大規模カード展示 映画プロモーションに合わせて
人気コンテンツ遊☆戯☆王が大規模なプロモーションを展開しています。
https://kai-you.net/article/28084
(引用開始)
東京・新宿駅内の地下道メトロプロムナードにて、トレーディングカードゲーム『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム』(遊戯王OCG)のこれまでに発行された全カードが展示され、大きな注目を集めています。
これは、4月23日(土)より公開される劇場アニメ最新作『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』に合わせたプロモーションとして実施されているもの。
巨大なショーケースが多数設置され、全7649種のカードたちを一望することができます。
(引用終わり)
遊戯王は1996年から2004年にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載されていた漫画だということは、説明しなくてもわかるぜ!という方もいらっしゃると思います。原作単行本8巻から始まった「決闘者の王国編」が人気を博し、1998年には作中のカードゲーム「遊戯王オフィシャルカードゲーム」が商品化されました。その頃は95年に日本へ輸入された「Magic: The Gathering」や、本格的な「国産」初のトレーディングカードゲームである「ポケモンカードゲーム」などが人気を博していましたが、現在世界で一番売れているカードゲームはこの遊戯王です。
全話無料配信 (画像引用元:https://www.shonenjump.com/p/sp/1604/yugioh/)
『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』のプロモーションはこのような大規模な駅内展示だけではありません。Webコミックサイトの『少年ジャンプ+』では、4月18日(月)から日替わりで無料公開されていきます。本日20日は作品の知名度が上がったきっかけとなった「決闘者の王国編」の配信日です。遊戯王は漫画連載、アニメ放送終了から12年が経過し、今回の新作劇場作品は原作後のストーリーが描かれるというだけあって注目が集まっています。それだけにプロモーションも本気。「遊戯王」は原作主人公「武藤遊戯」ではなく、別の主人公によるアニメシリーズ「遊戯王デュエルモンスターズGX」や「遊戯王デュエルモンスターズ5D’s」「遊戯王デュエルモンスターズZEXAL」「遊戯王デュエルモンスターズ ARC-V 」と現在でも続く人気シリーズですが、なぜ今遊戯王は原作リバイバルにこれほどの力を入れたのでしょうか。
カードゲームブランド「遊☆戯☆王」
『遊戯王』は原作7巻まではあらゆる「ゲーム」を題材として話が進む学園忌憚モノですが、8巻からは番外編はあれど、ほとんどカードゲームを主題とした作品内容になって行きます。また、99年にコロコロコミックで連載されていたカードゲーム漫画「デュエル・マスターズ」は、今でこそ同名タイトルのカードゲームが発売されていますが、遊戯王が発売された当初は「Magic: The Gathering」を扱った作品でした。「Magic: The Gathering」の価格は1パック350円ほど、これに対して「遊戯王オフィシャルカードゲーム」は1パック150円ほどでしたし、ルールも一見単純な遊戯王カードの方が普及率は高かったはずです。「デュエル・マスターズ」が日本で発売するまでの2002年までの間に、確固たるファン層を確立しました。それが現在の遊戯王ヒットにつながっているのではないでしょうか。ご参考までに2015年度の売り上げ構成のデータを掲載させていただきます。(グラフは株式会社メディアクリエイト調査によるものです。)
昔のファンをもう一度
原作の「遊戯王」を当時『週刊少年ジャンプ』で楽しんでいた小学生たちは、現在25〜30歳くらいの年齢層になっているはずです。そうしたファン層をさらに取り込むことでより大きな市場を獲得しようという狙いがあるのでしょう。昨年には過去のカードを収録した特別パックが発売され、いま発売されているカードの使い方次第で、いままで強いとみなされなかったカードも使い方次第で十分に勝てる戦略を立てられるなど、かつてのファンに対して猛烈にアプローチをかけています。ロングヒット商品だからこそできるプロモーションで、これからますます遊戯王が国産コンテンツとして注目されそうです。
記事を読んでいただきありがとうございました!