待望の最新作
記事を読んでいただきありがとうございます。今回取り上げるのはSNKプレイモアが提供する『ザ・キング・オブ・ファイターズXIV』についてです。このタイトルはシリーズものとしてSNKプレイモアと社名が変わる前の、1994年から発売され、以降シリーズ作品として多くの対戦格闘ゲームファンに楽しまれてきました。私も当時は高校生になったばかりでそれこそいろんなゲームセンターや行き慣れたゲームセンターでずっとプレイをしていました。このシリーズを通じて遠方の友達が出来たこともありますし、対戦するためだけにわざわざ当時住んでいた滋賀県から岡山県まで遊びに行ったりと高校生時代は対戦格闘ゲームをかなり謳歌していました。当時の対戦格闘ゲームブームはすさまじく、どんなゲームセンターにいってもたいてい対戦相手に困らないという状況でしたので、今ある程度ゲームセンターの数も絞られてしまっていて、そこが少し悲しくなってしまうところではあります。
『ザ・キング・オブ・ファイターズXIV』正式発表! 発表会でキャラクターやシステムの全貌が明らかに
さて今回取り上げたゲームについては、なにが帰ってきたのかというと、SNKプレイモアとして名前を変えて『ザ・キング・オブ・ファイターズ2001』以降のタイトルを制作していましたが、『ザ・キング・オブ・ファイターズXIII』が2010年に発売されたのを最後にシリーズの作品が止まっていました。そして今回2016年8月に最新作がようやく出るということで、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズのファンとしてはとても嬉しい報告だったのです!
SNKプレイモアとは
もともとSNKというゲームメーカーは1973年に創業し、1978年からアーケードゲームを中心に活動を行っていました。その後1990年に自社の新プラットフォームであるネオジオを市場に投入し、1991年に発売した『餓狼伝説』がヒットしたことからシリーズ化させるとともに対戦格闘ゲーム中心のタイトルを開発、販売することになっていきました。その後ブームに乗って大きく成長したものの、2000年以降複雑化した対戦格闘ゲームからファンが離れたり、新規で参加する人が減ったり、ゲームセンター自体へ来る人が少なくなったなど、様々な要因が重なり、2001年に民事再生法を乃適用を申請しました。申請は受理され、再生手続きを進めようとしたものの、最終的には再生計画を期限までに提出することが出来ず、2001年に破産宣告を受け倒産しました。その後、SNK関係の権利を取得したのがかつての系列会社で会ったプレイモア社であり、2003年に現在の称号であるSNKプレイモアに社名を変更しました。
SNKプレイモアとなってゲームのリリースも続けていましたが、最終的にゲーム事業自体がそこまで利益を出せなくなっていたため、同時に行っていたパチスロ事業に注力していくことになりました。ですが、それもまたパチスロ業界への規制の影響などから販売台数が伸び悩んでいたところに、中国のゲーム会社である上海37GamesにSNKプレイモアの株式を売却しました。そしてゲーム方面への開発を強化するとともに、パチスロ事業からの撤退も発表されました。そして現在ではコンシューマーゲーム開発に伴い、以前SNKに在籍していた開発者を呼び戻すなどしてゲーム開発事業に力を入れています。
これからのSNK
対戦格闘ゲームブームが巻き起こっていた当時、SNK派とカプコン派にわかれるようなことがありましたが、私はSNKよりではあるものの両方を遊んでいました。そんな中、SNKは倒産してしまい当時はとても悲しかったのですが、いろいろ紆余曲折を経てまたゲームメーカーとして復活したのはとても嬉しいことです。現在パチスロ事業は撤退していますが、これまで何度も取り上げているとおり遊技機業界全体が先行き不透明であり、どうなるかわからない状況が続いています。今回の買収で上海37Gamesは中国でもともと人気のあった『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズのスピンオフタイトルをスマートフォンで提供したことにより一気に売上が上がり、買収費用をすでに回収できたのではないかといわれています。そしてそのおかげもあってか、日本でも今回の最新作の発売日が決定し、しかもこれまでのように3部作となるようなコメントも出ていますので、今回だけで終わる話でもないということは本当に嬉しい限りです。
ゲーム業界からパチスロ業界に入りまたゲーム業界に戻ってきたSNKプレイモアですが、これからしばらくは中国の親会社の意向もあってゲーム中心の展開となると思います。今回の買収を通じて思うことは、日本国内の買収だけではなく、むしろ外国の企業に買収されることでよりお互いにとってWin-Winの関係になることも出来ると思います。国内ではスマートフォン向けのゲームでヒットを出すところがこれからも出てくると思いますが、それが海外と手を組んだりすることにより、さらなる展開が期待できるでしょう。弊社でもそういったIPの提案や事業への投資、M&Aの相談なども受けていますので、何かお手伝いできることがあれば気軽にお声がけ下さい。業界発展のためにもお手伝いしたいと思います。ちなみに今回取り上げた『ザ・キング・オブ・ファイターズXIV』なども含めたゲーム開発者を募集していますので、興味のある方は下記のリンクを参照してみて下さい。
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