クリエイター向け SNSの使い方 やり方次第でヒットメーカーになれる時代

20160412-5SNSのパワー

インターネットによって様々な作品をネット上に公開ができるようになって久しいですが、SNSによってそれがさらに加速しています。クリエイターの中には面倒臭いという理由でTwitterやFacebookを使っていない方々もいらっしゃると思いますが、コミュニケーションツールとしてではなく、自分の作品を伝えるメディアとしての利用価値は十分にあります。

Pixivなどのイラスト投稿型サイトなどを利用されている方もいらっしゃると思いますが、言葉を選ばずに申し上げるなら、Pixivはいわゆる同人サークルに近い環境です。投稿のほとんどが二次創作を占めている状態ですので、オリジナル作品は埋もれる傾向にあります。もちろん、そういうものが好きで、二次創作方面から作り手同士で繋がりたいという方にはうってつけですが、pixivだけでは自分のオリジナル作品を広める力はありません。

クリエイターが最も自分の作品を世に出しやすく、さらに拡散されるメディアといえばTwitterでしょう。Twitterは2006年から始まったWebサービスで、匿名性を保持しながらユーザー登録をすることができ、さらに全体的に若い人が利用しているので若い人たちに対して自分の作品を広めたい場合はTwitterが非常に有効です。FacebookはSNSの中でも最もユーザー数が多い媒体です。日本国内の総ユーザー数で見ると実はTwitterとさほど変わりません(Facebook2400万人 アクティブユーザーは53.1% Twitter1980万人 アクティブユーザーは60.5% どちらも約1200万人ほどアクティブ)。気軽に使えるTwitterの場合、中高生に対してアピールしやすいというのが強いです。アニメゲームマンガに親しみのあるユーザーも多いかと思いますので、毛嫌いせずTwitterを使っていただきたいです。

Fotolia_61949633_Subscription_Monthly_M-330x326しりもとさん、Error403さん、Studyさん

Twitterから話題になったクリエイターといえば、不思議な真っ白な人間(?)で人気を博したしりもとさん(@SHIRIMOTO)や、フォロアー25万人を抱えるまでになったerror403(@error403)さん、Twitterに投稿し続けていたキャラクターがショートアニメ化したStudyさん(@study666i)などが思い浮かばれると思います。これらのユーザー、クリエイターに共通して言えることは、定期的な更新です。SNSによるコンテンツの定期的更新によって、クリエイターの世界観にはまってもらえる確率はかなり高くなります。拡散してください!とダイレクトに宣伝をするよりも、定期的に実直に更新を続ける方が宣伝になります。一度ヒットすると本人にとっては落書きであってもコンテンツとしてどんどん提供することができるので、多くの人に自分の作品を見せることができるようになります。Studyさんなどはアニメ化が決まった現在でも作品を投稿し続け、どの作品も100RTは超えます。もう一つの共通点としては、「ゆるめ」の作品であるということです。Twitterというメディアを利用するにしても、硬派なマンガ、ハードな内容の作品を届けたいという方々もいらっしゃると思います。しかし、重厚な世界観の作品を提供したいという場合、別媒体でガイドサイトなどを用意するなどという工夫が必要だったりしてしまいます(ニンジャスレイヤーなど)「誰にでもすぐに作品の内容がわかる」ということはいち早く自分の作品を広める手段として大いに有効です。ラフスケッチやデッサンなどをアップするようにすれば、ポートフォリオの材料にもなりますので、オススメです。

個展を開くほどになった史群アル仙さん

ゆるくない世界観であったとしても注目される場合だってあります。ライブペインターとして活躍していた漫画家の史群アル仙(@shimure_arusen)さんは、2014年にTwitterへ投稿した1ページ漫画がきっかけで瞬く間に拡散され、何万人もの人にたった一晩でフォローされました。この1ページ漫画の内容は切なく、人間のネガティブな感情を突き動かすようなメッセージ性の高い(と筆者は感じています)ダークな作品が多いです。ご本人は独学で漫画を勉強されたそうです。ハードといえばハードですが、話題になった「今日の漫画」シリーズは1ページで完結しています。Twitterというメディアを扱う以上、やはり「誰にでもすぐに作品の内容がわかる」ことは重要であると思います。

Woman spraying colorsTwitterはイラストや漫画を広めるのに最適

イラストや漫画を広める以外にも、音楽や動画を広めるのにも大きな宣伝効果があるTwitterですが、画像というコンテンツは音楽や動画と比べて容量が低いため、3G回線を使っているスマートフォンやいわゆる従来までのガラケーを使っている人であってもすぐに作品を楽しむことができますし、サムネイルである程度どのような内容なのかがわかるようになっているので、人々の興味関心を引きやすいのです。ひとつの投稿に複数枚のイラストを投稿できるようにもなりましたし、固定ツイートでイベントの宣伝や自分の書いた一押しのイラストを閲覧者にすぐ見せることができます。確かなクオリティがあることが前提ですが、pixivや自分のポートフォリオへコツコツ投稿するよりも、より人の目に触れる可能性の高いSNSを利用することで、自分のサイトへ誘導することもできます。才能がある人が埋もれて欲しくはありません。面倒臭がらずに、どんどん自分の絵を宣伝してしまいましょう。一番の宣伝方法は、定期的な更新であることもお忘れなく!

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