き換えるという手順となります。そのため、サーバーエンジニアは、ユーザーからのアクセスに対するゲームデータの送信、ゲーム結果のデータの受け取り、上書きなどのデータ管理、また、アクセス過多による鯖落ちなどを防止するサーバーへの負荷分散のシステム構築などがあります。細かい業務内容は、企業やゲーム性によって異なりますが、大まかに言えばこのようなお仕事になります。サーバーエンジニアはこのような業務となり、ゲームプログラマーを希望する人にとってフロントサイドを目指す人が多いため、ニーズが多くありにもかかわらず人材不足となっています。
サーバーエンジニアのプログラミング言語別平均年収?
サーバーエンジニアの年収はどうなのでしょうか。以前、スタンバイという求人サイトに掲載されている企業の正社員のプログラミング言語ごとの平均年収と幅に関しての記事を書かせてもらったことがあります。
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一般的にサーバーエンジニアは、LAMP環境での開発になります。LAMPとはそれぞれ開発するためのオープンソースソフトのことを指しており、OSのLinux、Webサーバーを動かすためのApache、データベースを管理するMySQL、プログラミング言語のPHP、Perl、Pythonになります。では、プログラミング言語PHP、Perl、Python別の平均年収と収入幅はどうでしょうか。
Python 200万から1600万 平均651万
Perl 200万から1900万 平均633万
C言語 200万から1900万 平均597万
PHP 200万から1900万 平均538万
PHPを除けば、フロントサイドでよく使われているCやC++、C#より平均年収が高いという結果になっております。加えて、人材不足とくれば、同じくらいの実務経験を積んできたフロントのプログラマーよりも給与が良い可能性があります。ただ、業界や求めるスキル、会社の経営によって給与水準は変わってくるためその点は注意が必要です。
どんな人が向いている?
ゲーム業界において、ゲームプログラマー、特にフロント側は花形と言ってもいいでしょう。ただそれゆえに、競争率やゲーム性のセンスのある人のみが生き残っていく職種です。そのため、多くの人が、ゲームプログラマーを諦め、別の職種に就くということが多くあるのではないでしょうか。しかし、近年のオンラインゲーム関連の市場の拡大により、サーバーの需要が大幅に増加しています。そのためゲーム業界で働くことを夢見ていた人にとっては再挑戦するチャンスとなっています。しかもIT業界でサーバー関連のお仕事をやってきた方であればそのスキルをそのまま活かすことができます。もしゲーム業界で働きたいと思っているのであればサーバーエンジニアでゲーム業界に転職するのが狙い目ではないでしょうか。