サイバーエージェントは、4月21日、第2四半期累計(15年10月~16年3月期)の決算と4月11日に開局したAbemaTVの動向に関しての発表しました。
【速報】サイバーエージェント、AbemaTVが1日1000万視聴、WAU100万超と好スタート! 藤田社長「事業化に確かな手応え」
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サイバーエージェントは、4月21日、第2四半期累計(15年10月~16年3月期)の決算を発表するとともに、東京都内でアナリスト・機関投資家向けの決算説明会を開催した。藤田晋社長(写真)は、4月11日に本開局したインターネットテレビ局『AbemaTV』が好調なスタートを切ったことを明かした。「想定を上回る好調な出足。ビジネスモデルは世界に類似するものはなく、我々自身で組み立てた、全く新しいもの。初速を受けて、事業化できるという確かな手応えを持った」という。
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Abema TVは、4月11日より、サイバーエージェントとテレビ朝日が共同で開局したインターネットテレビ局で、報道番組やアニメ、ドラマなどの24チャンネルが無料で見放題というものになります。特にアニメに関しては「アニメ24チャンネル」「深夜アニメチャンネル」「なつかしアニメ」「家族アニメチャンネル」の4チャンネルが準備されております。
(画像元:https://abema.tv/)
決算報告より
サイバーエージェントは、4月21日、第2四半期累計(15年10月~16年3月期)を発表されました。正確にはこの期間では、AbemaTVに関しての決算は反映されませんが、4月11日より開局したAbema TVの業績に関しての経過も報告がありました。今回の報告では、開局一週間の視聴回数、人気チャンネルなどの動向が発表されました。
今回の決算で4月11日から4月17日の視聴回数が発表されました。初日は、4,862,000人、17日には、11,134,000人と開局一週間で1000万視聴を達成するなど大きな反響がありました。そして特に人気チャンネルTOP5がAbemaNews、深夜アニメ、なつかしアニメ、アニメ24、ドラマというランキングとなっており、アニメ関連が2〜4位を独占している状況となっていました。別の視点にはなりますが、電通総研の調査では、電通総研の調べでは高校生から20代にかけての男性の最も人気な趣味の一つにアニメが挙げられるという調査結果も出ています(若者まるわかり調査 2015)。一概には言えませんが、若年層のユーザーが多いのではないかということが推測できます。
画像元:https://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/lsfl/hcFp/HPGX.pdf
Abema TVの収益性
AbemaTVでの収益性は番組放送中に流れるCMによる広告宣伝とオンデマンド配信よる有料配信の二つになります。現在、CMでは大手企業を中心に13社が配信しています。またもう一つのオンデマンド配信をするでは、リアルタイムでないと見られないという最大のネックを解消し、地上波テレビの録画機能やタイムシフト機能と同様な有料サービス、プレミアムプランをつけることによって、好きな番組を好きな時間に見られるようになっています。これで地上波テレビとほぼ遜色なく利用できるでしょう。
(画像元:https://abema.tv/)
AbemaTVへの期待
開局一週間で1日の視聴数が1000万視聴以上になり、WAU(週次アクティブユーザー数)100万に、DAU(日次アクティブユーザー数)も50万前後いるなどかなり多くの人に視聴されており、今後の展開によっては1000万人まで増やすことができ、また、来週頭には累計総視聴回数が1億回も達成するとのことです。AbemaTVはこれまでの地上波放送と違い、チャンネルごとにしっかりとしたジャンルわけがされております。アニメで例をあげれば、地上波では、子供向けやファミリー向けのアニメは朝や夕方、ヤングや大人向けのアニメは深夜という大まかな区分けがあり、それぞれの層がそれぞれの時間帯でしかアニメを見ることができません。しかし、1日中同じジャンルのアニメをやる形式となっているので、不意に見たアニメが面白ければ新たなユーザー層の獲得にも繋がるでしょう。そしてもっと色々な方が日本のアニメに触れてもらいその良さを知ってもらえればと思っております。